隊員たち「了解!!!」 隊員たちは了解し、しばらく司令室にいた。
中には命令まで帰宅する隊員たちや司令室でくつろぐ隊員たちもいた。
光次郎「・・・・・あの。春日隊長。」
春日「・・・・・何か?」
光次郎「・・・・野沢隊員たちも帰ってらっしゃるので、
僕もそろそろ帰宅しても良いですか?」
ちなみに、清水はまだこの司令室に残っているそうだ。
春日「・・・・・いえ。あなたにはこの部屋に残ってもらうわ。」
光次郎「え!?ど・・・・どう言う事ですか・・・・??
僕には・・・・・任務の遂行をさせないんでしょう・・・・?」
春日「・・・・あなたに話したい事があるの。」
光次郎「話したい事・・・・!?」
春日「・・・・それは、私とあなたが2人きりになってからね・・・・。」
光次郎「・・・・・・・っ。」 光次郎は理解できなかった。
何故、春日が光次郎を任務に出さないのに、帰宅させてくれないのか。
それに、話したい事とは何なのか。光次郎はそれを考えながら、時間が進んでいく。
ついに午後10時となり、隊員たちは悪魔を捜索するために出撃した。
司令室では春日と光次郎の2人だけとなった。
光次郎(とうとう・・・・僕と春日隊長だけになってしまった・・・・。
一体何が起きるんだろう・・・・・。まさかっ!?)
その時、光次郎の脳裏に何かが浮かび上がった。
ベッドで横たわる春日が裸になって光次郎を誘っていると言う妄想が湧き出た。
光次郎『た・・・・隊長・・・・・!??』
春日『・・・いっぱい甘えていいのよ。高町隊員。』
光次郎「・・・・って、んな事があるワケがない!!」
光次郎は赤くなって、そんな妄想が現実に出るワケがないと顔を振りまくった。
恐らく、光次郎は2人きり=ラブコメ展開になるのではないかと、
思うからだ。・・・・光次郎はエロゲのしすぎだろうか・・・・?
春日「・・・・高町隊員。」 光次郎「あ!はいはい・・・・;」
光次郎は慌てて春日の前に立つ。
春日「・・・・隊員たちがいなくなったわ。今のうち、あなたに聞いておく。」
光次郎「は・・・はい。何でしょう?」
春日「もし、あかりさんがあなたの元へ現れなかったら、
あなたは今頃、どうなったと思う・・・・・?」
光次郎「え・・・・!?もし、あかりさんがいなくなったら・・・・?」
春日「ええ・・・。人は出会いによって運命が変わるの。
本来ならあなたがどうなっていたのか私はわからない・・・。
けど、あかりさんがあなたと出会ったから、今のあなたがある。」
光次郎「・・・・はい。あかりさんのおかげで、
あの時まで弱虫で愚かだった僕も勇気を持って、戦う事もできました。
様々な出会いもできて、様々な事も学びました。
皆、あかりさんがいたからです。もし、彼女がいなければ、
僕は今でも独りぼっちで、家で寂しく引きこもっていた。
それに・・・・もし、最悪な場合は自殺するか、
犯罪に走っていたのかも知れません・・・・。」
春日「そう。そこよ・・・。弱者は何もできない。その代わり、
心が真っ黒に染まれば犯罪なら簡単にできてしまうわ。
あなたの心は今は真っ白だけど、あかりと出会う前は黒かったそうね・・・。
もう一度聞くけど、もし今までデスナイトの存在を知らなかったら、
どうなったと思う・・・・?」
光次郎「え?知らなくても・・・・僕は普通に・・・・・。」
春日「寂しい生活を送っている・・・・わよね?
けど、デスナイトは弱者の心に漬け込むわ。例えば・・・。
現在事件を起こしている悪魔のようにね・・・・。」
光次郎「えっ!?悪魔・・・・。まさか、例の悪魔はやはり!!」
春日「そう・・・・。デスナイトの使者だと思うわ。」
光次郎「ええ!?でも・・・・何故、春日隊長がそれを知っているんですか?」
春日「・・・・第1分隊の井坂隊長が教えてくれたわ。
第1分隊は最も戦力が優れて、戦闘はもちろん、調査もどの分隊より上よ。
調査員たちが懸命な調査をして、とうとう悪魔の正体を知ったわ。」
光次郎「そんな・・・・!では、何故その事を僕や隊員たちに・・・・っ!」
春日「事情があるのよ。いろいろとね・・・・。」
光次郎「事情・・・・。それで、その悪魔はジャンボロイドだったのですか・・・!?」
春日「・・・・第1分隊の話が正しければ、そう言う事ね・・・・。」
光次郎「でも、さっきあなたが言ってた【現在事件を起きた悪魔】って・・・・。」
春日「そう。悪魔は人間の弱い心に漬け込んで、悪の存在に変えてしまう、
恐ろしい産物。デスナイトはその悪魔をモチーフにしたジャンボロイドで、
心の弱き者たちを悪人にして、デスナイトの戦闘員にしていると思うんだわ。」
光次郎「・・・・っ!!そうか・・・・もし、僕があかりさんと、
出会ってなかったら、僕の心が真っ黒になったら・・・・!
デスナイトの悪魔が僕を悪人に変えてしまうと言うワケですね!!!?」
春日「そう・・・・。よくわかったわね・・・・。話はまだ、続くわ・・・・。」
光次郎「え・・・・!?」
一方、桜たち隊員たちはそれぞれの地区で悪魔を探していた。
桜と青井は数人の隊員は、とある町中で調査をしていた。
桜「ここに悪魔が出てくる確率が高いわ・・・・。」
青井「確かにこの町は治安が悪くて、捨て子も多いと聞きます。」
黒木隊員「悪魔はその捨て子だった人を狙っているわ。
悪魔の姿が見えた時点で、即座に射撃するのよ!!」
隊員たち「はいっ!!!!」
黒木隊員を中心に悪魔の捜索は徹底的に続けられた。
捜索のため、隊員たちは町中を歩き続ける。その時・・・・。
青井「っ!!先輩たち!!あれを・・・・・っ!!!」
隊員たち「っ!!?」 青井が指さしたところを皆を見る。
それは夜空。そこで悪魔が飛びながら、少年を連れ去っていた。
桜「悪魔だわ!!!!!」 桜と青井は悪魔を見つけて、さっそく銃を構える。
黒木隊員「待って!!一般人を抱えているわ!!!」
つづく
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