不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。
あと、動画も公開する予定です。
高町博士「そうだ。私はかつてデスナイトだった頃、ジャンボロイドは人間の姿をしておるのに、
皆、血も涙もない存在であった。私はデスナイトを裏切り、SSPに寝返ったのだ。」 日向隊長「博士は、デスナイトに追われて、私たち第2分隊に助けを求めました。」 高町博士「私を助けてくれた日向君は、私をこの基地に身を隠す事を許してくれたのだ。 その後、私はデスナイトの野望を阻止するために、この部屋を作り、 マリオネット・ライター=あかりを完成させたのだ。」 光次郎「ちょ・・・・・ちょっと待ってよ!おじいさん。この第2分隊の基地で、 あかりさんを作ったのなら・・・・・SSPがその事を・・・・・・。」 日向隊長「ジャンボロイドは敵だとおっしゃった博士は、 自分が作った優しいジャンボロイドを博士自身が作った事を内緒にするように言ってました。 だから、私と博士以外、SSPの皆さんはマリオネットライターの事を知らなかったのです。」 光次郎「っ・・・・・・・・!」 光次郎はあかりがこの施設で造られた事を知って驚いた。 高町博士「私の作ったマリオネットライター・あかりは素晴らしい力を持っている。 しかし、今はマリオネット回路が損傷してこの有様だ・・・・・。」 光次郎「マリオネット回路・・・・・・?」 光次郎はマリオネット回路の事を知らなかった。 高町博士「・・・・・・・・ここじゃよ。」 博士はそう言うと、あかりの胸を触った。 光次郎「え!?////む・・・・・胸・・・・・・!!??////////」 光次郎は自分の祖父があかりの胸を触っているところを見て、赤くなって驚く。 しかし、博士は変態のつもりではなく、教えるつもりであった。 高町博士「そうだ。この回路によってあかりは人に接する良心を持てるのだ。 ただ、その回路には寿命があって、数ヶ月くらい立つと停止する恐れがあるが、 この回路が攻撃を受けると受けるたびに壊れやすくなってしまうのだ・・・・・・。」 光次郎「どうりで奴ら、マリオネットライター・・・いや、あかりさんの胸を・・・・・・!! それで、あかりさんのそのマリオネット回路と言うのは大丈夫なの!?」 高町博士「・・・・・・かなりの重症だが・・・・助かる方法はある。」 博士はそう言うと彼女の胸に触れていた手を放す。光次郎は助かると聞いて笑顔になる。 光次郎「じゃあ、あかりさんは助けられるんだね!!」 高町博士「うむ・・・・・。まず、このクリスタルタイマーを知ってるか?」 光次郎「っ!?はい・・・・・。あかりさんの左胸に付けている青い宝石・・・・・。 マリオネットライターの左胸に付けてるのと同じに見えて・・・・・。」 高町博士「そう。あのクリスタルタイマーこそがあかりのもう一つの命なのだ。」 日向隊長「何故あかりさんの左胸に付けているのか・・・・・それは、マリオネット回路と、 ジャンボロイドとしての力がシンクロした時のエネルギーを抑えるためにあるのです。 あかりさんの時では・・・・・・。」 高町博士「そして、マリオネットライターの時では、回路のエネルギーとパワーがシンクロし、 マリオネットライターの超パワーが発動し発揮するのだ。しかし、その発動はかなりエネルギーが消耗し、 そのエネルギー切れまで4分かかる。4分かかれば、今のようにあかりはエネルギーが切れてしまうが、 4分前にあかりに戻れば、日向君が言ったように回路のエネルギーとパワーのシンクロが解き、 エネルギーを温存するのだ。だが、今では私が修理する必要があるようだ・・・・・。」 光次郎「じゃあ、今すぐ修理して、おじいさん!!どうかあかりさんを助けてっ!!」 高町博士「わかっておる。それにはかなり時間がかかる。」 高町博士はそう言いながらポケットからクリスタルタイマーと同じ物を取り出した。 光次郎「おじいさん・・・・これは・・・・・?」 高町博士「うむ。