グラッバ「取れるものなら取ってみれ!!」
バンジョー「行くぞォ!!!」
バンジョーは素早く取ろうと、跳ぶ。
だが、グラッバは瞬時に地面に潜った。
バンジョー「なっ!?」
カズーイ「は、速い・・・・!!?」
そして、別の地面からグラッバが出てくる。
グラッバ「我はグラッバ!!鈍い熊だ!!はっはっは!!!」
カズーイ「ち・・・っ!なめてくれるわね!!」
バンジョー「今度こそ・・・・っ!」
バンジョーは前より素早く急接近するが、
グラッバはそれをいち早く読んだか地面に潜る。
アシナガ「何てェスピードだ!?」
レリッカー「流石はスラッパの代表の事だけはあるな。」
グラッバ「ふはははははは・・・・!!!」
カズーイ「こうなったらカズーイダッシュよ!!
えええぇぇぇぇぇい!!!!」
カズーイはカズーイダッシュを発動。リュックから足を出して、
物凄いスピードで走り、グラッバに急接近する。
アシナガ「カズーイダッシュ!!これなら・・・!!」
カズーイの開いた嘴がグラッバの持つジグソーに届く寸前、
グラッバが素早く地面に潜った。ジグソーの奪取が失敗する。
カズーイ「な、何ですってェ!!?」
バンジョー「そんな・・・・!!」
クリグミ「またァ!!?」
プルレス「いくら何でも速すぎじゃん!?」
そして、また出てくるグラッバ。
グラッバ「ぐふふ。我はグラッバ。全く愚かなり・・・。」
プルレス「それにしても、あの色違いのスラッパ。
全く戦ってないけど、戦う気ないのかな・・・?」
ターシュー「恐らく、奴は試練を与えているつもりだろう。」
クリグミ「試練って?」
レリッカー「普通のスラッパは知能が少なく凶暴で、
すぐに襲いかかる事が多いが、その代表であるグラッバは、
知能が全く良く、すぐに戦おうとせずに、
心理戦でもやる事があるだろう。」
プルレス「じゃあ、今やってるのが、その心理戦に近いとでも?」
レリッカー「・・・ああ。ジグソーを餌にして、
己のスピードで翻弄して、
熊と鳥を疲れさせては戦意を失わせるつもりだろう。」
ボトルズ「それに、
グラッバは通常のスラッパより90倍は速いかと思われます。
ジグソーを取るためには、その速度を超えるスピードが必要です!」
ターシュー「すなわち、俺の出番ってワケだな?」
バンジョーとカズーイ「く・・・・・っ!」
グラッバ「我はグラッバ。あと1回、
このジグソーを取らせるチャンスをやろう。
だが、もし、取れなかったら、お前たちを抹殺する。」
カズーイ「ふん!その方が凄くちょうど良いわ!!」
グラッバ「我はグラッバ。良いのか?それで。
我は普通のスラッパより力は90倍ある。
貴様らでは勝てぬ確率は100%。」
バンジョー「そんな事、やってみなくちゃ・・・・!」
ターシュー「待ちな!!」
走ろうとするバンジョーの前に、ターシューが立ち塞がる。
バンジョー「た、ターシュー・・・!?」
ターシュー「こう言うスピード戦は俺が最適っしょ。
さァ!俺を履け!!」
カズーイ「・・・わかったわ!!」
カズーイはリュックから足を出して、ターシューを履いた。
グラッバ「我はグラッバ!いかなる手段だろうが、
我よりジグソーを・・・・!」
グラッバがそう言うと、
走り始めたカズーイとバンジョーの姿が消える。
そして、グラッバの持つジグソーも消えた。
グラッバ「っ!!!??」
そして、グラッバの後ろにカズーイとバンジョーが現れた。
カズーイの嘴にはジグソーがあった。
グラッバ「と、取れた・・・・だと・・・・・!!??」
グラッバはジグソーを取られた事に驚く。
バンジョー「凄いや!ターシュー!!
簡単にゲットできたぞ!!」
カズーイ「あんたを履く事で、あの色違いスラッパの素早さを、
100倍超えてるなんてね・・・・!」
ターシュー「ふっ。そうだろ?そうだろ?俺から見れば、
あんな色違いスラッパなど、まだ未熟者よ。」
グラッバ「我はグラッバ!1000年ぶりに負けた・・・!!」
バンジョー「1000年ぶり・・・!?」
グラッバ「我はグラッバ。その1000年前に、
我が与えた試練をクリアした者がいる。その者は、
この砂漠を支配せり一族の一人にして、長だったのだ。
熊と鳥。貴様らなら、この砂漠の長の証を取れるかも知れぬ。
詳しくは・・・古の物と言う存在に聞け・・・・。」
グラッバはそう言って、地面に潜った。
バンジョー「古の物・・・・。」
バンジョーとカズーイは、61個目のジグソーを手に入れた。
だが、彼らの背後に巨大な何かがいた。
それはスフィンクスの頭をした人型の怪物らしく、
その頭に大きなリングが付いていた。
スラッパの代表、
グラッバの試練をクリアしたバンジョーとカズーイ。
だが、そのグラッバがある言葉を残して、去りました。
砂漠の長・・・。古の物・・・。
彼らは一体、何者なのでしょうか。
謎が深まるこの砂漠。バンジョーたちはその謎を、
全て解き明かせるでしょうか。
次回につづく
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