サー・スラッシュ「ぐわあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
テルとミルのストレンジナックルを受けたサー・スラッシュは、
全身を焼かれ、粉々になって吹き飛んでいった。
ボトルズ「す、凄い・・・・!テルとミルの、
光のパワーは雪タイプのモンスターにとっては弱点ですね!」
ミル「まっ。このパワーを応用した術でとても寒い氷山を、
平気で歩いた事があるからね。氷漬けなりそうな人をも助けられるわ。
けど、とても強い氷の能力を持つ奴にはちょっとね・・・。」
テル「・・・どうやら、
サー・スラッシュとやらは1匹だけではないらしいな。」
その時、ボトルズたちの前に、複数のサー・スラッシュが現れる。
サー・スラッシュは1匹だけではなかったのだ。
サー・スラッシュA「ほう・・・!まさか、一人倒されるとはなァ。」
サー・スラッシュB「だが、所詮は一人。数分で倒されて当然だろう。
だが、我ら複数が一斉にかかれば、恐れる物などない!」
アシナガ「さ、さっきの奴がいっぱい出やがった・・・・!?」
ボトルズ「いくらテルとミルでもこれは・・・・!!」
テル「勝てないと思っているのか?確かに、
俺やミルもこの複数は流石に勝てそうにないかもな。」
マンボ「なら、マンボに任せる。炎の魔法で、全て倒す・・・!」
ミル「いえ。あなたの魔法は後にとっておいた方が良いわ。
大丈夫。怪人たちを一気に倒す策はあるから。」
ボトルズ「その策とは・・・!?」
テル「俺たちの力を完全にする事だ。」
ボトルズ「完全ですって・・・・!?」
ミル「ええ。今まで私たちが使ったパワーはまだ完全じゃないの。
でも、今から見せてあげる。私たちの完全なパワーをね。テル!」
テル「ああ・・・!行くぞ!!」
そして、テルとミルは自分の体を包んでいるローブを脱ぎ捨てた。
ボトルズ&アシナガ「おお・・・・・っ!!」
そして、テルとミルの隠れた衣装が見えるようになる。
二人とも、露出度が高かった。二人とも、
胸に布のような物を巻いているみたいだが、
下半身ではテルは短いズボン、ミルはスカートを履いていた。
そして、二人の身体から凄まじいエネルギーが放出した。
サー・スラッシュA「な、何だ!?このエネルギーは!!?」
サー・スラッシュB「あ、熱い・・・!高熱に近い程だ・・・・!!」
テル「見せてやるぞ。俺たちの完全パワーを・・・!」
ミル「覚悟なさい。あんたたちなんか一瞬よ!!」
そして、テルとミルの手から物凄い光が出た。
その二つの手を複数のサー・スラッシュたちに向ける。
テル&ミル「ストレンジガトリング!!!!!!!」
二人の手から物凄いエネルギー弾が無数に出てきて、
全てのサー・スラッシュを襲う。
サー・スラッシュ「うわあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!???」
一方、ボギーの子供たちの家では、ユミが、
ミクスや3匹の白熊の子供たちの側で絵本を読んでいた。
ユミ「・・・こうして、正義のシロクマンは、
悪のユキダルマンを懲らしめ、雪の国の平和を守りましたとさ。
めでたし。めでたし・・・。どう?」
モギー「うん!面白かった。」
ソギー「ユミお姉ちゃん。読み方上手いわ。まあ、
パパには及ばないけど・・・。でも、お姉ちゃんの声は可愛いよ。」
ユミ「まあ、自分はそんなつもりはないけどね・・・。」
ミクス「でも、久しぶりです。こうして、
ユミさんに本を読んでもらったのは、1年前くらいかな・・・。」
ユミ「そうね。それ以来は、
クラッシャーとして戦い続けて・・・。時間って早いものね。」
グロッギー「ねェ。お腹減った。ご飯が食べたいよ。」
ユミ「そうね。食材とかあれば、それなりの物は、
作ってあげらるんだけど・・・。何が食べたい?」
モギー「僕、魚焼き!!」 ソギー「私も!!」
グロッギー「僕は大きいの!食べられる魚は冷蔵庫にあるよ。」
ミクス「わ、私も・・・・。」
ユミ「そう。じゃ、ちょっと待ってて。」
ユミは立って、冷蔵庫の方に向かい、
その冷蔵庫を開けて、複数の魚を取り出す。
モギー「パパは外で焚火を使って、魚を焼いていたよ。」
ユミ「わかったわ。じゃ、焼いてあげるから、良い子にしててね。」
ユミは複数の魚を持って、外へと出た。
モギー「ユミお姉ちゃんって、何だかミクスのママみたいだね。」
グロッギー「もしかして、本当の母親だったりして!」
ミクス「ううん。違うの。違うけど、確かに、
ユミさんは私にとっては母親に近い存在なの。
ユミさんと出会うまで、
私はパパもママもいない一人ぼっちだったから・・・。その私を、
今でもユミさんは育ててくれて、
一緒にいてくれて・・・。そんな感じよ。」
ミクスが切なそうに微笑んでそう語る。
それを聞いた3匹の白熊の子供たちは少しだけ感動する。
グロッギー「そう。ユミお姉ちゃん。優しいんだね・・・。」
ユミ「うん・・・・。」
白熊の家の近くの多くの木を枝を集めて、それで焚火をした。
その火の周りには複数の魚が地面に刺している木に刺され、
その火に焼かれつつある。これが、魚焼きの作り方らしい。
ユミ「この家の近くに木の枝が無数にあるなんてねェ。
あと数秒で出来上がるんじゃないかな?・・・っ!?」
その時、ユミは空の方を見る。まるで、
そこに何かがあるかのように。
その空では、3機くらいの輸送ヘリが飛んでいた。
ユミ「何・・・!?あのヘリは!!?もしかして、
グランティの・・・!?けど、今は襲いかかってはいけない・・・。
無茶をすれば、後でどうなるかわかったものじゃないから。」
ユミは魚を焼いている焚火の方を見る。
場面はボトルズたちにいる場所へ戻る。そこには、
既に大勢のサー・スラッシュが粉々になっていった。
テルとミルのストレンジガトリングが一瞬で、多くの敵を倒したのだ。
だが、サー・スラッシュが一人だけ生き残っていた。
ミル「流石に全ては倒せなかったわね・・・!」
サー・スラッシュ「ぐ・・・っ!?貴様ら!俺たちに、
喧嘩を売りやがって・・・・!!こうなったら、
俺らのボス、インフェロン様が黙っちゃいねェぜ・・・・!!」
テル「インフェロン!?まさか、貴様たち。第12番特殊部隊か!!?」
つづく
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