私が万が一に開発したもう一つのクリスタルタイマーじゃ。 これと、あかりの左胸の壊れたクリスタルを取り替えればあかりは蘇るだろう。 だが、彼女の左胸のクリスタルを取り外す事だが、無理やりではいかん。 順調に取らなければ回路が爆発する恐れもあるだろう。取り外しに成功すれば、 この新しいクリスタルタイマーを彼女の左胸に取り付ける。もちろんこれも順調に・・・・。 あとは彼女の胸の回路のエネルギーを充電し、クリスタルのエネルギーをチャージさせる。 だがそれには何時間もかかる。」 光次郎「何時間でもいい・・・・・!あかりさんさえ蘇れば!!おじいさん!さっそく修理を・・・・・!!」 高町博士「よかろう。では、修理を始めるとしよう。二人は部屋から出てくれまいか?」 光次郎「はい。実は自分・・・・・友達の桜ちゃんが重症を負っているので・・・・。 おじいさんが修理している間にちょっと病院に行ってもいいかな・・・・?」 高町博士「よかろう。お前にも友達が出来たな・・・・。」 高町博士はそう言って笑顔を見せた。 日向隊長「では、私は会議に出ます。病院に行くなら副隊長に連れて行ってもらうといいでしょう。」 光次郎「はい。じゃあ、神山副隊長に会ってきます。」 光次郎はそう言うと、神山副隊長に会おうと走った。それを見た二人は微笑んだ。 日向隊長「いい子に育ちましたわね。博士の孫は。」 高町博士「ああ。これも全てあかりのおかげじゃ。私はそんなあかりを修理しなければ・・・・。」 日向隊長「ですが・・・・・いいのでしょうか・・・・。あの事を話さなくても・・・・・。」 高町博士「うむ・・・・・・。あかりが元は人間だと言う事であるな? 彼女が人間だった頃、デスナイトに殺されてしまい、私がその子を元にあかりを造った・・・・・。」 日向隊長「はい。しかし、彼女は殺されたと見せかけて心臓が動いているだけで瀕死でありました。 博士はその娘の心臓を取り出してマリオネット回路に・・・・・。」 高町博士「そうだ。確かにマリオネット回路はあの娘の心臓を元に造った。 マリオネット回路はあかりの心臓だ。だが、その心臓は元々死に掛けている。 元々回路は短い間しか持たんだろう・・・・・。そこに私はクリスタルタイマーを造った。 クリスタルタイマーは回路の機械にエネルギーを与える役割をしているのだ。 これであかりの回路の寿命は少しだけ長く持つだろう。さらに来るべき戦闘の事も考えて、 ジャンボロイドとしての力を引き出すためにジャンボエネルギーを加えた。 しかし、そのエネルギーはあまりにも大きすぎるため心優しいあかりには約4分しか扱えなかった。」 日向隊長「しかし、そのあかりは完成した途端に博士の言う事を聞いてどこかへ・・・・。」 高町博士「うむ。やはり、言っておいた方がよかったかもしれんのぉ・・・・・。 もし、寿命が尽きそうになったら戻って来いと・・・・・・。」 日向隊長「でも、彼女は戻ってはいませんでした。あの子は・・・・・・。」 高町博士「それに光次郎は桜と言ったな。桜と言ったら・・・・・あの子の・・・・・・。」 ジャンボロイドたちが暴れているところとは違う街。その時は夕日であった。 一台の車がハイウェイを入っていた。この車はSSP専用車で、 神山副隊長が運転して、光次郎もその車に乗っていた。しかし、副隊長は何故か不機嫌だった。 光次郎「・・・・・・神山副隊長・・・・・・。」 神山副隊長「・・・・・・・なんだ?」 光次郎「ごめんなさい・・・・・。僕の我侭に付き合ってくれて・・・・・。」 神山副隊長「・・・・勘違いしないでくれ。別にお前の我侭に付き合っているつもりではない。 日向隊長が命じた。私は隊長の命令に従っているだけ。本来ならお前のような子供の我侭など・・・・・。」 光次郎「そうですね。日向さんがあなたにそう命じたから・・・・。」 神山副隊長「日向さんではない。日向隊長だ!」 光次郎「そいでしたね。でも、僕と日向さんは隊の関係ではありません。友達ですから・・・・。」 