桜は落ち込む東雲隊員と阿相隊員を見て、なんか可哀想に思ってきた。
桜「・・・・・・・そうだ!ねえ、今日は気分転換に私の友達の家に遊びに行かない?」
桜は突然、けろっと笑顔で阿相や東雲に問う。二人はいきなりの質問に驚く。
阿相隊員「え?」
東雲隊員「月野さんって、他にも友達がいたんですか?」
桜「うん!一般人で男だけど・・・・高町光次郎。それが、私の幼馴染よ。
そして、ただの学生なのに得意の弓矢でデス・ナイトと戦っていたのよ。」
阿相隊員「そ、そんな凄い人の家に行くんですか?」
東雲隊員「どうしてですか?」
桜「あの人とは・・・・・いい話できると思うから。それに、面白いものもいっぱいあるよ!
ゲームとか、マンガもあるよ。」
阿相隊員「・・・・・・わかりました。」
東雲隊員「行ってみます。」
二人はわけのわからないまま、なぜかはしゃぐ桜についていった。
桜「それじゃ、レッツゴー!」
3人は秋田町内を歩き、高町邸へ向かっていた。その背後に江崎が隙間に隠れながら彼女を見ていた。
江崎「クククククク・・・・・!裏切り者、月野桜。現在の貴様の力、見せてもらおう・・・・・!」
楽しそうに歩く桜たちの前に6人のブラック・アタッカーが飛び出し、現れた。
ブラック・アタッカー「やぁ!!」 「ぃやあぁぁっ!!」 「きあっ!!」 「どぅ!」
桜「っ!!??」
東雲隊員&阿相隊員「ブラック・アタッカー!!!」
ブラック・アタッカー「月野桜!そして、7分隊員に8分隊員!殺す!!」
桜「一平君や恭子ちゃんには触れさせないっ!!!」
桜はそう叫ぶと、剣を取り出し、ブラック・アタッカー一人を斬った。
ブラック・アタッカー「うがっ!!」 「おのれぃ!!!」 「であ!」
残りのブラック・アタッカーも剣を出して、桜に挑む。
桜「はぁ!!でぃ!!やぁ!!」 カキンカィン キン トショ カンズバ ズショ
桜は3人とブラック・アタッカーと剣を弾きあい続けながらも素早い動きで斬り倒した。
ブラック・アタッカー「うあああぁぁぁぁ!!!」 「やぁ!!」 カィィィン
もう一人のブラック・アタッカーの剣が桜の剣とぶつかり合い押し合っていた。
桜「くぅぅぅぅっ!!」
ブラック・アタッカー「へははははは・・・・・!今だ!!」 「おぉう・・・!」
ブラック・アタッカーと戦っている桜の背後にもう一人のアタッカーが斬りかかってきた。
東雲隊員&阿相隊員「危ないっ!!!」 ズギュン ズギュズギュン
東雲隊員と阿相隊員がピルトルで桜を背後から斬ろうとするアタッカーの背中を撃ちまくった。
ブラック・アタッカー「ぎゃ・・・・・・!」 撃たれたアタッカーが倒れ、残りのアタッカーが一人となった。
桜「えぃ!!だああぁぁぁぁぁぁ!!!」 カィン ズバアァァッ
桜は最後のアタッカーの剣を弾き、勢いよく、斬り捨てた。
ブラック・アタッカー「ぎゃあああ・・・・・!!」 残りの敵も倒れ、ブラック・アタッカー部隊は全滅した。
桜「はぁはぁ。ありがとう。一平君、恭子ちゃん。」
東雲隊員「だって、月野さんが危ないから・・・・・・。」
阿相隊員「僕たちだって、役に立ちたいから・・・・・。」
桜「そっか・・・・ありがとう。」
江崎「ちっ・・・・・・!裏切り者め・・・・・!!だが、本当の恐怖はこれからだ・・・・!!」
江崎は密かに呟くとどこかへ走り去った。 その頃、高町邸ではあかりがお風呂場で、
シャワーを浴びていた。とても気持ちよさそうな表情だ。
あかり「・・・・・・なんかこう暖かい水を浴びていると気持ちいいわ・・・・・・。
(ジャンボ・ロイドは機械だけど、この程度の水なら平気。むしろいい感じがする・・・・・。)」
ピンポ―ン そこに、玄関のサイレンが鳴った。あかりはそれを聞いた。
あかり「あら?誰か来たかしら?」
あかりはシャワーをやめて、メイド服に着て、玄関の方に来る。
