兵士A「はっ!偵察しましたので、その確率が高いです・・・!」
兵士B「それに、デスブラザーだけではなく、
グランティの幹部であるインフェロンや、
クラッシャーの連中までも・・・。」
ダンク「つまり、多くの敵が、
巨大雪だるまに集まると言うワケだな。」
大尉「どうするのかね?ダンク曹長。このままでは、
あの雪だるまの中にあるジグソーが奴らに奪われてしまうぞ。」
ダンク「そうですね。チェリアだけでは分が悪すぎる。
大尉。私も部隊を編成して、巨大雪だるまへと向かいます!」
大尉「良いだろう。敵は多いが、できるなら、
一人残らずに殺すのだぞ!特にデスブラザーは絶対にだ!!」
ダンク「了解。この世界の平和のためにも・・・。」
大尉「頼んだぞ!!ダンク曹長!!」
ダンク「は・・・・っ!諸君!!出撃準備だ!!」
兵士たち「ははっ!!!」
ダンク(ビランたちは戦死した。恐らく、
奴らに倒されたのだろう・・・。残るはチェリアだけ。
彼女は果たして無事だろうか・・・?)
ダンクはこの数分前の報告を受けて、
チェリアを除く全ての軍曹たちが倒された事を知ったのだ。
ボギーの家では、モギーたちが父親のボギーの帰還と、
プレゼントが届いたところでずっと喜んでいた。
モギーたち「わーい!わーい!」
ミクス「すっかり元気になっちゃいましたね。」
ユミ「ええ。前からさらにって感じね・・・。」
ボギー「普段からこうだったのだよ・・・。子供たちは、
私がいる時は常にこうしている。
嬉しい事が起きるとさらにはしゃぐのさ・・・。」
ユミ「そうですか・・・。ボギーさんたちは、
いつもこうやって平和な家庭を築いたのですね。」
ボギー「うむ。後は母親が帰ってくれば、本当に平和が戻るさ。
平和なのは、良いけど・・・・。」
ユミ「良いけど・・・?」
ボギー「子供たちがもう少しおとなしくしてくれたら、
ゆっくり昼寝もできないや・・・・。」
ユミ「あははは・・・。そうですか・・・・。」
ミクス「もう夜なんですけどね・・・・。」
ボギーの発言にユミは苦笑し、ミクスが小さな声で突っ込む。
ミクス「でも、まだ戦いが終わったワケではありません・・・。」
ユミ「ええ。まだインフェロンの部隊や、
政府の連中がいるからね・・・。」
ボギー「しかし、あの熊と鳥なら、
きっと何とかしてくれると思うよ。きっと・・・。」
ユミ「そうですね。あのバンジョーとカズーイなら・・・。」
その時、白熊の村の近くに、
2匹のサースラッシュが近づこうとしていた。
その同じ頃。デスブラザーとヘルシスターは、
近くに聳える巨大雪だるまを見ていた。
デスブラザー「始まるぞ。ヘルシスター。
間もなく・・・聖なる夜の裁きが・・・・!」
ヘルシスター「この裁きが始まれば、人類とサンタの繋がりは、
永遠に消えてしまう事であろうな・・・。」
デスブラザー「その通りだ。そして、この山の者たちは、
不幸と言う冷気に襲われる事だろう。楽しみだ・・・・。
あはははははははははははははは!!!」
ヘルシスター「・・・・むっ!?誰か来るぞ!!」
デスブラザー「ん?」
デスブラザーとヘルシスターは右の方向に誰かがいる事に気づく。
それは、マンボであった。マンボがデスブラザーに近づく。
マンボ「邪悪な気配、お前たち、出したのか・・・。
デスブラザーとヘルシスター!!」
デスブラザー「貴様が来るとは予想できなかったよ。
不死の魔術師よ。お前。俺たちの首を狙っているのか?
前にも言ったハズだが、俺はバンジョー。
こっちが相棒のカズーイだぜ?俺たちは、
お前らと同じグランティと戦っているんだぜ?」
マンボ「しかし、お前たち。世界、滅ぼそうとしている。」
ヘルシスター「そうだな。グランティを全滅させるには、
世界を滅ぼすつもりでいかんとなァ・・・。」
デスブラザー「俺たちはこの山を、
支配しているグランティを倒すための、
作戦を行っているんだ。できれば、邪魔しないでくんね?」
マンボ「・・・・違う。マンボ、はっきりと聞こえた。
お前たち。この山の者たちに不幸、
与えようとしている・・・!
お前たちの言う、聖なる夜の裁き、止めなきゃいけない。」
デスブラザー「この裁きをやらないと、
グランティを倒す事はできないって。」
マンボ「いや、その裁き。グランティと全く関係ない。
何しろ、お前たち、倒さなきゃならない・・・!」
ヘルシスター「どうやら、
あたいたちに喧嘩を売るつもりらしいなァ。」
デスブラザー「どうしても邪魔するのか?
俺たちの行動を・・・!」
マンボ「する・・・・!」
マンボは魔法を杖をデスブラザーとヘルシスターに向けた。
デスブラザー「ククク・・・!見せてもらおうか?
不死の魔術師。その力を・・・・!!」
ついにインフェロンはバンジョーとカズーイに倒されました。
ですが、まだ敵は残っています。それは、
デスブラザー。そのデスブラザーにマンボが挑みます。
さらに決戦の舞台となった巨大雪だるま付近へと向かう、
ダンクの部隊。この聖なる雪山の戦いが、
ついに最終決戦へと向かおうとしました。
次回につづく
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