テブリッシュ「できるだけ敵から離れよう!奴の攻撃を受けたら最後だ!!」
シュドー「了解!引き続き宇宙人を攻撃する!!」
コプターラッシュはワイリー星人から離れながらバルカンで敵を攻撃し続けた。
ワイリー星人「パフィイイイイィィィィィィィ」 星人は自分を攻撃するコプターを追っていた。
イチゴ「星人め・・・!コプターラッシュに集中してるな。よ~しっ!!」
そこに、地上のロードラッシュがロケットランチャーを発射して援護攻撃にかかる。
ワイリー星人「ボォアアアァァァァァォォォォォォ」
ワイリー星人はロードラッシュに撃たれたので、怒って今度はロードラッシュに迫ろうとする。
テブリッシュ「あっ!イチゴのロードが危ない!!」 シュドー「そうはさせるかっ!!」
コプターラッシュはワイリー星人を攻撃する。だが、今の星人はその攻撃を受けてなおも、
ロードラッシュの破壊を優先にした。そして星人は口から花火状の火炎を吐いた。
ロードラッシュは敵の花火状の火炎にあたりそうになった。このままでは危ない。
イチゴ「く・・・・っ!負けるもんかっ!!!」 しかし、イチゴは負けない意地で戦い、
ロードラッシュの上のメカの部分から白いレーザーを発射した。
ワイリー星人「ボオォォアアアアアアアァァァォォォォォパフィイイイイィィィィィィィ」
そのレーザーはワイリー星人に見事直撃し、その体の一部が爆発した。
それにより、星人はひるみさがってしまった。
シュドー「よし!星人の奴、だんだん弱ってきてるぞ!!」
テブリッシュ「確かにそうだが、相手はクリスタルを倒した奴だ。気をつけろ・・・・・!」
その時、ワイリー星人は再び空を飛び去るように浮いた。そして、消えていった。
イチゴ「逃げたか・・・・・。でも、あいつはまだこの程度であきらめるような奴じゃない・・・・・!」
こうして、ワイリー星人との戦いは一時的に終わったので、3人は本部の司令室へ戻った。
しかし、まだコリスとサキが帰っていないので、この部屋にはいない。
イチゴ「・・・・・すみません。後一歩で星人を倒せたところを見逃してしまって・・・・・。」
モモ「いいのよ。いずれあの星人は普通のやり方では倒せなかったかも知れなかったし・・・・。」
シュドー「どういう事ですか?」
モモ「・・・・・・あなたたちが現場で戦っている途中で、エヴィン博士と一緒に、
ワイリー星人についての話をしたの。彼の情報が正しければ、あの宇宙人は、
今、この星を覆っているガスに含まれるダークタブークレイジー物質を吸って力に変えてるって。」
テブリッシュ「そうですか!あの物質には星の住人たちのあらゆる、
マイナスなエネルギーが宿っている。星人はそれらを吸って凶暴な力を得ていたのか・・・・・!!」
モモ「その通りね。でも、あの宇宙人。その物質を浴びすぎて、あるいは、暴走してるかもね。」
イチゴ「暴走?宇宙人が・・・・・・?」
モモ「ダークタブークレイジー物質を浴びた者は中には暴走するらしいわ。
恐らくストレスとかによるもの。たとえば大人の人が子供のうるさい声を聞いてイライラして、
怒り出す。そんなもんかしらね。それに、さっきコリーム博士より連絡が入ったの。」
テブリッシュ「コリーム博士から!?」 シュドー「一体どんな連絡ですか!?」
モモ「うん。博士は今、ダークタブークレイジー物質の研究を始めていて、
その物質を消し去るメカを製作しているそうよ。そのメカを使えば、星人はあの忌まわしいガスを、
出せなくなる。何故、博士がそんな素晴らしいメカを作っていると思う?」
皆はモモの質問にきょとんとする。まずはシュドーが答えて見る。
シュドー「え、ええ・・・・。そりゃぁ。博士も人間だから、この星を守りたいからでしょう?」
モモ「ええ。やっと・・・・・ね。(・・・・・博士は本当はこんな事するはずじゃなかったけど、
きっと、サキが説得してくれた・・・・からね。) その時、テールブに置かれてある電話が鳴った。
テブリッシュ「はい。DGCですが・・・・・・。なんだって!??」
テブリッシュが受話器を取って電話する。すると、テブリッシュはいきなり驚く。
モモ「どうしたの!?」
テブリッシュ「はい・・・・!ただいまメキシコ支部のロケット発射場が星人に襲われていると・・・・!」