そこに、桜と東雲隊員と阿相隊員がいた。
桜「おじゃまします。」
東雲隊員&阿相隊員「おじゃまします。」
あかり「まあ、いらっしゃい。久しぶりですね、桜さん。それとあなたたちは初めましてですね。」
東雲隊員「はい。私は東雲恭子です。SSP第8分隊の隊員です。」
阿相隊員「僕は、阿相一平。SSP第7分隊の隊員です。」
あかり「と、いう事は桜さんのお友達ですね。」
阿相隊員&東雲隊員「はい。」
桜「この子たちは、実はリボルバー・ジャックのパイロットたちなんです^^」
あかり「そうですか。」
桜「今日はこの子たちを連れて光次郎君と遊びに来ましたが・・・・・。」
あかり「光次郎さんなら二階にいます。光次郎さんのために遊んでくれるなんて私も嬉しいです。」
桜「では、二階へあがらせていただきます。」
桜と東雲隊員と阿相隊員は靴を脱いで、二階に歩いた。光次郎は部屋でパソコンをしていた。
光次郎「・・・・えーっと・・・・このステージは・・・・・お!」
光次郎は桜がドアを開いて入って、さらに東雲隊員と阿相隊員が入ってくるところを見た。
桜「おじゃまします。光次郎君。」
光次郎「ああ。いらっしゃい、桜ちゃん。ところで、君たちは?」
東雲隊員「始めまして。東雲恭子と言います。SSP第8分隊員です。」
阿相隊員「こちらこそ始めまして。阿相一平です。第7分隊員です。」
桜「実は、この人たち。リボルバー・ジャックのパイロットなのよ。」
光次郎「そうか。君たちがジャンボ・ロイドと空から戦っているのか。
でも、苦戦しただろ?謎の怪鳥に・・・・・・。」
阿相隊員「あ!あ・・・・はい・・・・・・。」
東雲隊員「・・・・・・私たちには・・・・・とても・・・・・・・。」
光次郎の発言に二人は傷つき、落ち込んだ。光次郎はまずいと思って焦った。
光次郎「あ!いや、ご・・・・・ごめん;」
東雲隊員「いえ、あなたが悪いわけじゃありません。」
阿相隊員「私たち、次から頑張ります。」
光次郎「そうか・・・・・・。」
桜「うん。君たちならできるよ!きっと・・・・・。」
そこに、あかりがお菓子を持ちながら入ってきた。
あかり「お菓子を持ってきました。ここに置きますね。」
あかりはコーラ四個分にチョコフレーフを乗せた皿をちょうど四人の真ん中のところに置いた。
東雲隊員「でも、もし怪鳥がいきなり強化してしまったら・・・・・。」
光次郎「もし、そうだとしても、マリオネット・ライターが助けに来てくれるよ。」
阿相隊員「いえ、僕たちは今までマリオネット・ライターに頼りすぎています。」
あかり「っ!」 あかりは阿相隊員の発言を聞いて、少し驚く。
東雲隊員「それに比べ、我々(リボルバー・ジャック部隊)は・・・・滅多に勝ってない・・・・・。
たまには、私たちも勝ちたいんです。ジャンボ・ロイドに・・・・。」
あかり「・・・・・・・・・。」 あかりは落ち込んだ表情で部屋から出た。
光次郎「でも、君たちだけでは・・・・・・・。あ、いや・・・・なんでもない・・・・・・・。」
光次郎は発言を続けようにもどうも発言できない空気のため、【なんでもない】で済ませた。
桜「・・・・・・ま、まあ;せっかくのお菓子だから、重いのはなしで、軽い気持ちで食べましょwね?」
阿相隊員「そ、そうですね。もぐもぐ食べて元気を出します。ね、恭子ちゃん。」
東雲隊員「う、うん。あのメイドのお姉さんに感謝しなくちゃ・・・。」
光次郎「その人はあかりさんって言うんだ。あの人はとても優しい人なんだぜ。」
光次郎はそう言いながら、机から離れ、既に座った3人の前に座った。
光次郎「それじゃ、みんな!」
一同「いっただっきまーすっ!」
一同は合唱をかけた後、すぐにコーラを飲み、チョコフレークを食べていた。
光次郎「う~ん。やっぱうまいなぁ。」
光次郎はコーラを飲んだ後すぐに笑った。
