日下部の声『はい!その証拠に、
色も声も違うし、私たちを攻撃しました!!』
大神「詳細が知りたい!!モニターに映す準備をしてくれ!!」
日下部の声『了解!!!』
緒川「隊長・・・。何故、ティアーズの偽物が・・・!?」
大神「わからん。これも、魔族の仕業ちゃうんか!?」
そして、ダークティアーズはある街へ飛び、着地した。
ウルトラマンダークティアーズ「ギャウッ!!ウ”ウウゥゥゥ・・・!」
ダークティアーズの姿を見た街の人々は、
その姿をティアーズではないかと困惑する。
男性A「あ!ウルトラマンティアーズだ!!」
女性A「でも、色が違うわ・・・。」 男性B「今日は魔獣がいないのに。」
女性B「一体、何があったのかしら?」
だが、ダークティアーズをティアーズではない者であると気づく者たちもいる。
男の子「違う!!こいつはティアーズじゃないやぃ!!」
女の子「私もそう思うわ!」
その時、ダークティアーズから声が出始めた。
ウルトラマンダークティアーズ『人類よ。聞くが良い。
我が名はダークティアーズ。負の涙の化身なり。
私は悲しい。何故、この世に負が溢れておれらるのか。』
ダークティアーズが喋っている間に、バルワンダーDXが飛んでくる。
日下部「あの偽物・・・!一体、何を喋っているの!?」
BAR基地の司令室でも大神と緒川が、
スクリーンでダークティアーズの姿を見た。
緒川「ウルトラマンティアーズと全く似ているわ!!」
大神「いいや。こやつは真っ赤な偽物じゃき!何て醜い姿じゃい・・・!」
そこに、一人の防衛隊員が走ってくる。
防衛隊員「報告します!!ポイントE-102で、
MADAと言う犯罪グループが潜伏し、灰間を捕えているとの事です!!」
大神「何ィ!?それは本当かぃ!?誰が教えてくれたんだ!!?」
防衛隊員「見知らぬ少女らしいですが・・・。」
緒川「大神隊長。MADAと言うのは・・・。」
大神「うむ・・・・っ!」
ウルトラマンダークティアーズ『人間たちは愚かにも、
争い続け、敗者は地獄に落ち、勝者は天国へと昇天した。それも、
太古の昔から。優しさと幸せなど、今では己のものとなれぬだろう。
容易く訪れしは、怒りと悲しみ、憎しみと悪意である。』
日下部「何を言ってるのかわからないけど、何かむかつくわ・・・!」
そして、多くの戦車やジープ、
さらにパトカーなどがダークティアーズの近くにいた。
警察や自衛隊の皆さんが駆け付けたのだ。警察の中には、
一人の少しだけ太い男がいた。
警察の男「鈴木・・・。相変わらずふざけた真似してるな。
福崎・・・か。まぁ。しょうがねーのォ。負け組だし。」
ウルトラマンダークティアーズ『幼きより莫大な不運を受けた者は、
悪意に走り、死後。必ず地獄に落ちるだろう。しかして、
幼きより莫大な幸運を受けた者も、悪意に走らん。』
ダークティアーズは喋っている間に、ウロウロと歩き始めた。
ウルトラマンティアーズ『人は愚かにも、悪意に走り易き存在なのだ。
そんな人である貴様たちに、我は今でも怒り狂わんとするだろう。』
叶野「データを分析したが、この巨人自体が、
声を発していない。何者かが遠くにいて、巨人が喋るように、
声を出している仕組みがこの街にあるそうだ。」
上川「特殊なメガホンを使っていると言うワケですか!?」
そう。今までダークティアーズが出した声は、
ダークティアーズのものではなかった。
別の誰かがメガホンを使った作戦で、ダークティアーズが、
喋っているように感じさせるようなトリックを使っているのだ。
その時、ダークティアーズが急に醜い声をあげ始める。
ウルトラマンダークティアーズ「グルッ!!グルルルルルル・・・!!
ヴアアアアアアアアァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」
ダークティアーズの身体から赤黒いオーラが出始めた。
ウルトラマンダークティアーズ「ギャアアアアァァァァッ!!!」
ダークティアーズが突然、目の前の建物を破壊し始めた。
ダークティアーズは暴走をし始めたのだ。
男性「暴れ出したあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
人々は悲鳴をあげて逃げ惑い始める。
日下部「攻撃開始!!!」
バルワンダーDXがレーザーバルカンを連射する。
ウルトラマンダークティアーズ「ユ”ッ!?ア”アアアァァァッ!!」
ダークティアーズは黒いアームシュートでDXを攻撃する。
だが、避けられる。
他の警察「河島警部!!巨人が暴れ始めました!!」
警察の男の名は河島であった。河島は冷たい態度でこう言う。
河島「暴走したか・・・。やっぱり、負の力は危険だよ。
これから物凄い悪さするな。これだから、俺の弟にいじめらるんだよ。
福崎。鈴木なんかと手を組みやがって・・・。」
バルワンダーDXが電気ビームを発射する。だが。
ウルトラマンダークティアーズ「グギャアアァァァァ!!ガアアァァァッ!!」
ダークティアーズは紫色のハイパーリフレクトで防御し、
さらに向きを変えて、跳ね返った電気ビームに別のビルを破壊させた。
叶野「気をつけろ!!奴はティアーズと同様の力を持っているらしい!
日下部!!搭載しているバルワンダーを使え!!!」
日下部「了解!!!」
その時、ダークティアーズが喋っているようにトリックしている、
謎のメガホンがまた喋り始める。そのメガホンがどこにあるかわからない。
謎のメガホン『人間たちよ。負の涙を流している切なき悪鬼らよ。
我に従え。そして、我と共に愚かしい世を正そうではないか。
クソむかつかん勝者共よ。何の意味もなく、
負に溺れし者たちを迫害せり貴様たちは、
我に裁かれるが良い。これは、罰なり。』
メガホンが喋っている間に、ダークティアーズが、
物凄い怪力と暴力で街を破壊して暴れる。そして、
バルワンダーDXの下部の装甲が開き、
そこから、バルワンダー1号が発射した。
DXの機内には、1号が搭載されているのだ。
その1号を日下部が操縦している。
日下部「これ以上、好きにはさせないっ!!」
バルワンダー1号が火薬状バルカンでダークティアーズを攻撃する。
ウルトラマンダークティアーズ「ガアアアァァァ!!ウギャアアァァァァ!!!」
続いてバルワンダーDXもレーザーバルカンで攻撃する。
だが、この程度の攻撃ではダークティアーズを倒せず、
余計に怒らせるだけであった。
その証拠に、物凄い鳴き声をあげながら、さらに街を破壊していく。
河島「あーあ。馬鹿だな。このクソガキ。巨人の力の使い方、
まるで駄目。MADAの連中も馬鹿だ。
魔族と戦おうと言ってるクセに、
魔族に勝った事など一度もない。あいつらはマジでクズだ。
まっ。そんな下衆共も間もなくBARに捕らわれるがな。
・・・・全ては、あの少女のおかげかも知れないな。
何者かは知らんが・・・。」
ウルトラマンダークティアーズ「ギャアアアアアァァァァ!!!ヴア!!」
ダークティアーズは黒いプラズマレイガンでバルワンダー1号を攻撃。
だが、避けられる。
ウルトラマンダークティアーズ「ギャアァァッ!!
ギャッ!!ギャッ!!ギャッ!!」
ダークティアーズはアームシュートを何発も発射して、
街をさらに破壊する。
ダークティアーズが初めて現れた街に、一つだけ寂しい廃ビルがあった。
そのビルのとある部屋で、鈴木と大里。そして、謎の少年が、
パソコンの画面でダークティアーズが暴れているのを見ていた。
パソコンの前に座っている謎の少年の前にマイクがある。そう。
この少年がマイクを使って、ダークティアーズが暴れている街に、
配置したメガホンを使って、
ダークティアーズが喋るトリックをしたのだ。
つづく
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