作業員の男「はい。何やら、とても硬いのです。まるで、
鉄のような感じです。もっと掘ればわかりますが・・・。」
叶野「我々に調べさせてください。」
作業員の男「わかりました。では、どうぞ。」
そして、隊員たちは岩壁に近づき、叶野が前話に出てきた、
棒型異常反応探知機を持ち出し、
それを鉄に見える部分に向ける。
叶野「むっ!?機械反応があるぞ!!」
上川「ま、マジですか!!?」
叶野「つまり、この岩壁の中には、メカが眠っているんだ!!」
日下部「もし、これが何者かが造ったロボットだとしたら、
古代の時代で造られて、封印されたと言うワケですね。」
灰間(・・・となると、徳丸の言う事が本当になっちまうな・・・・!)
灰間は徳丸の言う事が本当の事だと思いつつあった。
そう。この岩山の中には、ロボットが眠っているのだ。
叶野「いや。まだわからんぞ。果たして、
このロボットが古代兵器なのか、それとも、
宇宙人が危険な物として、ただ封印しただけなのかも知れん。
こうしている間にも、作業員たちが発掘を続けているだろう。
完全に発掘するのを待とう。」
作業員たちが発掘を続けている間に、岩山の上には、
謎の影に身を包む3人の姿があった。あの3人は何者だろう。
そして、1時間後。岩壁が物凄く崩れて、ロボットの姿が、
半分見えるようになった。これを見た者たちは大いに驚く。
隊員たち「おおおおおぉぉぉぉ・・・・!!!」
日下部「こ、これが・・・ロボット・・・・!!」
灰間「ようやく出やがったか・・・。」
この上半身だけ見えるロボットは、
口元には紫色のガラス状の部分があり、
目が一つでこちらもガラス状で、青かった。両腕では、
何故か大きな刃物が付いているように見える。身体の色は、
銀色らしいが、胸の部分が赤かった。岩山の上にいる、
謎の3人もそのロボットが姿を現したのを見ていた。
謎の一人目「・・・・いよいよ姿を現したわね。」
謎の二人目「ただし、まだ完全に目覚めていない・・・。」
謎の三人目「奴らが完全に発掘するのを待ちましょう。」
この謎の3人は一体、何を考えているのだろう。もしや、
このロボットに関する企みを持っているに違いない。
作業員A「ロ、ロボットだ・・・・!!」
作業員B「何故、こんなところにロボットが入ってるんだ!?」
作業員C「わからん!とりあえず、掘り続けよう!!」
作業員D「調査する必要もあるぞ?」
叶野「やはり、ロボットだな・・・。
だが、まだ安心してはいけない。
内部はもちろん、機能やデータも解明しないと駄目だ。」
上川「もっと詳しく調べる必要がありますからね・・・・。」
灰間「・・・・・っ!む!?」
その時、灰間はペンダントが光っている事に気づく。
ペンダントは灰間にロボットの事を語っているそうだ。
灰間(何っ!?あのロボット・・・!魔獣だってのか!?
しかも、古代の時代で造られただと!!?どう言う事だよ?)
そう。このロボットは古代の時代から存在した魔獣だった。
そして、数時間が過ぎ、夕日となった。その時、
ついに下半身の部分を隠して岩壁も崩れて行った。
叶野「これで、ロボットの全体が見えるようになったワケか。」
叶野の言う通り、ロボットの全身が見えるようになった。
ただし、前の部分だけで、後ろが岩の中で見えないが。
それを見た謎の3人がに笑いだす。
隊員たちや作業員たちには聞こえないが。
謎の3人「ひひひひひひひひひひ・・・・!!」
日下部「後は後ろの部分をどうにかするかですね。」
叶野「ふむ。だが、これ以上やると。夜になるだろう。
作業員たちはそろそろ休憩時間に入る頃だ。」
つづく
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