ハリーの家では、コリスとハリーはまだ会話をしていた。
ちなみに、コリスはウルトラマンの情報が載っている本を読んでいた。
コリス「やはり、ウルトラマンはどんな強敵でも負けない勇気を持っているんですね。」
ハリー「ああ。どんな強そうな奴でも、ウルトラマンの敵じぇねーこった!」
コリス「でも、ウルトラマンクリスタルも負けませんよ!」
ハリー「っ?そうだな。クリスタルは今もこの世界を守っているもんな。
もし、他のウルトラマンがいないとしたら、今はクリスタルだけが頼りかもな・・・・。」
コリス「はい。クリスタルも他のウルトラマンと同じように、どんな強敵でも、
あきらめずに、戦います!(・・・・・・そうだ。僕も負けられないんだ・・・・・!
僕もウルトラマンになれたんだ。だから・・・・・僕も、ウルトラマンとして頑張って、
他のウルトラマンと同じように強くならなきゃ・・・・・・・!!)
コリスは心の中で新たにウルトラマンとして戦う決意を固めたのである。
コリス「・・・・じゃあ、僕は明日もDGCの仕事があるので、今日は寝ます。」
ハリー「ああ。お休み。その本、持ってもいいぞ。」
コリス「ありがとうございます。では、お休みなさい。」
コリスはそう言うと、読んでいた本を持ちながら、自分の部屋へ向かっていた。
コリスは自分の部屋にいた。ベッドで横になり、布団を自分の身に被せていた。
コリスはそのまま本を読んでいた。もちろん、ウルトラマンのページであるらしい。
コリス「ウルトラマンパワード・・・・・。かつて、僕がマリンナーサにいた頃、
僕はウルトラマンシリーズをよく見て、その中にパワードも見た。
パワードはこのアメリカで活躍したヒーローだ。でも、あれは、空想の中だったのに、
まさか、現実でパワードがこのアメリカで怪獣たちと戦っていたなんて・・・・。
もし、現実でまたウルトラマンたちが来てくれたら、頼もしいのに・・・・・。
もし、この世界に現れなかったら、僕が頑張るしかないんだ!あの2大星人を倒さないと!そのために、
寝よう。今日の疲れを癒さなきゃ・・・・。」 コリスはそう言うと、近くのランプの光を消して、眠りについた。
そして、次の日。DGC本部の司令室では、隊員たちが集まった。
モモ「そろったわね、みんな。」
隊員たち「はいっ!」
モモ「では、イチゴ。昨日、私に報告したよね?ベルザス星人の目的を。」
イチゴ「はい。ベルザスはこの地球の生物を興味深いと言って、
その生物・・・・特に、我々人間を食料及び実験材料にするべく、
ザラブ星人と手を組んで地球侵略を進めているものかと思われています。」
モモ「・・・・とまあ、そーゆー事ね。」
コリス「ザラブ星人もベルザス星人と同じ理由で地球を侵略しているつもりでしょうか・・・・・?」
モモ「ザラブの目的はまだ不明だわ。ってか、あんた、ザラブ星人に会ったんだから、
奴からなんか聞いたんでしょ?」
コリス「え・・・・はあ・・・・・。たぶん、星人は街の人々にお前は我が奴隷になる運命だとか・・・・。」
モモ「ふむ。なら、ザラブ星人は人間を奴隷にする気らしいね。
でも、あいつもベルザスと同じ卑劣なのよねぇ・・・・・・。」
テブリッシュ「まずは、この2大星人を倒す作戦を考えなくてはなりませんね。」
シュドー「あの二人は等身大で、人間社会に潜り込んでいますからね。」
サキ「特にザラブは人に化けることもできるのです。紳士服を着たような男でした。」
モモ「うむ。そいつらを探し出すのはまず、めんどいわね。でも、徹底的に探すわよ。
徹底的に探して、やっつける!それが今回の作戦よ!」
一方、とある街では、人々が大勢に歩いていた。
その中に青いローブを身に包んだ謎の青年が歩いていた。
青いローブの青年「・・・・・・・・・・・・・・・。」 青年は真剣な表情をしていた。
そして、あるビルの屋上で、あの時、コリスとサキに襲い掛かった紳士服の青年がいた。
その青年こそ、ザラブ星人の人間体であったのだ。
ザラブ星人(人間体)「ふっふっふっふっふっ!人間どもめ!
このザラブ星人様の本当の力を見せてやろう・・・・・・。むぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・ん!!!!」
そう言うとザラブ星人が化けた青年は両腕を横に回して、勢い良く左右に広げて奇声をあげた。
ザラブ星人(人間体)「わああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
そして、青年の凄まじい叫びが怪音波のようになり、その声を聞いた人々が突然、
頭を押さえ込んで苦しみ、やがて次々と倒れていった。
ザラブ星人(人間体)「ははははははははは!!!!これぞ、ザラブ星の必殺奥義、
ザラブノイズの力は!聞いただけで脳が狂って気力をなくしてしまうだろう?はははっ!!」
ザラブ星人の怪音波によって、街の人々は倒れた。しかし、星人の超音波を聞いて、
倒れていない雄一の人がいた。その者は、青いローブの青年であった。
DGC本部の司令室。通信で事件の報告を受けたサキが、モモや隊員たちに言う。
サキ「S-5地区に謎の怪音波によって人々が次々と倒れたとの情報が入りました!」
モモ「星人たちの仕業ね・・・・・・っ!だったら・・・・・!」
モモが出動命令を出そうとした時、サキは通信機で、また何かの報告を聞いたそうだ。
サキ「・・・・・っ!?待ってください!自衛隊より、また何か事件が起きたそうです!」
モモ「な、なんですってえぇぇぇぇ!!??」 サキの発言にモモや隊員たちは驚く。
イチゴ「事件が二つ同時に起こったのか・・・・・!で、その新たな事件とは!?」
サキ「S-6地区でベルザス星人が、無差別に人喰いを行っているそうです・・・・・!!
