青井「・・・・・あんたは・・・・・・!?」
アルキス「く・・・・・・・っ!」 青井は睨むと。アルキスは恐れるように無視した。
青井「・・・・・・っ!だから、あんたは・・・・!!」 青井はアルキスにつっかかろうとするが、
周りの人がいるので、今はやってはいけないと気づき、止めた。
青井「っ!・・・・・・。(本当に何者なのよ、この男!昨日のあの男と同じ気がするけど・・・・!
・・・・よーし!後で徹底的に聞いてやるわ!)」 光次郎は、今の青井を様子を見た。
光次郎「・・・・・奈々ちゃん・・・・・?」
休憩時間。光次郎と桜は席に座ったままのアルキスに話し掛けた。
光次郎「・・・・アルキス・・・・・だったな?」
アルキス「・・・・・っ!そ・・・・そうだけど・・・・・・?」
光次郎「・・・・・さっきの話で皆、盛り上がってたぜ。はるばるロシアから来たってねw」
桜「君は・・・・・いつからこの日本に来たの?」
アルキス「・・・・・・・2週間前・・・・・・・・。」 アルキスは暗そうに言った。
桜「2週間かぁ。その間に日本の事で何か学んだ?」 そこに青井が割ってきて叫ぶ。
青井「月野先輩!この男は・・・・・・っ!!」
桜「え?どうしたの、奈々ちゃん?」
青井「う・・・・っ。そ・・・・・それは・・・・・・・。」
光次郎「・・・・・・アルキスと何か関係があるのか?」
青井「そ、そんなワケ・・・・・!!ないにはないけど・・・・・。」
アルキス「・・・・・僕がこの日本で何を学んだか・・・・知りたい?」
光次郎、桜、青井「え・・・・・・??」 アルキスは不気味に笑って静かにこう言った。
アルキス「・・・・・・生きる理由さ・・・・・・!」
光次郎「生きる・・・・・理由・・・・・?」 桜「あなたは・・・・・。何があってたの・・・・・?」
アルキス「・・・・・・今は教えたくない。でも、すぐにわかっちゃうかもね・・・・・・。」
アルキスはそう言うと、席から立って、どこかへ行った。青井は心で呟く。
青井(・・・・あの男・・・・・。何かワケがあるって言うの・・・・・?)
一方、高町邸では。あかりが庭で洗濯物を干していた。
あかり「ふーっ。・・・・そういえば、光次郎さんの隊員服がないわね?
・・・・もしや、光次郎さんは学園の後にSSPに行くので、持って行ったのかしらね?
でも、それも悪くありませんわねw でも・・・いつかは洗わなくちゃ・・・・。」
洗濯物を干し終わったので、あかりは掃除機で、和室の掃除をしていた。その時・・・・・。
あかり「・・・・・・・。っ?」 ピンポーン 何者かがチャイムを鳴らしたそうだ。
それを聞いたあかりはさっそく玄関に行って、ドアを開けてみた。
あかり「はい。どなたですか?」 あかりの前にチャイムを鳴らした人がいた。
その人は、長く茶色い髪をして、少し落ち込んだような顔をしている女性であった。
女性「・・・・・あの・・・・。すみませんが・・・・・この家に・・・・・・。」
あかり「・・・・・・・。話は和室でゆっくりしましょう。さ、こちらへ。」
あかりは微笑んで、女性を和室へ連れて行った。場所は和室へと移る。
女性はテーブルの前に座り込み、あかりがお茶を二個持ってきた。
あかり「はい。お茶ができました。冷めないうちに・・・・・。」
とりあえず、一個が女性の分であった。そして、あかりもテーブルの前に座る。
女性「・・・・・・・あの。私をしばらくこの家に泊まらせてくれないでしょうか・・・・?」
お茶を飲んだ女性はあかりにそう言う。同じくお茶を飲んだあかりはそれを聞いて返事する。
あかり「え・・・・・?それは何故ですか?」
女性「・・・・・・・組織に追われて、弟もどこかへ行きました・・・・・。
私はロシアからはるばる弟を探しに、この日本へ・・・。お願い、どうか・・・・・!」
あかり「っ!(組織・・・・・もしや、デスナイトね・・・・・!)・・・・・わかりました。
でも、光次郎さんにもそれについて、意見を聞きますので・・・・・。」
女性「光次郎さん・・・・・?」
あかり「はい。私のご主人様です^^・・・・そういえば、あなたの名はまだ聞いてませんでしたわね。」
女性「・・・・・そうですね。私の名前は、アルリア。弟の名は・・・・アルキス。」
なんと。突然、高町家に来た女性の弟とは、アルキスの事だった。
そのアルキスなら、今。放課後の秋田学園にいるのだが・・・・・
光次郎「ふ・・・・。ついに、授業が終わったかぁ・・・・。」
光次郎の隣には桜、青井、アルキスがいた。しかし、その3人、特に光次郎を、
遠くからひそかに見ている人がいた。その人は小牧であった。
小牧「・・・・・・・。」 小牧はどうやら光次郎だけを見つめているようだ。
桜「・・・・・私たちは、これからどこか行くけど、アルキスはどうするの?」
アルキス「・・・・・・僕も、どこかへ行くよ。君たちと同じところだけどね・・・・・。」
青井「・・・・・ねえ、アルキス。あんた、ロシアで何しに来たの?」
アルキス「え・・・・・・????」 アルキスはそれを聞いて、少しビクつく。
桜と光次郎「な、奈々ちゃん・・・・・・?」 桜と光次郎も青井の様子が変わった事に気づく。
今の青井はアルキスを敵かどうかを監視してるみたいだ。
青井「・・・・・あんたは・・・・・・昼間、モンスロイドが暴れている時に何をしたの?」
