今回は完結した小説、マリオネットライターの短編を書きました。
ただし、ストーリーは最終話の後日談なので、
デスナイトは出ません。変わって怪獣が出ます。
しかも、短編なので物語が短いです。誰得的になりそう・・・。
ちなみに、ピクシブにも載せるつもりです。一応・・・。
アンドロイド少女・マリオネットライター外伝
SSPVS大怪獣
火山怪獣・ギルゾング登場
デスナイト壊滅から1年。少年・高町光次郎隊員は、
メイドのあかりと少女・月野桜隊員と一緒に、幸せに暮らしていた。
光次郎と桜はSSPの戦士として、悪の組織・デスナイトの、
ジャンボロイドたちと戦ったが、今はその悪が消えたので、
今や小規模な犯罪に対抗しているのである。が・・・。
光次郎と桜は、あかりの作った食事を食べていた。
ここは高町邸。この3人が住んでいるところである。
光次郎「今日はパンと目玉焼きか。でも、あかりさんのは美味しいよ。」
桜「本当。あかりさんの作ったご飯は最高ね♪」
あかり「最高だなんて・・・。ただ、二人のために・・・。」
光次郎「それで良いんだよ。こうして、
僕らは幸せに暮らしているなら、なんだって良いじゃない。」
あかり「そうですか。ありがとうございます^^」
桜「・・・あっ!そろそろSSPの勤務時間だわ!!」
光次郎「あっ!本当だ!!急がなきゃ!!」
二人はさっそく御馳走様をして、
歯磨きや着替えなど猛スピードで完了しようと動いている。
あかり「そ、そんなに急がなくても大丈夫ですよ・・・;」
そして、朝の準備を終えた光次郎と桜は仕事へ行く。
光次郎&桜「行って来ます!!」 あかり「行ってらっしゃいませ。」
SSPの第6分隊基地の司令室に来た光次郎と桜は、
春日隊長以下、数10名の隊員たちに挨拶する。
光次郎&桜「おはようございます!!!」 春日「おはよう。二人とも。」
青井「おはようございます。先輩。」
清水「あと1分で遅刻だったな。」 野沢「つまり、ギリギリセーフね。」
隊員Aである清水が無愛想に言い、隊員Bである野沢が笑顔で言う。
後輩隊員である青井が桜に挨拶する。この第6分隊の皆さんは、
光次郎以外、全員女性である。元々は女の部隊であった。
春日「さて、全員そろったところで、今回の任務を説明するわね。」
春日の発言に、隊員たち全員がテーブルに座って聞こうとする。
春日「先日、秋田R9地区の山中で謎の爆発が、
起きたと言う事は知ってるわよね?」
清水「はい。しかも、それはテロによる物ではないかと・・・。」
春日「ええ。テロであったら、そこに悪人がいたわ。でも、
現場の山中に人も一人いないのよ。でも、爆発はしたわ。」
青井「もしかしたら、デスナイトの残党が・・・・!?」
春日「いえ。デスナイトは全滅したハズよ。」
野沢「って事は、何かの異常現象ですか?」
春日「そのようね。その現場の山は爆発した後、
何故か溶岩が出ていた模様よ。まるで火山になったみたいね・・・。」
桜「爆発・・・溶岩・・・。山が火山に・・・。」
春日「そこで、我々はこれより、R9地区を調査する。
高町隊員、月野隊員は新人3名を連れて徒歩で。青井隊員、
清水隊員、野沢隊員はフライングファイターで空中から捜査よ。」
隊員たち「了解!!!」 こうして、隊員たちは出撃した。
かくして、光次郎と桜は隊員たち3人を連れて、R9地区の山地へ。
とある巨大な山が噴火したかのように煙が出ているのが見える。
大型戦闘機であるフライングファイターでその山の上を飛び回っている。
光次郎「山から煙が・・・・。」
桜「火も見える。やはり、火山になったのね。でも、どうして・・・?」
光次郎「・・・・何故、このような事が起きたのか?
わかるかぃ?みんな。」
光次郎は他の3人に聞く。3人とも、女性で後輩である。
隊員A「は、はい。それは山中の岩が急に溶け出したのかと・・・。」
隊員B「それと、どこかの火山の溶岩が、この山へ移動して・・・。」
光次郎「そうか・・・。生きている溶岩もいるのかな。」
桜「それはないと思うわよ・・・;」
隊員C「っ!?あの・・・何か聞こえてませんか?」
光次郎「え?・・・あ。本当だ。」 桜「なんか獣が吼えてるみたい。」
隊員たちは耳を澄ます。すると、獣のような声が聞こえるではないか。
光次郎「っ!この声・・・もしかして・・・・!?」
その時、光次郎の腕のシーバーが鳴り出した。青井隊員からの連絡だ。
光次郎「っ!はい!!高町です!!」
青井の声『大変よ!!高町隊員!!
