光次郎「桜ちゃん・・・・・。うん。奈々ちゃん、
復讐の相手と聞いて、突然発狂し出したんだ。奈々ちゃんは、
あのアクアンのマスターに何かされたのだろうか・・・・?」
桜「・・・・きっと、奴が奈々ちゃんの過去できっかけを作った奴なのね。」
光次郎「そうか・・・・。奈々ちゃんの復讐はその過去から・・・・。」
桜「あのモンスロイドのマスターを倒さなきゃ、奈々ちゃんの心は救われない・・・・。」
光次郎「・・・明日、モンスロイドを倒して奈々ちゃんの心を救おうよ!!
このままじゃ・・・・奈々ちゃんが可哀想だと思うんだ。」
桜「うん!もし、あのモンスロイドが奈々ちゃんに復讐心を植えつけたなら、
倒しちゃいましょう!!これ以上、奈々ちゃんに間違った道を歩ませないためにも・・・・っ!」
光次郎「・・・・そうだ!!奈々ちゃんの住所・・・・知ってる?」
桜「え・・・!?し、知ってるけど・・・・聞いてどうするの?」
光次郎「明日の任務は奈々ちゃんも参加するハズ。でも、今回の騒動で、
心が閉ざしているかも知れない。だからさ。僕たちで奈々ちゃんを励ましに行かない?」
桜「・・・・っ。それ、いいわね。では、明日任務の前に奈々ちゃんの家に行きましょ!」
光次郎「うん!では、午前6時くらいから奈々ちゃんのところへ向かおう!!」
桜「ええ!それまで、ここで解散しましょ!」
光次郎「うん!」 こうして、光次郎と桜はそれぞれ帰り道を歩んで、分かれて行った。
一方、前の戦闘で傷だらけとなったアクアン・フィッシャーは海の中を泳いでいた。
アクアン・フィッシャー「プイイィィップイイィィィップイイイイイィィィィィィィィ」
アクアンはとある岩壁へと向かった。その岩壁には機械のようなゲートがある。
アクアンがそこに近づくと、ゲートが開きだす。すると、アクアンはそのゲートの中へと、
入っていった。これは、アクアン専用の出入り口と言っていいだろう。
アクアンフィッシャーはどこかの通路を泳ぐ。その先には何がある。
数分進み、ついにアクアンは通路の奥へと入った。
そこは大きな部屋であった。そして、アクアンは上へとあがっていく。
すると、アクアンの機体の上部が水から出た。ここは巨大プールのようだ。
しかし、周りには工場の内部のような雰囲気があった。そこで作業員のような人たちが、
アクアンに近づき、そのモンスロイドの機体の左部分のドアが開き、
そこから階段が出て、コンクリートのような床と繋いだ。ドアから、
ライスと大勢のブラックアタッカーたちが出て、アクアンから出て行った。
作業員たちはライスを迎える。
作業員「任務、お疲れ様でした。多くの機体が損傷しているそうなので、
これより修理作業に入ります。」
ライス「ああ。頼む。一刻も早く直しておけ。まだやるべき事がいっぱいあるからな。」
作業員「はっ。皆!!さっそくアクアンの修理に取り掛かるぞ!!!」
そう。ここはアクアンフィッシャー専用の修理工場であったのだ。
そして、実は無人島でありデスナイト対日本攻撃支部の、
前進基地でもあった。ライスはその基地のメインルームでもあった。
ライス「モニターを移せ!!!」 ブラック・アタッカー「はっ!!」
そして、巨大なスクリーンから桐原支部長とダークネスセイバーが移った。
桐原『ギ・ライスよ。SSPに手こずったそうだなァ。』
ライス「申し訳ございません。支部長。SSPの中に、
私が手を下した者たちの生き残りがおりましてな。」
ダークネス・セイバー『生き残り?どう言う事だ?』
ライス「はっ。7年前の時で我々があの行いを受けた者たちの中で、
一人逃げ延びた者がいます。その者がSSPの隊員となって復讐をしているそうです。」
桐原『ほう・・・・!7年前では日本支部は愚民どもを狩っていたと聞いたが・・・・?』
ライス「ええ・・・・。彼女はそれで家族を失ったと思うでしょう・・・・。」
ダークネス・セイバー『ところで、アクアンフィッシャーの修理はいつ終る?』
ライス「最新科学による修理をすれば、20時間はかかるでしょう。」
桐原『いかん。15時間に終らせろ!!