桜はそんな光次郎の笑顔を見て嬉しくなりながらチョコを食べる。食べた後、すぐに光次郎に言う。
桜「そういえば、光次郎君。トリックスターやってる?」
光次郎「うん!桜ちゃんがオススメしたゲームだから、ハマってるよw」
桜「よかったw私、今ね、ウブス遺跡でクエストやってるの。」
光次郎「うん!こっちはちょうどポプリダンジョンから出て、カリバア遺跡に行く途中なんだ。」
東雲隊員「はい。一平君。あーん。」
東雲隊員は嬉しそうにチョコフレークを阿相隊員の口に運ぼうとチョコを持った手を伸ばす。
阿相隊員「あ、あーん・・・・・・/////」
阿相隊員は恥ずかしがりながらそれを一口食べた。桜と光次郎はそれを見て・・・・・・・・・。
桜「はい。光次郎君、あーん。」
桜も嬉しそうにチョコフレークを光次郎の口に運ぼうとチョコを持った手を伸ばす。
光次郎「え?///あ・・・・・あーん////」
光次郎も恥ずかしがりながらそれを一口食べた。阿相隊員と東雲隊員はそれを見て、笑った。
阿相隊員&東雲隊員「あははははははははははははは!!!!wwwww」
笑われた光次郎と桜は赤くなりながら照れていた。
桜&光次郎「い・・・・いやぁ・・・・・/////」
阿相隊員「光次郎さんって意外と楽しい人でしたね。僕、安心しました。」
光次郎「僕はそんなに楽しくないさ。桜ちゃんがさぁ・・・・・・・。」
桜「・・・・・でも、こうして見ると、なんかカップルが二人いるね。」
光次郎「え?」
阿相隊員と東雲隊員はカップルと聞いて赤くなる。
桜「うん。一平君と恭子ちゃんはね、すっごい恋人同士なの!」
光次郎「そうかぁ・・・・あの倒れている二人がねぇ。」
桜「そうそう・・・・・って、えええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!???;」
桜と光次郎は阿相隊員と東雲隊員が恥ずかしさのあまり、倒れているところを見た。
時間は過ぎて。四人はテレビゲームで遊んでいた。
桜「みんなでスマブラXをやろう!私と光次郎君が赤チーム。一平君と恭子ちゃんが青よ。」
光次郎「僕は、リンク!」 阿相隊員「僕はメタナイト!」 東雲隊員「私はカービィ!」
桜「じゃ!私はゼルダね。じゃ、行くよ!」
四人はスマブラXのチームバトルを楽しんでいた。その後、マンガを読んでのんびりしたらしい。
阿相隊員「高町さんって、面白い本を読んでますねぇ。ちなみに今、ハルヒ読んでます。」
東雲隊員「私の好きな満月を探しての本もあるわ。嬉しい限りです。高町さん。」
光次郎「まあ、僕はちょっとオタクだからね。」
桜「うふふふふふ。」
そして、時は過ぎ、夕日となった。四人は家の前にいた。
阿相隊員「今日はお世話になりました。」
東雲隊員「あなたのおかげで怪鳥と戦う勇気が出たと思います。」
光次郎「いやぁ。僕は大したこと。」
阿相隊員「それでもいいです。また、ここに来ていいですか?」
光次郎「ああ。いつでも来いよ。」
東雲隊員「今日は本当にありがとうございました。さよなら。」
阿相隊員と東雲隊員は桜と光次郎に別れの挨拶をして、二人で去っていった。
桜「・・・・・・・光次郎君・・・・・・あの怪鳥の事だけど・・・・・・。」
光次郎「うん。・・・・・しかし、桜ちゃんたちだけで・・・・・・。そして、マリオネット・ライターも・・・・。」
桜「今回の敵は強そうだけど、できるだけ頑張るよ。」
光次郎「うん!僕も・・・・・・なんとか頑張って戦うよ。」
そして、夜の上空では、怪鳥改めスカイハイ・イーグルが速く飛びまわっていた。
スカイハイ・イーグル「ピチョオオオォォォォォオウ」
スカイハイ・イーグルはまたも前方の飛行機を見つけたため、攻撃しようと攻めてきた。
つづく
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