神山副隊長「友達・・・・・・か・・・・。」 神山副隊長は友達と聞いたら急に切ない表情になる。 光次郎「どうしたんですか?」 神山副隊長「くっ!////なんでもないっ!!とにかく行くんだろ!?友達が入院している病院へ!!」 神山副隊長は照れながら怒鳴ると、光次郎は何故か微笑んだ。 光次郎「ふふ。・・・・・ところで、ジャンボロイドたちは・・・・・・?」 神山副隊長「ああ。ジェノサイドシーザー軍団は今でも街で暴れ続けている頃だろう。 奴らの破壊活動によって、このままではこの街にも奴らはやってくるに違いない・・・・・!」 光次郎「奴らめ・・・あかりさんが蘇ればきっ・・・・・!!」 光次郎は厳しい表情をしていた。 かくして桜の入院している病院についた。光次郎は車から降りた。 光次郎「じゃ、行ってきます。」 神山副隊長「ジャンボロイドたちがこの街に来る可能性は高い。早めに終わらせておけ。」 光次郎「はい・・・・・。あ。」 光次郎はある物を見て足を止めて、その物に目を集中した。 病院の前には桜の木があった。今は夕日でも、桜はとても綺麗であった。 光次郎「桜・・・・・・か・・・・・。もし、奴らの征服が達成したらもうこの桜も終わるのかな・・・・・。 桜・・・・・・。名前が桜ちゃんと同じだったよね・・・・・。」 光次郎は切なくそう言うと、病院に入った。 病室では、桜がまだ眠っていた。そこに光次郎が来て彼女を見つめていた。 光次郎「・・・・・桜ちゃん。・・・・もしもでもいいから、聞いてくれるかな? 僕・・・・・・。SSPに入るよ。もちろん、君のいる分隊にね・・・・・・。 なんで僕がSSPに入りたいと思う?それはね・・・・・君を守りたいからだよ。 でも・・・・・君は今、生と死の間でさ迷っている・・・・・。もし、君が死んだら・・・・・・。 僕は優しくなれないのかも知れない・・・・・・・・。でも、君はまだ生きて欲しい。 それは優しさではなく、我侭かも知れないと僕は思う。でも、僕。これからは優しくなって見せる。」 光次郎はそう言った後、彼の脳裏に清水に言葉が思い浮かべた。 清水『・・・・・・優しいんだね。光次郎君。その優しさなら、きっと・・・・月野も元気になるはずよ・・・・。』 光次郎「きっと・・・・・!」 光次郎は清水の言葉を思い出して勇気を出したように言う。 看護婦「月野桜さんの友人ですね?」 そこに、看護婦が来て光次郎に声をかける。 光次郎「はい・・・・・。そうですけど・・・・・・。」 看護婦「ジャンボロイドたちが別の街を壊滅寸前に追いやっています。間もなくこの病院に、 ジャンボロイドたちによって負傷した人たちが大勢入院する事でしょう。」 光次郎「そうですか・・・・・・。ジャンボロイドめ・・・・・!!」 看護婦「中に生き残った子供たちの両親たちも犠牲となって、子供たちが悲しんでいます・・・・・。」 光次郎「なんですって・・・・・・!!?許さない・・・・・!!」 光次郎はジャンボロイドに対して、 さらに憎しみを覚えて、拳を握り締めた。しかし、急に辛い表情になり、手も握り締めなくなった。 光次郎(でも・・・・・・。憎しみは・・・・・優しさじゃない・・・・。僕はまだ優しくなれないのかも知れない・・・。) 光次郎は果たして敵を憎む事だけが正しいのだろうかと迷っていた。そこに、野沢の言葉を思い出す。 野沢『信じて、自分の優しさを・・・・・。そうすれば、きっと桜ちゃんもわかってくれるよ。』 光次郎(・・・・・そうだ・・・・・。信じるんだ。自分の優しさを・・・・・・。 僕の優しさは・・・・罪のない人々を滅ぼすジャンボロイドを許さない。 そして、そのジャンボロイドから人々を守る決意。それが僕の優しさ・・・・・。 それでいいよね?桜ちゃん・・・・・・・・。) 光次郎は微笑んで桜を見た。今でも眠っている桜は無表情。 しかし、桜の目から涙が流れていた。それだけで桜はまだ生きて感情も残っているのだ。 彼女は光次郎の思いが伝わっただろうか?それでも、光次郎は笑顔でこう言った。 