アシナガ「こ、ここは・・・!?」
バンジョー「このオアシス・・・。来た事あるぞ!?」
レリッカー「すると、ここがクラッシャーの拠点か!」
カズーイ「・・・・そうだわ。ここはクラッシャーのオアシスよ!
このオアシスは奴らだけが独り占めにしていたのよ!!」
レリッカー「なるほど。
同志たちを外に待機させて正解だったな。」
ターシュー「ここに、ゴビがいる事に間違いねェな。」
レリッカー「うむ。探してみよう・・・。なるべく、
クラッシャーのメンバーに見つかる前に、保護するんだ。」
バンジョーたちはゴビを探そうと行動する。
バンジョー「そう言えば、トランカーさん。どうしてるかな?」
カズーイ「もう枯れたんじゃない?だって、
このとっても暑い砂漠だし。クラッシャーの連中は、
水をやりそうになかったし・・・。」
バンジョー「・・・・・っ。むっ!?あれは・・・・!」
バンジョーとカズーイは目の前にある物を見た。
それは、まだ生きているトランカーと、
彼の前に平和そうに休んでいるゴビであった。
ゴビ「ふぅ・・・。やはり、オアシスは気持ち良いやァ。」
トランカー「ひゅうぅぅ・・・ひゅううぅぅ・・・・。」
カズーイ「ゴビ!!それに、トランカー。
生きてたのね。しぶとい。」
バンジョー「しぶとくても良いから、皆に連絡だ!!」
ゴビとトランカーを見つけたバンジョーとカズーイは、
レリッカーたちを集めた。
レリッカー「おお・・・。ゴビ・・・!
よし。話しかけてみよう。」
レリッカーはゴビに近づく。
レリッカー「・・・・やぁ。ゴビ。」
ゴビ「え?あんた。誰?」
レリッカー「私はレリッカー。君を保護するために来たんだ。」
ゴビ「保護?・・・それなら、
クラッシャーの皆さんがやってくれてるけど・・・。
もしかして、あんたも知りたいの?この砂漠の秘密を。」
レリッカー「・・・その通りだ。もし、教えてくれるなら、
美味しい物を何でもあげよう。」
レリッカーはそう言うと、水色のキャンディーを見せる。
ゴビ「こ、これは・・・?」
レリッカー「これは、ウォーターアイスキャンディーと言ってね。
とっても美味しいキャンディーさんだよ。」
レリッカーはそう言いながら、キャンディーをゴビに近づける。
ゴビ「・・・・はむ!」
ゴビはそのキャンディーを口で掴み、舐め始める。
ゴビ「ふむ・・・ふむ・・・。う、美味い!!」
ゴビは感激の表情で喜び、そのまま美味しく味わった。
レリッカー「・・・・もし、できれば、
この砂漠の秘密を教えてくれないかね?」
ゴビ「・・・・うん。美味しかったお礼に、
ちょっとだけ教えてあげるよ。」
アシナガ「こいつ・・・。食べ物を貰わないと、教えない主義か?」
ターシュー「聞いた話だと、このラクダ。
結構、我儘らしいぜ?相手の事は考えないらしい。」
クリグミ「・・・僕もあのキャンディーさんを食べたい・・・。」
レリッカー「・・・・では、古の物と言う存在について、
教えて欲しいのだが・・・・。」
ゴビ「古の物だね。・・・・彼らは数万年前より、
この砂漠に存在している不思議な石像なんだ。
恐らく、この砂漠を支配する一族が造ったらしいけれど・・・。
古の物たちは、あらゆる者に真実や予言を伝え、
自身の輪に潜ると言う試練を乗り越えた者に、
欲しい物を何でも与えるらしいんだ。」
レリッカー「そうか・・・。その古の物は今、どこにいる?」
ゴビ「それは・・・ゴビにはわからないよ。
彼らの事は自分たちで探してくれないかな?」
レリッカー「そうか・・・。ところで、このヤシの木は?」
レリッカーはトランカーに目をやる。
トランカー「ひゅぅ。ひゅぅ。み、水・・・・。
水を・・・く、くださあぁぁぁ・・・い。
ひゅうぅぅぅ・・・・。」
ゴビ「このトランカーさんは、
喉が渇いてるみたいだけど、ゴビの水はあげないよ・・・。」
レリッカー「何と・・・・。」
カズーイ「あのラクダ・・・!ヤシの木がピンチなのに、
そんな彼の前で楽々といてェ・・・!むかつく!!」
ボトルズ「水を欲しがっている人に、
水をあげられないなんて・・・。
凄く我儘だ。もし、その人が死んだらどうするんですか!?」
ゴビ「誰が何と言おうと、ゴビの水はあげないもん。誰にもね。」
プルレス「何故、あげられないんだ?何か理由でもあるのか?」
ゴビ「・・・・別に。ただ、
ゴビは自分で生きていくのに精一杯だからさ。
この砂漠はオアシスがいっぱいいるけど、
雨とかで水が増える日はとっても少ないの。」
トランカー「ひゅうぅぅ・・・。ひゅうぅぅ・・・。
ひゅううぅぅぅ・・・・。」
ボトルズ(不味い。このヤシの木さん・・・。
もうすぐ枯れてしまいそうだ。何とかしないと。)
ターシュー「自身が生きていくための水は、
保存のつもりでとっている。
だから、誰にもやらない・・・ってワケかぃ?」
ゴビ「そうだよ・・・。
このトランカーさんには可哀想だけれど・・・。」
カズーイ「可哀想だと思うなら、少しでもわけなさいよ!!!」
カズーイが大きく怒鳴り、ゴビはこれに驚く。
ゴビ「ひっ!?あ、あの時の熊と鳥・・・!?」
カズーイ「とう!!!」
バンジョー「わわっ!?」
カズーイが素早く空を飛んだ。バンジョーはこれに驚く。
カズーイ「バンジョー!
あのラクダのこぶにくちばしバスターを打ち込むわよ。」
バンジョー「え!?で、でも・・・。
あんな凄い威力の技では・・・。」
カズーイ「威力を軽くすれば良いでしょ!?
力を抜けばいいのよ!」
バンジョー「よし。では・・・。」
バンジョーとカズーイはゴビのこぶの方に向ける。
バンジョーとカズーイ「くちばしバスター!!!!」
バンジョーとカズーイは、
くちばしバスターでゴビのこぶを攻撃する。
ゴビ「ぐええええぇぇぇぇぇ!!???」
アシナガ「ば、バンジョー!!?カズーイ!?」
プルレス「ゴビに攻撃したァ!!?」
だが、今のくちばしバスターは手加減により、
威力は軽くなった。その軽いくちばしバスターを受けたゴビは、
死なないが、少し大きい衝撃を受け、
口から水が飛び出るようになった。
ゴビ「ぴゅうううぅぅぅぅぅぅ!!」
その水がトランカーの口の中に入る。
トランカー「お、おおぉぉぉ・・・・!!」
そして、ゴビが水を出し終え、トランカーがその水を飲んだ。
トランカー「あぁぁ。美味しい水だ!トランカー、感激!!」
トランカーが水を飲んで、急に元気な声を出す。
すると、そのトランカー自身が細くなり始めた。
レリッカー「おお!生き返ったぞ!!
水でこんなに元気になるとは。」
ボトルズ「あのくちばしバスターの威力を落とせるようになって、
技の加減を制御できるようになって、
腕をあげましたね。二人共。」
カズーイ「・・・まあね。」
バンジョー「・・・・あ!ゴビが!!」
つづく
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