アルキス「モ、モンスロイド・・・・?それって怪獣の名前ですか?」
青井「違うわ!モンスロイドは獣型のロボットなの!世間では知られつつあるのよ!?」
アルキス「・・・・・・。さあ、僕は別の街で、ちょっと遊んだけど・・・・・?」
青井「・・・・私はモンスロイドを操っている奴を見かけたわ。そいつは赤い帽子をしていた。
私がその帽子を脱がせてみたら・・・・素顔があんたそのものだったわ。」
アルキス「は?どこかの・・・・・別人じゃね?ほら、同じ顔を持つ人もいるし・・・・・。」
青井「く・・・・・っ!じゃあ、信じるわ、あんたが別人だって事を・・・・・。」
アルキス「そう言ってくれると、助かるよ。ふひひひひ・・・・・。」
アルキスはそう言うと、3人から離れてどこかへ行ってしまった。
青井「・・・・・・・・・っ!!」 青井は実はまだアルキスの事を疑っているそうだ。
光次郎「・・・・・・じゃあ、僕たちも・・・・・・。っ!」 光次郎は後ろに気配を感じたのでそこに向く。
桜「どうしたの?光次郎君。」
光次郎「・・・・いや、なんでもない。君たちは先に行ってて。」
桜と青井「了解。」 桜と青井はSSPの第6分隊の支部へ向かった。
どうやら、光次郎たちはSSP第6分隊支部に行くつもりであった。
しかし、光次郎は後ろから誰かが自分を見ているので、後ろの方へ行く事に。
かくして、光次郎は後ろの方へ。そこに、小牧がいた。
光次郎「あっ!君は・・・・・・・・。」
小牧「・・・・・お、覚えていますか・・・・?私の事を・・・・・・。」
光次郎「・・・・・・・うーん・・・・・。確か・・・・・・・。」
光次郎は小牧とはあまり会ってないので、よく覚えてはいなかった。
小牧「・・・・・・・・;わ、私の名前は小牧千尋です。覚えていますか?」
光次郎「ん?ああ!そう言えば、君はひなまつりで会ったっけ・・・・。」
小牧「やっと思い出してくれたんですね・・・・・・。」
光次郎「ああ・・・・。それより、僕に何か用かい?」
小牧「え・・・・・?え・・・・えっと・・・・・/////」 小牧は恥ずかしがってもじもじしていた。
光次郎「恥ずかしがらなくてもいいよ^^ゆっくり言って・・・・。」 光次郎は優しく微笑んで言った。
小牧「っ!は、はい・・・・・。じゃあ・・・・・。わ、私は・・・・昨日・・・・あなたを見てきましたっ!」
光次郎「・・・・・え?」
小牧「・・・・そうですよね・・・・・。気づいてませんでしたからね・・・・・。」
光次郎「そうか・・・・・・。じゃあ、ごめん。気づいてやれなくて・・・・。卒業式の頃、
君は・・・・僕に会いにいくとか・・・・言ったっけ?」
小牧「っ!は・・・・はい・・・・・。そうですけど・・・・・//////」
光次郎「あの時・・・・・。なんで僕の名を知っていたんだ?」
小牧「えっ!?そ・・・・それは・・・・・・・。あ・・・・あなたに・・・・・あ・・あこが・・・・・っ・・・・・。」
小牧はなかなか本当の気持ちを伝えられなかった。
小牧「・・・・・・・っ。あなたの事・・・・・・憧れて・・・・・いるから・・・・・・。」
光次郎「そうか。・・・・・でも、僕はそんなに有名じゃないんだ・・・・・。
言っとくけど、僕はそんなに優しくないんだ。そんな僕に憧れてくれるなんて嬉しいよ・・・・。」
小牧「でも・・・・・私・・・・・あなたの事が・・・・・・・。」
光次郎「・・・・・・・っ!ごめん・・・・・。僕・・・もういかなきゃいけないんだ・・・・・。」
光次郎は腕時計を見て、小牧にそう言った。光次郎にとってこの時間は、
もうSSPに行かねばならない時間らしいので、あえて小牧の言葉を聞かないようにしてしまう。
小牧「え・・・・・・?」
光次郎「君が僕の事をどう想っているかはまだわからない・・・・・。
でも、またいつか、お話しよう。この次は、君の意見をちゃんと聞くから・・・・・。
じゃ・・・・・またね・・・・・・。」 光次郎はそう言いながらすぐに走り去った。
小牧「・・・・・くす・・・・ぐす・・・・っ。う・・・・!」 独りになった小牧は涙を流した。
かくして、光次郎は隊員服を着て、SSPの第6分隊支部の司令室に入った。
清水「遅いわよ。高町隊員。今まで何してたの?」
光次郎「遅くなってすみません・・・・・。ただ、ちょっと中学の女の子が・・・・・。」
野沢「中学の女の子?・・・・まさか、その子と何ぞの話を!!??」
光次郎「うん・・・・・。まあ、その子・・・どうやら僕の事を憧れているとか言ってるんだ。」
青井「中学の女の子ねぇ・・・・。あんたって結構、モテるわよねぇ・・・・。」
光次郎「いや・・・・・。それほどではないけどなぁ・・・・・。」 光次郎はモテると聞いて照れる。
桜「でも・・・・・。あのアルキスって人。なんか不思議な人だったわよねぇ・・・・・。」
青井「私はあの人が・・・・デスナイトの者と何か関係があるのかと思います・・・・。」
桜「でも・・・・・。まだ、決まったわけじゃないのよ・・・・?」
青井「・・・・すみません。わかってますけど・・・・・・。」
春日「とりあえず、あのモンスロイドを操る者が誰なのかわからない。
けど、たとえどんな奴だろうとも倒さなければならない。それがSSPの任でもあるのよ。
つづく
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