火山の中に巨大生物が見えるわ!!』
光次郎「な、なんだって!!?」 桜「きょ、巨大生物!?」
フライングファイターは火山を見ている。前のコックピットから青井が、
後のコックピットから清水と野沢が見ていた。
その火口の中から、巨大な生物が蠢いているのが確かに見える。
清水「こちら、清水!!火口に怪物が潜んでいる!!これも、
異常現象の仕業か!?それとも、全ては怪物が・・・・!?」
野沢「今、怪物が火口から出ようとしているわ!!!」
光次郎「巨大生物・・・・!間違いない・・・・っ!!」
光次郎は物凄く震える。凄い恐怖をしているようだ。
桜「間違いないって、何が・・・・!?」
光次郎「で、出たんだよ・・・久しぶりに・・・・!!」
そして、巨大生物は火山の噴火と共に、その姿を表した。
その生物は赤と黒が混じった色の爬虫類であった。
巨大生物「ガアアアアアアァァァァァァァァァ」
光次郎「怪獣だ!!!!!!!」
桜「か、怪獣・・・・!?」
そう。巨大生物の正体は怪獣であった。
人呼んで、火山怪獣・ギルゾング。
ギルゾング「グエエエエェェェェェェ」 ギルゾングは動き出し、
溶岩と共に火山から出て、移動を始めた。
青井「・・・とか言って、実は怪獣型のジャンボロイドの、
モンスロイドの一種なんじゃないの!?」
清水「いえ、こいつは本物の怪獣よ!!」
野沢「本当ですか!?」
清水「この怪獣は知っている!!コードネームはギルゾング!
アメリカのホット山と言う火山に、
生息したと言われる凶悪な怪獣よ!!」
野沢「・・・じゃあ、この日本にも、その怪獣がいたのね!!」
青井「とりあえず、攻撃を開始しましょうっ!!!」
フライングファイターはレーザーバルカンでギルゾングを攻撃した。
だが、少ししか効果がない。怪獣はそのまま進行した。
桜「じゃあ・・・!今回は私達が始めて怪獣と言う事ね!!」
光次郎「その通りさ!!でも、今までの戦いの経験を、
駆使して戦えば良い!!行くぞ!!!」
桜&隊員たち「はいっ!!!」 桜たちは銃器を持ち出し、
光次郎は火薬入りの矢を搭載したボウガンを構えた。
光次郎「撃て!!!」 隊員たちは一斉射撃を開始する。
ギルゾング「グエエエエエエェェェェェェェェ」
だが、それも怪獣には通用しない。再び、フライングが攻撃に出る。
フライングは強力ミサイルをギルゾングに撃ち込む。
ギルゾング「グエエエェェェェェ」 攻撃が怪獣に効いた。だが、
ギルゾングはこれに怒り、口から火炎を吐いてフライングを襲う。
青井「きゃっ!!!」 フライングは何とか避けた。
桜「フライングを援護して!!」 隊員たちの攻撃で、
ギルゾングは今度は隊員たちに向ける。
光次郎「攻撃止め!!!」 桜「退いて!!!」
光次郎たちは怪獣からさがろうと走るが、敵は簡単には逃さない。
ギルゾング「ガアアアアアァァァァァァ」
ギルゾングは口から火炎で襲い掛かる。光次郎たちが危ない。
光次郎「だ、駄目だ・・・っ!!」 その時、空から光が落ちて来た。
その光が光次郎たちの前に落ちて、彼らを守るように、
怪獣の火炎を受けたが、無効になった。
桜「こ、この光は・・・。」 光次郎「・・・来てくれたのか。」
二人はその光を見て、安心するように笑顔になる。その光の形が変わり、
人型となる。そして、その姿が明らかになる。青い未来的な衣装に、
青いヘルメット。緑のアイシールドと青と銀と胸あて。
左胸には青く輝くクリスタルが付いていた。それは、
美しく巨大なる女戦士であった。その名は・・・。
光次郎&桜「マリオネットライター!!!!!!」
そう。この巨大な女戦士のマリオネットライターであった。
SSPと共に悪のデスナイトを打ち倒した正義のアンドロイドである。
その正体は、光次郎と桜に仕えるメイドのあかりである。
マリオネット・ライター「・・・・・・っ!!」
ギルゾング「グエエエエエエェェェェェェ」
怪獣はライターの登場を見て、驚く。
ライターは怪獣に対して警戒を見せる。
マリオネット・ライター「(これが・・・怪獣。始めて見るわ・・・。
でも・・・・っ!!)はああああぁぁぁぁぁっ!!!!」
マリオネットライター、通称ライターはギルゾングに向かって走る。
マリオネット・ライター「はっ!!ふん!!」
ライターはチョップで先攻する。
次にキックを決める。怪獣は2回攻撃を受けて、ひるむ。
ギルゾング「グエエエエエェェェェェェェェェ」
