サー・スラッシュ「クククク・・・・!!我らは、
特命隊程の戦力は持ってはいないが。インフェロン様なら、
貴様たちを必ず倒してくれるだろうよ・・・!
うはははははははははははははは・・・・・・!!」
サー・スラッシュは笑いながら、どこかへ移動して去った。
ボトルズ「テルさん・・・。インフェロンと言うのは・・・。」
テル「ああ。地獄の業火を持つと言われる恐ろしい奴だ。」
ミル「100万度の炎を武器とすると言われているわ。けど、
元々はこの山に住んでいたそうよ・・・。
アシナガ「そうか・・・。けど、この山に住んでいたって・・・。」
ミル「そこまでは私にもわからない。けど、
奴はこの山を狙う意味が、少しだけわかる気がするわ・・・。」
マンボ「この山のプレゼント、独り占めにする気か。」
テル「それが近いかも知れんな。だが、グランティに、
入っている者は誰だろうと容赦しない・・・!」
ボトルズ「けど、インフェロンと言う者はプレゼントを独り占めに、
していると聞けば、ますます大変だ・・・!急いで、
プレゼント工場へ向かわなきゃ・・・・っ!!でも・・・。」
ボトルズは倒れているプルレスの方を見る。
ミル「プルレス君・・・。頭を強く打たれたからね。」
マンボ「マンボ、回復魔法で助ける・・・。」
マンボはプルレスの傷ついた頭に杖を向ける。その杖の先端から、
光が出て、その光によってプルレスの頭の傷が消える。
プルレス「う、ううん・・・。」
そして、プルレスは目覚めす。回復は成功したのだ。
アシナガ「良かったァ。これで安心だな。」
プルレス「あれ?僕は何を・・・。」
マンボ「詳しい事情。後で言う。
それより、急いでプレゼント工場、向かう!」
ボトルズ「ですね。急ぎましょう・・・・!」
こうして、
ボトルズたちはグランティが占領しているプレゼント工場へと走る。
この山を支配しているグランティの幹部、インフェロンとは何者か。
その謎の一部だけを見てみよう。
ボトルズたちからとても遠い距離にある、不思議な建物があった。
その建物は、まるで、複数の巨大なプレゼントの箱が、
積み木のように合体しているような感じであった。その、
プレゼントの塊こそが、噂のプレゼント工場であるのだ。
その内部の一つである部屋は少しだけ大きく、
パソコンが多くあり、一人だけそれを使っている物がいた。
その者はまるで、太っているような巨大なペンギンであった。
顔がとても醜く、目が赤かった。見るからに邪悪な感じがする。
そのペンギンは、
近くにある大量のお菓子を荒れるように食べ続けていた。
ちなみに、パソコンでは娯楽用のネットで、
二次元系のエロがほとんどであった。
だが、一つのパソコンの画像では、このフローズンズンやまにおける、
状況のデータが映されていた。その画面では、
大勢のサー・スラッシュがテルとミルに倒され、
1匹残ったサー・スラッシュが逃げていた。
太っているペンギン「ち・・・っ!逃げやがったか。
あの役立たずが・・・・!!はあああぁぁぁぁ・・・・!!!」
そのペンギンの口から出た吐息が、一瞬だけ火炎に変わった。
そう。この醜く太った巨大ペンギンこそが、インフェロンであったのだ。
その時、モヒカンをした1匹の青いセイウチが部屋に来る。
セイウチ「インフェロン様。フォーサにございます。」
セイウチの名前はフォーサと言うらしい。
インフェロン「あぁ?」
フォーサ「新たなプレゼントが10個完成いたしました。
確認次第、持ってきます。」
インフェロン「あっそ。じゃ、早くね。」
インフェロンはそう言って、ポテチの袋をフォーサの近くに投げる。
フォーサ「かしこまりました。ただちに・・・。」
フォーサはそのインフェロンの行為に何も文句もつけず、
部屋から出た。
インフェロン「ふぅ・・・。リョナゲーでもやろうか・・・。」
そして、カズサとクリグミの住む家では、
カズーイがバンジョーにこの村の説明を終えたばかりであった。
