火野博士「二人とも!何をヒソヒソするな!!!」
灰間と日下部「っ!!!?」
灰間と日下部は火野博士の激しい怒鳴りに驚く。
火野博士「話はちゃんと聞け。重要な話だからな。」
灰間と日下部「すみません・・・・;」
そして、ここは研究室である。機械が少し多くあり、
特に大きな水槽らしき物に赤すぎる液体らしき物質が入っていた。
火野博士「ここが、わしの研究室じゃ。わしはここで、
溶岩、マグマの研究をしていた・・・。」
灰間「ん?博士。あれは何ですか?」
灰間は大きな水槽らしき物に指をさす。
火野博士「これは特殊な水槽でな。
この水槽の中に入っているのは、マグマなんだ。」
灰間と日下部「マグマァ!!?」
灰間と日下部は水槽にマグマが入っている事に驚く。
火野博士「安心せぃ。このマグマの入っている水槽は、
特殊金属のガラスでできていてな。マグマの力では、
溶けはせんよ。これで溶岩を研究していたのだが、
時間が立つに連れ、冷えて岩になっちまうんじゃ。
この水槽のマグマもじきにそうなる事じゃろ。
二日前に新たなマグマを採取しようとした時、
そのマグマのある火山で異変が起きたのだ・・・!」
日下部「どのような異変ですか・・・・?」
火野博士「火山の中にあるマグマが何故か急激に増幅して、
噴火しそうか山の外にも流れそうな感じだった。それだけではない。
数々の火山のマグマにも異変が起きて、普通の山の中にも、
マグマが活性している事がわかったのだ・・・。このままだと、
日本中の地底のマグマが暴走し、大変な事になるだろうと、
わしは予測している。そこで、君たちBARに協力を要請した。」
日下部「そうですか。して、私らにどうしろと?」
火野博士「わしについて来い。まずは、いつも、
わしが採取していたマグマのあるところへ行こう。」
火野博士が歩くと、灰間と日下部も彼の後に続く。
BAR基地の司令室では、叶野がコンピューターを使っていた。
どうやら、地球に接近した宇宙線のデータを研究している。
大神「どうなら?叶野隊員。」
叶野「ええ。少しだけ判明しましたが、
その線の中には、地球外生命体らしき存在があったそうです。」
上川「もしかして、また魔獣が来たのですか!?
だって、魔獣は魔星から来た怪物ですし・・・。」
叶野「いや。まだわからん。もしかしたら、
別の星から来た侵略者かも知れない。もっと、
データを取れば、完全に解明できるかも知れない。」
大神「うむ。頼むど。・・・各山地からは、
それぞれ溶岩が活性していると聞いとる。このまま、
地底のマグマが暴走せな良いがのォ・・・。」
とある火山の天辺に来た火野博士と灰間と日下部。そこにある、
巨大な穴から溶岩が見え、その穴から大きな煙が出ている。
灰間と日下部はヘルメットのガラスで顔をガードして、
火野博士も専用ヘルメットをしていた。
日下部「ここで、マグマを採取しているのですね。」
火野博士「本来なら内部でマグマを集めた。」
灰間(内部で!?凄ェな・・・・。)
火野博士「見るが良い。この溶岩の様子を・・・。」
3人は大穴の中にある溶岩をよく見る。だが、
その溶岩が何故か物凄く溢れているように見せている。
灰間「ま、マグマが溢れてやがる・・・・!?」
日下部「普通ならありえないハズ・・・・!」
つづく
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