自衛隊と警官が星人を攻撃していますが、歯が立たないそうです。」
シュドー「ちくしょう!ベルザスの野郎!昼でも活動しやがんのか!!」
テブリッシュ「では、S-5地区を襲った怪音波を起こしたのは・・・一体・・・・・??」
イチゴ「怪音波など簡単に出せない・・・・。もしかしたら、あれは、ザラブ星人の仕業だと思う。
ザラブ星人は昭和時代でウルトラマンと戦った記録が残されている。
星人は怪音波でウルトラマンを苦しめたらしいんです。」
コリス「っ!?あの星人が・・・・そんな技を持ってウルトラマンを苦しんでいたなんて・・・・・!」
サキ「っ?コリス君・・・・?」
コリス「あ、いえ。なんでもありません・・・・。(ザラブ星人の怪音波・・・・・。
果たして、僕は・・・・・・。ウルトラマンクリスタルはあの怪音波に勝てるだろうか・・・・?)」
モモ「ともあれ、怪音波はザラブ星人の仕業かも知れない。ベルザスも自衛隊を圧倒している・・・・。
DGCも出撃するわよ!コリスとサキはS-6地区、イチゴ、シュドー、テブリッシュは、
S-5地区へ急行してもらうわ!では、出動!!!」
隊員たち「了解!!!」
かくして、コリスとサキはDGC専用車、シュドーとテブリッシュはロードラッシュで、
スカイラッシュ2で、それぞれ現場へ急行した。ちなみに、DGC専用車とは、
ロードラッシュと性能は違い、攻撃用の武器はほとんどなく偵察に優れたパトロール用の車なのである。
イチゴたちはさっそくS-6地区に到着した。ロードラッシュからシュドーとテブリッシュが降り、
イチゴはスカイラッシュ2を着陸され、その機体から降りて、二人と交流した。
3人は街並みを調査していた。街自体は建物は壊れている様子などないが、
大勢の人々が倒れている。これはザラブ星人の怪音波の仕業である。
シュドー「ちっ!ひでぇ事しやがるぜ・・・・っ!」
テブリッシュ「恐らく全員、倒れているに違いないだろう。まあ、命までは失ってなければいいが・・・・。」
イチゴ「っ!?立ってる人がいる!!」 シュドー&テブリッシュ「何っ!!!?」
イチゴは見たのだ。倒れている人々のところに一人だけ立っている人が。
その者は青いローブの青年であった。イチゴたちはその青年に近づく。
テブリッシュ「君!無事だったのか!?でも、どうして、奴の怪音波を・・・・・!?」
テブリッシュは青年に聞く。しかし、青年はどういうわけか答える気はないらしい。
シュドー「っ!?まさか・・・・・。お前が・・・・・・・!!」
青いローブの青年「ザラブ星人・・・・・とでも言いたいのか?」
シュドー「な・・・・・っ!?どうして俺の言いたい事が・・・・・・!?」
シュドーは青年にザラブ星人ではないか!?と言おうとしたが、青年はそれを読めたように、
自らがザラブ星人・・・・・とでも言いたいのか?と言った。この青年は人の心を読めるとでも言うのか?
シュドー「・・・・・いや。悪いな。お前が星人なわけないよな・・・・・・。」
青いローブの青年「お疑いさせてすまない。俺も、星人たちを追っているんだ。」
テブリッシュ「追っているとは・・・・・。君は、大切な者を殺されたのか?」
青いローブの青年「いや。別に・・・・。とにかく、地球がピンチに陥るのを、
黙って見るわけにはいかないんでな・・・・・・。」
イチゴ「待ってください!あなたは・・・・・。何故、ザラブ星人の怪音波に耐えられたのですか?
普通の人間ならとっくにくたばっているはず・・・・・・。あなたは・・・普通じゃありませんね・・・・・。」
青いローブの青年「・・・・・ザラブ星人は、紳士服を着た男に化けている。
そいつを見つけたら、構わず攻撃しろ。ちなみに俺は・・・・地球人ではない。」
イチゴ「え!?じゃあ・・・・・あなたは・・・・・・・・?」
青いローブの青年「・・・・俺は・・・・・M78星雲より派遣された戦士・・・・・・!」
青いローブの青年はそう言うと、いきなり自ら激しい光を発した。
イチゴたち「っ!!!???」 3人は明るい光に目を反らした。そして、光は消え、
イチゴたちが目の前を見ると、いつの間にか青年は消えてしまった。
イチゴ「き・・・・消えた・・・・・・・。」
青年は実は、光の力でテレポートしたのだ。青年は果たしてどこに行ったのだろう・・・・・。
そして、コリスとサキはロードラッシュで、S-6地区に到着した。
つづく
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