深夜にはまた作戦を実行してもらわなきゃならんからなァ!!!』
そして、スクリーンのモニターが消えた。
ライス「ふふふ・・・・。支部長も人使いが荒い。だが、それも悪くはない。
作業員たちに伝えよ!!修理を加速して、15時間以内に終らせろと!!」
ブラック・アタッカー「はっ!!さっそく、伝令します!!!」
ライス「SSPどもめ!今に見ていろ・・・・!今に思い知らせてくれる!!
そして、青井奈々。今に貴様を愛する家族に会わせてやろう・・・・。クククク・・・・!!」
光次郎は自宅で宿題をしていた。たまには学生らしい事もする。
あかりもそんな彼の活躍を見ていた。どうやらあかりは教える側らしい。
光次郎「よし。残りの問題が少なくなって来たぞ。
これも、あかりさん。君が教えてくれたおかげだよ。」
あかり「いえ。それは光次郎さんが頑張っているからこそです。
ところで、何故そんなに宿題全部をやるのですか?
明日は土曜日で休校なのですが・・・・?」
光次郎「明日からこそ・・・・だよ。明日、明朝に行かなきゃならないところへ、
行くんだ。そのためには今日は寝ないで、明朝まで勉強した後にパソコンしようと思う。」
あかり「そうですか・・・・。行かなきゃならないところとは、どこの事でしょう?」
光次郎「悪いが、あかりさんには教えられないかも知れない・・・・。」
あかり「そうですか・・・。でも、良いです。
光次郎さんには光次郎さんの都合がありますものね。」
光次郎「ああ・・・・。(そうだ・・・・。明日の朝に、奈々ちゃんのところへ・・・・!)」
そして、深夜となった。ライスの基地ではアクアンはついに修理を完了した。
作業員「ライス艦長!!アクアンの修理を完全終了しました!!」
ライス「ジャスト15分・・・。クククククク!!
やはり、桐原支部長はやる事が凄い方だ・・・・。ますます尊敬したくなる。
よし!!ブラックアタッカーの諸君!!さっそく乗り込むぞ!!!」
ブラック・アタッカーたち「おう!!!!!!」
ライスとアタッカーたちは再びアクアンに乗り込み、起動させようとした。
ライス「目覚めよ!!アクアン・フィッシャー!!すぐに出撃するぞ!!!!」
指令室の艦長席に座ったライスがそう叫ぶと、モンスロイドが目覚め、目を光らせた。
アクアン・フィッシャー「プイイィィィップイイイィィィップイイイィィィィィィィ」
そして、アクアンは潜水し、この基地から出て再び海で暴れようとした。
アクアンフィッシャーは夜の海を泳ぎ、目標を探すように動き回っていた。
そして、モンスロイドの前にはとある軍艦があった。
ブラック・アタッカー「防衛隊の軍艦一隻を発見しました!!」
ライス「よし!魚雷を発射せよ!!気づかれる前に破壊するのだ!!!」
そして、アクアンフィッシャーは口から魚雷を3発発射した。
その魚雷3発は軍艦に命中してしまい、軍艦は炎上とともに沈んでしまった。
アクアン・フィッシャー「プイィップイィップイィップイイィィィィィ」
アクアンフィッシャーは次の目標を求めて海を進む。そこに、一隻の客船があった。
ブラック・アタッカー「客船を発見しました!!」
ライス「ふふふふ・・・。砲撃せよ!!ただし、完全には破壊するな。
客船の食物などを強奪するのだからなァ。」
そして、アクアンフィッシャーは浮水し、複数の大砲から無数の砲弾を連射し、
客船の近くを爆発させ、客船そのものにも攻撃した。
客船が炎上し、乗客たちもほとんど爆発で死に、残り少数はボートや飛び降りで脱出した。
アクアン・フィッシャー「プイイィィィィップイイイイィィ」
アクアンは燃えた客船に接近し、ついにその客船と接触した。
モンスロイドはドアの部分から端のような機械を出して、客船と繋いだ。
ドアから出てきて、多くのブラックアタッカーたちが出てきて、客船に侵入した。
アタッカーたちはそれぞれ、食材や資金などを奪っていった。
ブラック・アタッカー「食料及び金をほとんど回収しました!!」
ライス「よし!!次の目標へ進む。アクアン!客船から離れろ!!!」
そして、アクアンは客船から離れた。燃える客船は海の底へ沈んでいった。
ライス「ふふふふ・・・・。次はどんな船を襲ってやろうか・・・・。」
ブラック・アタッカー「っ!?ライス艦長!!