攻撃を受けた怪獣は怒って、ライターに殴りかかるが避けられる。
マリオネット・ライター「えぃ!!たぁ!!!」
そして、すぐにライターのアッパーがヒットする。
ギルゾング「ガアアアアアアァァァァァァァ」
ギルゾングは少しさがり、ライターと組み合いに入る。
マリオネット・ライター「むん!!・・・・・っ!!でや!!」
ライターは膝蹴りで攻撃して、敵はまたさがる。その時。
ギルゾング「グエエエエエエエェェェェェェェェェェ」
怪獣は尻尾を大きく振り、ライターに反撃する。
マリオネット・ライター「うぁ!!?」 ライターは今の攻撃に激痛を感じる。
さらに怪獣はライターを思い切り殴る。
ライターは敵から離れたところに倒れる。
光次郎「あかりさん!!!!!!!」
マリオネット・ライター「つ・・・強い!これが、怪獣・・・!!」
そして、ギルゾングがライターに突進しようと走る。
ギルゾング「ガアアアアアアアァァァァァァ」
マリオネット・ライター「っ!?でぃ!!」
ライターは素早く、怪獣の突進を避けた。そして、ライターは反撃する。
マリオネット・ライター「シュートフラッシュ!!!!」
ライターは二つの指を怪獣に向けて、その指から緑色の光を発した。
その瞬間、怪獣の身体が爆発して、敵は大ダメージ。
ギルゾング「グエエエエエエエエェェェェェェェェェ」
ギルゾングは負けずに、口から火炎を吐いて反撃する。
マリオネット・ライター「きゃああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・っ!!!」
ライターは強烈な火炎を浴びて苦しむ。そして、
胸のクリスタルタイマーが赤く点滅し始めた。
桜「不味いわ。あかりさんがライターでいられる時間は、
4分間だけ。胸のクリスタルが赤くなるのは、後1分って言う証拠よ。」
光次郎「・・・・っ!あかりさんを援護しないとっ!!」
ギルゾング「ガアアアアアァァァァァァァ」
怪獣は口を大きく開けて、ライターを食べようとする。ライターは、
ギルゾングの口を両手で抑えて、攻撃を防いでいた。
マリオネット・ライター「う・・・っ!くっ!わっ!!!」
その時、怪獣は口を抑えているライターの身体を殴り始めた。
ライターは怪獣の連続打撃に耐えるが、後40秒でもてるのか。
そして、光次郎が怪獣に向かってボウガンを構えた。
光次郎「あかりさん!!今、助けるぞ!!!せぃ!!」
光次郎はボウガンの矢を放った。
その矢はギルゾングの右目に刺さる。
すると、その矢が爆発して怪獣の目も破裂してしまう。
ギルゾング「ガアアアアアアアァァァァァァァァ」
ギルゾングは目を失った痛みに耐えられず、ライターから離れる。
光次郎「今だ!!!」 マリオネット・ライター「はい!!えぇぇぇい!!」
ライターは立ち上がり、怪獣に強烈なパンチを浴びせる。
ギルゾング「グエエエエエェェェェェェェ」
そして、ライターは次に蹴りを繰り出す。さらにラッシュで殴りまくる。
マリオネット・ライター「とう!!はあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ライターの連続攻撃にギルゾングはヘトヘトだ。今がとどめの時だ。
マリオネット・ライター「フラッシュ・ブレイカー!!!!!!」
ライターは左手の平に怪獣に向ける。そこから強烈な光が発する。
ギルゾング「グエエエエエエエエエエェェェェェェェェェェ」
光を浴びたギルゾングは爆発して、粉々に吹き飛んだ。
光次郎「やったァ!!ライターが勝ったぞ!!!」
そして、ライターは空を飛び去った。
桜「なんとか事件は解決したわね。」
光次郎「うん。でも、これで敵はデスナイトだけではない事が、
改めてわかったよ。これから、恐ろしい犯罪や邪悪なアンバランスが、
やって来るに違いない。でも、僕らは負けないさ!!」
桜「ええ!今度の敵は怪獣や宇宙人であっても、
私達やあかりさんが一緒になれば、
どんな困難でも絶対に負けない!!」
光次郎「さぁ!戻ろう!!!」 隊員たち「はいっ!!!」
こうして、また一つ事件は終わりました。デスナイトがいなくても、
恐ろしい脅威が無数にあります。その脅威がある限り、
SSPとマリオネットライターの戦いは永遠に終らないのです・・・。
終
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