バンジョー「そうか・・・・。この村を作った人間たちは、
元々この山に住んでいるんだね。それもずっと昔から・・・。」
カズーイ「ええ。ここでは皆、
ほとんど幸せな家庭を送っているそうだから、
善人がとても多いの。だから、あたいたちを疑わないワケよ。」
バンジョー「しかも、毎月の24日になると、
この村に住む子供たちは必ずプレゼントを受け取るそうだね。
それも、個人が望んだ物を・・・。
確かに幸せらしいね。この山に住む人たちは。
あの緑色のジンジョーもこの村の人たちとは仲良くなるかもね。」
カズーイ「それがね、あのジンジョー。誰とも仲良くなってないの。
ただ怯えているだけ。雄一、カズサだけには心を開いているわ。
あのジンジョーの子供。よっぽろ何かあったらしいわね。」
バンジョー「けど、一番驚いたのは、あのクラッシャーも、
この村に来ている事だよ。しかも、
エゥーラの部隊だったなんて・・・。」
カズーイ「そうね。外ではクラッシャーの連中がうじゃうじゃいそう。
あたいたちがこの家から出たら、大変な事が起こりそうだわ。
幸い、カズサがあたいたちの事を、
奴らに話していなかったそうだけど・・・。」
そう。カズーイの言う通り、この村ではクラッシャーの者たちも、
多くいた。だが、この村にバンジョーとカズーイが来た事は、
誰も知らない。もし、知ったら必ず抹殺する者が出るらしい。
バンジョー「でも、ボトルズたちも心配だ。彼らは今でも、
この山に住むモンスターたちと戦っていると思う。
何とかしなければ・・・。」
その時、カズサがこの部屋に入って来て、シチューを持って来た。
カズサ「食事ができたわ。」
そのシチューは二人分あり、
それをバンジョーとカズーイの近くに置く。
バンジョー「おお。シチューか!」 カズーイ「美味しそうだわ。」
カズサ「冷めないうちにどうぞ。クリグミは自分の部屋で、
シチューを食べているわ。
私もクリグミの部屋でシチューを食べるよ。」
カズサはそう言って、部屋から出ようとする。その時。
バンジョー「ちょっと待って!」
カズサ「・・・っ?何かしら?」
カズーイ「・・・・あたいたち。後でこの村を出たいんだけど。
あたいたち、クラッシャーに狙われているかも知れないのよ。」
バンジョー「僕らは彼らとは戦いたくない。
できるだけで良いけど・・・。
この村には、秘密通路とかないのかぃ?」
カズサ「悪いけど、そのような物はないわ。けど、
私が何とかしてあげる。私も彼らに恩があるから・・・。」
カズサはそう言って、部屋から出た。
バンジョー「カズサさん。
クラッシャーに助けてもらった事があるのだろうか。」
カズーイ「うーん・・・。でも、本当にお腹が減ったわ。早く食べましょ。」
バンジョー「うん。そうだね。いただきます!」
カズーイ「いっただっきまーす!!」
バンジョーとカズーイがシチューを食べ始めた。
バンジョー「うん!美味しい。身体が温まるみたい・・・。」
カズーイ「ええ。こんな物、久しぶりだわ。」
雪の降る場所で、エゥーラとセイリーは歩き続けた。
エゥーラ「くそ・・・っ!デスブラザーめ。
どこへ行きやがった・・・・!!」
セイリー「間もなく、夕日となります。ここは、
一旦、村に戻りましょう。あなたは相当、
疲れているハズです。それに、
カプセルの数も多く減っているハズですわ・・・。」
エゥーラはセイリーにそう言われて、銃の方を見る。
エゥーラ「・・・・だな。じゃ、村に帰るか。デスブラザーの奴は、
まだこの山を去ったワケじゃねェ気がするからな・・・・。」
カズサの家では、別の部屋でカズサとクリグミが、
テーブルの上にあるシチューを食べていた。
カズサ「美味しい?クリグミ。」
クリグミ「・・・・・うん。」
クリグミはゆっくりとシチューを食べる。その時。
クリグミ「・・・・カズサお姉ちゃん。」
つづく
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