レーダーに何かの戦艦が接近してきます!!!」
ライス「何ィ!?戦艦なら破壊してしまえば良い!!撃墜せよ!!」
そう。一隻の戦艦がアクアンに接近してくる。それも、ただの戦艦ではない。
それは、SSP第9分隊が最も誇る海上要塞・ネプチューン・シップ。
SSPの海上メカでとっても凄い戦力を持つ巨大戦艦である。
司令室では、艦長席に座っているのは第9分隊のリーダー、喜田村松雄隊長である。
喜田村隊長「ついにわしらの出番が来たわぃ!!諸君!!!
海を荒らす悪魔のモンスロイドに、正義の裁きを下さんかい!!!」
喜田村隊長が某ヤクザ風の言葉で命令し、隊員たちは了解して、戦艦をコントロールする。
隊員たち「了解!!!!」 そして、一人の隊員がレーダーを確認し、何かを発見した。
第9分隊員「モンスロイド反応、発見!!潜水していますっ!!」
喜田村隊長「潜水かいのォ?よっしゃ!!魚雷を発射せい!!誘き寄せちゃるき!!!」
ネプチューン・シップは魚雷を2発発射した。魚雷2発はアクアンに命中した。
アクアン・フィッシャー「プイイィィップイイイィィィップイイイイィィィィィ」
ブラック・アタッカー「わあっ!!戦艦が魚雷で攻撃してきました!!」
ライス「浮水させるつもりかァ?よろしい!!一本勝負といこうか!!!」
そして、アクアンフィッシャーは浮水し、ネプチューンシップと対峙する。
アクアン・フィッシャー「プイイィィップイイイィィィップイイイイイィィィィィ」
喜田村隊長「とうとう姿を見したかぃの。だが、
それはわしらにとってええ都合やど!!砲撃開始じゃわぃ!!!!」
ネプチューンは複数の砲身から無数の砲弾を連射し、アクアンを攻撃。
アクアン・フィッシャー「プイイィィップイイイイイィィィィィィィ」
しかし、その無数の砲撃もアクアンには通用せず、アクアンも無数の砲撃で反撃した。
ほとんどの砲撃がネプチューンに命中し、機体が爆発するが完全に破壊されてない。
第9分隊員「機体損傷・21%上昇!!!」
喜田村隊長「うろたえるな!!この戦艦はちょっとやそっとじゃ沈没しないけんのォ!!!
ビーム砲発射用意!!!この戦艦が普通とはちゃう事を思い知らせんかい!!!」
そして、ネプチューンシップは少し4つの大きい砲身からレーザーを連射した。
ほとんどのレーザーはアクアンに命中する。さっきより少しだけダメージを受ける。
アクアン・フィッシャー「プイイィィップイィィィップイイイイイィィィィィィ」
ライス「ち・・・っ!レーザー砲を持っているのか・・・・・っ!!砲撃を続けろ!!
魚雷攻撃も追加して、ギッタギタにしてやれ!!!!」
アクアンは砲撃を続け、さらに魚雷を複数発射してネプチューンを攻撃した。
ネプチューンも負けずに、レーザー砲撃と通常砲撃のダブル攻撃で対抗した。
喜田村隊長「デスナイトのド阿呆に負けてたまるかいのォ!!
魚雷も追加せんかい!!!」
ネプチューンはさらに魚雷を連射して、アクアンを攻撃するが、
複数の魚雷が敵の魚雷複数と激突し、相打ちしていた。
アクアン・フィッシャー「プイイィィップイイィィップイイイィィップイイイイィィィィィ」
アクアンは両目から赤いレーザーバルカンを発射して、ネプチューンを攻撃した。
第9分隊員「機体損傷68%!!!このまま激戦は続けて不利です!!!」
さらに、モンスロイドのレーザーバルカンによって、ネプチューンの砲身が複数破壊される。
第9分隊員「レーザー砲1台、通常大砲3、4台破壊!!!危険です!!!」
喜田村隊員「ええいっ!!こうなりゃぁヤケじゃき!!例のアレは使えるかや!?」
第9分隊員「はい!!エネルギーは既にチャージ完了です!!!」
喜田村隊員「よっしゃ!!主砲用意!!!ブルーオーシャンカノン発射じゃぃ!!!」
つづく
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