光次郎「・・・・・行ってきます・・・・・・!僕は死なない。だから君も死なないで・・・・・。」 光次郎はそう言うと、病室から出た。 病院から出た光次郎は車の中にいる。神山副隊長に声をかけた。 光次郎「神山副隊長!」 神山副隊長「ん?もう済んだのか?」 光次郎「はい。実は・・・・・もう一つ、日向さんに頼みたい事があるんです・・・・・。」 神山副隊長「だから日向隊長だと言ってるだろう!で、その頼みごととは何だ?」 光次郎「僕を・・・・・第6分隊基地へ連れて行ってください!」 神山副隊長「・・・・・何故だ?」 光次郎「僕・・・・・・SSPの第6分隊に入隊したんです・・・・。ジャンボロイドたちから人々を守るために!」 神山副隊長「・・・・・それは無理だな。」 光次郎「え・・・・?どう言う事ですか?」 神山副隊長「第6分隊の選抜メンバーはもう決まっている。今はお前を入隊させる暇はないだろう。」 光次郎「選抜メンバー?」 神山副隊長「我々SSPはこれよりデスナイト日本支部に奇襲し一気に叩くだろう。 その担当メンバーは50名。しかし、我が2分隊のメンバーがなかなか決まらん・・・・・。」 光次郎「じゃあ、僕を入れてください!!」 神山副隊長「お前を!???」 第2分隊基地に戻った神山副隊長と光次郎は日向隊長と会話していた。 デスナイト日本支部攻撃メンバーに光次郎を入れていいかを・・・・・。 日向隊長「ええ。光次郎さん、是非戦ってくださいw」 日向隊長はハッキリと答えた。 神山副隊長「えええーっ!???;;何故です、隊長!! 何故、この子供を戦いに参加させるのです!?」 神山副隊長は納得できそうになかった。 日向隊長「光次郎さんはもう戦いに参加していますわ。ですわね?光次郎さん。」 日向隊長は弓と筒を持っている光次郎に聞く。光次郎は素直に答えた。 光次郎「はい。僕は今までこの弓矢を武器に様々なジャンボロイドと戦いました。 今回も僕はこの弓矢で奴らと戦うつもりです。」 日向隊長「と、いうわけで。神山副隊長。この子の援護をお願いしますわよ^^」 神山副隊長「・・・・・わかりました。・・・・光次郎と言ったな?」 神山副隊長に聞かれた光次郎は答える。 光次郎「はい。よろしくお願いします。神山副隊長。」 神山副隊長「本来なら君のような子供を戦いに巻き込みたくない。 だが、君が戦いを望むなら、死ぬ事になっても覚悟を決めておけ。わかったな?」 光次郎「はい。元より覚悟の上です・・・・・・・!」 光次郎の目に闘士の炎が燃えた。 日向隊長「他の隊員3名も決まりました。2分隊選抜メンバー、出動してください!!」 光次郎&神山副隊長、他の隊員3名「了解!!!!」 5人は日向隊長の前で敬礼した。 神山副隊長「・・・・・行くぞ。光次郎!!」 光次郎「はい!」 夕日のオレンジ色の空。地獄谷の近くに第6分隊のアフターシックスが走って、停まった。 そこから、野沢、清水、他3名の隊員たちが降りてきた。 野沢「この先にデスナイト日本支部の基地が・・・・・・・!」 清水「うむ。デスナイト日本支部め・・・・・!今度こそ決着をつける・・・・・!!」 そして、次々と各分隊の専用車が次々と走ってきて、次々と停まっていった。 野沢「見て、他の分隊も来たみたいよ!」 清水「ええ。間もなく決戦が始めるのね・・・・・・!」 そして、第2分隊の専用車も停まってきた。 その車から神山副隊長、他の隊員3名、そして光次郎が降りてきた。ちなみに彼は私服のままである。 野沢「えええっ!??光次郎くん!!!??なんで!??」 清水「光次郎くんだって!!??何故、第2分隊と・・・・・!???」 二人はまさか光次郎が2分隊と一緒に来るとは思わず驚いた。 光次郎「ん?・・・・あっ!!野沢さん!!清水さん!!」 光次郎も野沢と清水を見かけて、彼女たちのところに走った。 つづく PR |
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