シュドー「ロケット発射場!?まさか・・・・・!あのコリーム博士のいるところか!??」
どうやら、テブリッシュが言うには、宇宙観測機関のメキシコ支部が星人に襲われているらしい。
モモ「く・・・・っ!もし、そうだとしたら・・・・。サキちゃんも危ない・・・・・!!」
その時、スクリーンから映像が映りだした。皆はそのスクリーンに注目する。
スクリーンでは、宇宙観測機関のメキシコ支部のロケット発射場でワイリー星人が、
暴れている映像が流れていた。星人によってロケット発射場が火の海になりつつあった。
ワイリー星人「パフィイイイイイィィィィィィ」 ワイリーは近くの建物等を叩いたり蹴ったりで壊した。
その建物が次々と爆破され燃えていく。その星人を迎え撃つのが戦車部隊だった。
複数の戦車が次々と砲撃してワイリー星人を攻撃する。星人は怒って戦車部隊を襲う。
ワイリー星人「ボオォォァアアアアアアアオオオオォォォォォォ」 ワイリー星人は花火状の火炎で、
戦車部隊を攻撃。攻撃を受けた戦車は次々と破壊され爆発して、徐々に壊滅していく。
そして、空からは戦闘機部隊も駆けつける。しかし、それを見たワイリー星人は。
ワイリー星人「ボォァァァアアアアアアアオオォォォォォ」 攻撃される前に殺ってしまおうと、
角や両目からの3つの光線で戦闘機部隊を攻撃。複数の戦闘機が一気に光線を浴びて、
次々と爆発して墜落していった。戦闘機部隊が残り少数となってしまった。
その様子を見たコリーム博士と研究員たちは逃げて行った。
コリーム博士「くそ・・・・っ!異星人め、何が不満だと言うのだ・・・・・!!」
ワイリー星人は再び3つの光線を出して、コリーム博士の観測所を爆破してしまった。
ワイリー星人『・・・・どうだよ!クソッタレの地球人たち!!俺たちのこの痛みと切なさが、
ようやくわかっているはずだ!!このダークタブークレイジー物質が漂い暗雲によって!!
それなのに・・・・お前らは、また俺を虐めるっ!!やっぱりお前らは生かしてはいけない!!』
ワイリー星人が喋っている間に、暗雲に漂う物質を浴びた人々がそれぞれ狂っていた。
怯えて泣いている人、怒り狂って暴走する人、何故か発狂して笑っている人もいた。
サキ「・・・・っ。う・・ううん・・・・・。」 そして、サキも目を開けて、ゆっくりと立ち上がる。
ワイリー星人『いいか!?この宇宙ではやっていい事と悪い事があるんだよ!
お前らのやってる事は、悪い事以外に何もねぇ!!そんなの・・・・誰が許せるんだよ!!』
サキ「・・・・っ!あ・・・あの星人・・・・・。」 サキはワイリー星人の姿を再び見て動揺する。
ワイリー星人『この宇宙には不幸な星だっていっぱいあるのさ!でも、その星の人たちは、
そんな事望んでいない!!なのに、お前たちはそんな星の人たちを馬鹿にしやがって!!
なんで俺の星はいつもいつも不幸せなんだ!!だったら・・・・!お前らの星も、
不幸だかけの星にしてやるっ!!覚悟しやがれ!自分勝手なクソ地球人!!!』
サキ(・・・・・・・感じるわ・・・・・。あの星人からの切なさ。泣いているわ。心の底より・・・・・・。)
ワイリー星人『この宇宙には差別とかエゴとかいらねぇ!!あっていいのは・・・・・。
優しさと幸福だけだ!!わかったかあぁぁ!!!』 ワイリー星はそう言うと、
口から花火状の火炎で、辺りを火の海にした。そして、近くのロケットを持ち出して、
それを遠くに投げつける。すると、ロケットによってその辺りが爆発して燃え上がってしまう。
ワイリー星人「ボオォアアアアアアアァァァォォォォォォォォ」
ワイリー星人はさらに大暴れを開始した。その時に残りの戦闘機部隊がミサイルを一斉発射して、
星人を攻撃した。攻撃されて怒った星人は3つの光線で残りの戦闘機を全て撃墜した。
それを見たサキは恐る恐る星人に近づこうとする。すると星人は、
自分に近づいてくるサキの方を見る。睨まれたと思ってゾクッとするサキは恐る恐る話しかける。
サキ「・・・・・・・あなたたちの気持ちは・・・・・少しだけわかる気がする。」
ワイリー星人『あぁ?』
サキ「私たちのせいであなたたちに大きな不幸を振りかざしてしまった・・・・・。
悪いのは私たちかも知れない・・・・・・。』
