バイルはまだ生きていた。少しずつ起きようとしているのだ。
だが、とても大きな傷を負っているため、動きが鈍い。
コッパ「ちっ!まだ生きてやがったか・・・・!!」
コッパはそんなバイルに近づいて、二刀流を構える。
プルレス「ま、待って!その赤いワニはもう・・・!」
プルレスはコッパを呼び止めようとするが。
コッパ「黙れ!!止めんじゃねーよ・・・!俺は、
絶対にこのクソワニをぶっ殺すんだよ。
それを止める奴も殺すっ!!誰も俺の邪魔はさせねェ。」
ミスターバイル「ワニっ!ワニィ・・・・!!」
その時、バイルはようやく立ち上がり、コッパを睨む。
コッパ「ちっ!立つの速ェだろーが。」
ミスターバイル「ワニワニ・・・・っ!!クロコファングが、
お前の技からのダメージを半減してくれたワニ・・・!」
コッパ「ふーん。でも、体力がほぼ減ったのは、
変わりねーだろ?むっ!?何だ?あれは・・・!」
コッパは倒れたバンジョーの方に気づいて、驚く。
ミスターバイル「ワニィ・・・!?こ、これは!!?」
コッパとバイルはバンジョーとカズーイに異変が起きる事に驚く。
バンジョーとカズーイの姿が変わろうとしているのだ。
ミドリ「こ、これは・・・・!?」
マンボ「バンジョーとカズーイ。元の姿に戻る・・・・っ!」
そう。マンボの言う通り、ワニになっていたバンジョーと、
リュックになっていたカズーイは魔力が消えたのか、
元の熊と鳥の姿に戻っていくのであった。
マンボ「恐らく、大きなダメージ、受けすぎたため、
変身魔法の魔力にも影響、出た。その影響で、
魔力が消えて、変身魔法が消える・・・。」
そして、ついに。バンジョーとカズーイは元の姿に戻ってしまった。
ワニとリュックから、熊と鳥に戻ったのであった。
ミスターバイル「ワニッ!!??こ、こいつら・・・!!」
コッパ「あの時の、熊と鳥だとォ・・・・!?」
コッパとバイル。そして、マンボを除く他の者たちは、
バンジョーとカズーイが元の姿に戻った事に驚く。
特にバイルはバンジョーが熊であった事に。
ボトルズ「やはり、マンボの変身だったんですね・・・!」
プルレス「バンジョーさんやカズーイさんもワニ族にいたんだね。」
バンジョー「うう・・・っ!つ、ついに元に戻ってしまったか・・・!」
カズーイ「って事は・・・・さらにヤバイ事が起こりそうかも・・・。」
ミスターバイル「ワニワニイィィ・・・・!!おい!!貴様たち!!
どう言う事ワニ!!!何故、緑ワニが熊に変わっているワニ!?」
バイルはマンボたちに怒鳴って問う。
マンボ「お前と禁じられた遊戯で対決したのは、
本当のワニじゃない。そいつの正体、熊。」
ミスターバイル「熊だと!?熊がワニなったと言うのかワニ!?」
マンボ「マンボ、マジックで熊をワニに変身させた。そして、
お前、熊を本物のワニと勘違いした。」
ミスターバイル「な、何だとォ・・・!では、貴様ら!!
俺様を騙したのかワニ!!!??俺にとっては、
そいつが初めてのライバルであったハズワニ!!!!」
バンジョー「ご、ごめん・・・!騙したのは悪かった。けど、
この沼の戦争を止めるためには、
仕方がなかったんだ・・・!」
ミスターバイル「ふ、ふざけるなワニ!!じゃあ、どうして!?
熊のお前が禁じられた遊戯をあそこまで戦い抜けたワニ!?」
バンジョー「僕だって、
好きであの生き物を食べたかったワケじゃない・・・。」
バンジョーは切なく語るも、
バイルは許せなさそうに怒っていた。そして、コッパも。
コッパ「ふ、ふざけんなよ・・・。
あの熊と鳥が、ワニ族にいただと!?
何で・・・!何でなんだよおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
コッパは二刀流でバンジョーとカズーイに斬りかかる。
ミドリ「あっ!!コッパが襲いかかってくる!!」
ボトルズ「待って!!コッパ君!!その二人は僕の仲間だ!!!」
その時、多くのカエルの鳴き声が聞こえ始める。
それを聞いた者たちは驚き、コッパも動きを止める。
カエルの鳴き声「ゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコ!!!!!」
バンジョーたち「っ!!!?」 コッパ「な、何!?」
ユミ「こ、これは一体!?」 ミクス「こ、怖い・・・!」
ミスターバイル「どうやら、カエル族が来たワニね・・・!」
そして、周りの木々からフリビッツが大勢に跳んで来た。
フリビッツたち「ゲコォ!!」 「ゲコゲコ!!」 ゲコ!!!」
だが、そのフリビッツたちは普通ではない。色が黄色いのだ。
バンジョーたちはそのフリビッツたちに囲まれて、驚く。
バンジョー「あ、あれは・・・!カエル族のフリビッツ!?」
カズーイ「でも、変だわ!色が黄色いわ!!!」
コッパ「こいつらは・・・イエローフリビッツ!!」
バンジョーとカズーイ「イエローフリビッツ!!?」
ミスターバイル「普通の赤いフリビッツより、強いワニ。
1匹1匹がとても強くて、
普通の兵20人を1匹が全滅させる程、強いワニ!」
プルレス「そ、そんなに強いの・・・!?」
テル「まあ。グランティの兵士になった奴らだからな。」
ミル「恐らく、グランティに入ったフリビッツたちは皆、
黄色くなって、凶暴化しちゃったものみたいね。」
イエローフリビッツA「ゲコゲコ!!その通り。俺たちは、
グランティで訓練して、パワーアップしたゲコ!!」
イエローフリビッツB「俺たちはその力をこの沼の戦争に使って、
敵勢力の多くの戦力を削って来た!故に、
今の体力を大幅失ったてめーらをも、
今なら俺らだけでも倒せる!!!」
ミスターバイル「ふん!!だが、イエローフリビッツなど、
敵ではないワニ。確かに強いのはわかるが、
俺様はそれに耐え抜いて、30匹くらい倒したワニ!」
コッパ「俺なんか40匹も斬ってやったぜ!ま。そのおかげで、
俺も凄ェ怪我をしちまったがよォ!!」
イエローフリビッツC「ケッ!なら、やってみろよ!!」
ミスターバイル「望むところワニ!!」 コッパ「行くぜ!!」
そして、バイルとコッパが大勢のイエローフリビッツを倒そうと走る。
バイルは南の方へ進むが、コッパは東の方へ進んだ。
ミスターバイル「ワニイイイィィィィ!!!」
バイルは突進で1匹のイエローフリビッツを突き飛ばす。
イエローフリビッツ「ゲコッ!?」 コッパ「おらあぁぁ!!!」
コッパは二つの剣を振るって、2匹のイエローフリビッツを斬る。
2匹のイエローフリビッツ「ゲコァアアアァァァァ!!!」
その時、
バイルに突き飛ばされたイエローフリビッツが立ち上がり、
突進でバイルに反撃する。これを受けたバイルはさがる。
イエローフリビッツ「ゲコォ!!」
ミスターバイル「ワニイィィッ!?」
ミドリ「普通ならミスターバイルの、
攻撃1発で瀕死のハズなのに・・・!」
テル「イエローは防御力も攻撃力もアップしている。
並みの攻撃1発では簡単に倒れない奴が多いんだよ。」
つづく
[0回]
PR