ワイリー星人『ぷっ!ははははははは!!!何当たり前な事言ってやがる!?汚すぞ!!』
サキ「・・・・・・私の事ならどうでもいい。でも、私たち・・・・この地球の人たちだって、
色々不幸だったの!!戦争とか災害とか怪獣事件とかで皆傷つき死んでいった・・・・。
こんな不幸な事は他にないかも知れない・・・・・。この星でも、不幸と言うものがあるのよ。」
ワイリー星人『うるさい!!!お前たちはその不幸を自分だけにならぬように、
俺らの星にも攻撃用のロケットを打ち出しただろーがっ!!馬鹿か、てめぇはよ!!』
サキ「あれは観測用ロケットだったの!!でも・・・・・ごめんなさい・・・・・・。本当は・・・・・・。」
サキは喋りながら、涙を流した。どうやらサキはワイリー星人に謝るつもりであった。
サキ「本当は・・・・・・こんな事するはずじゃなかったの・・・・・。私たち地球人は、
あなたたちのような宇宙人たちとも仲良くなりたかったの。なのに、できなかった・・・・・。
あなたたちも・・・・本当はこんな事したいはずじゃないよね?本当は、
他の星と友達になって・・・・平和に行きたかったもんね・・・・・。でも、この星に復讐して、
死の星にしてしまったら・・・・・・。本当に嫌われ者になっちゃうのよ。」
ワイリー星人『は?俺たちのやってる事の何が悪いんだよ!!?』
サキ「わからない・・・・・。でも、大丈夫・・・・・。私は・・・あなたを助けたい・・・・から・・・・・・・。
あなたたちも・・・・・・きっと・・・・・・。他の・・・星とも・・・・仲良く・・・なれ・・・れ・・・か・・・ら・・・・・・。」
サキはそう言うと倒れてしまった。それを見たワイリー星人はどうするべきなのか・・・・?
ワイリー星人『ち・・・・っ!女のクセにムカツク事言いやがって・・・・・・!!
この俺たちの憎しみと切なさに満ちた暗雲がある限り、この星に救いはねぇから・・・・。』
ワイリー星人はそう言うと、突然空を飛んで飛び去った。
ちなみにコリーム博士は輸送ヘリでなんとか壊滅寸前のロケット発射場から脱出できたらしい。
DGC本部の司令室。スクリーンで宇宙人が去ったところを見たモモたち。
モモ「・・・・よし!これより、私はサキの救出に向かうわ!!」
シュドー「ええ!?サキを助けてくれるのはありがたいのですが、隊長一人では・・・・・・!」
テブリッシュ「それとも、何か策があるというのですか!?」
モモ「・・・・・・それは、な・い・しょ☆」 モモは笑顔でそう言うと、司令室から出た。
シュドーとテブリッシュ「隊長!!!!」 イチゴ「・・・・隊長・・・・・・。」
モモはDGC本部の外にいた。しかし、ここは暗黒のガスに満ちているのだが・・・・・。
モモ「長時間でいれば、私もおかしくなってしまう・・・・!早めにいかなきゃ・・・・っ!!」
モモはそう言うと、ミンキーステッキを持ち出し、それを構える。
モモ「サキのいるところへ・・・・・・。ミンキーワープ!!!!」
モモがミンキーステッキを空にあげると、ステッキの先端が光り、
その光がモモを包み、やがてその光はモモと一緒に消えてしまった・・・・・。
ワイリー星人によって、廃墟となったメキシコ支部のロケット発射場。
そこのあるところに光が発した。光が消えると、そこからモモが来た。
これが瞬間移動魔法・ミンキーワープの力である。モモはさっそくサキを探しに走る。
モモ「・・・・っ!?サキ!!!」 モモはようやく倒れているサキを発見し、彼女を抱える。
ちなみに、今のモモは暗雲の中でも、短時間なら平気でいられるらしい。
やはり、元・魔法のプリンセスだからだろうか?モモはサキの脈動に触れる。
モモ「・・・・・うん。生きてるわね。よし!この近くにスカイラッシュ1があるハズね!」
モモはサキを抱えながら、スカイラッシュ1のもとへ急いだ。
モモ「・・・・・っ!こっちか!!」 そして、モモはとうとうスカイラッシュ1を見つけ、
その一号機に乗った。倒れているサキも操縦席に乗せて、モモはこの一号機を操縦した。
すると、スカイラッシュ1は空へとあがり、DGC本部へ戻ろうと、急いで飛んだ。
つづく
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