叶野「魔獣はこの東京のどこに現れるかわからない。
今回は今まで以上に警戒心を高めなければならんぞ。上川隊員。」
上川「ええ。魔獣がいきなり現れたら、
即座に先攻をかけるつもりです・・・!
市街地の住人たちがほとんど遠くへ逃げている。
被害は最小限に食い止められる!!」
バルワンダーDXは街の上空を飛び続けた。魔獣が来るのを待つために。
BAR基地では、緒川が大神にこう伝える。
緒川「地球防衛軍の立花将軍より、
ウルトラマンティアーズの死亡は認めないとの発言があります。
マスコミやジャーナリストの多くも、
ティアーズは本当に死んだのかと聞き出そうと、
この基地に近づいています。いかがなさいましょうか・・・!?」
大神「・・・・伝えておけ。ティアーズは死なんと。
魔獣のあの発言は嘘であると!」
緒川「しかし・・・・っ!」
大神「信じろ!!ウルトラマンティアーズを・・・・!奴は必ず生きておる。
もし、我らがピンチになった時は、
必ず助けに来てくれる事を信じるんじゃ・・・・!!」
緒川「・・・・・・はい。」
灰間の家。和室で美由紀がテレビのニュースを見ていた。
男性アナウンサー『東京に魔獣が現れるとの報告が入ったため、
BARや自衛隊は東京の市民を避難しております。近くの地域の、
住人たちも、万一に備えて避難する事をお勧めします。繰り返します。
東京付近の地域の住人たちも、非難する事をお勧めします。しかし、
今回の戦いでは、ウルトラマンティアーズは現れません。何故なら、
ティアーズは前回の魔獣との戦いで死亡したと思われるからです。
もはや地球は魔族の手に落ちてしまうのでしょうか・・・・!?』
美由紀「・・・・・っ!灰間・・・・。お前は一体、どこにいるの・・・!?
お前を置いて、逃げる事などできないわ・・・・・。」
東京の街では、
今でも振り続けている雨と共に空から青い煙が振って来た。
その煙が地面にまで降り注ぎ、やがて少しずつ消える。
その煙から、魔獣ドールックが現れた。
ドールック「ギュイイイィィィンギュイイイイィィィンギュイイイイィィィィン」
叶野「もう現れたのか!!?」
上川「まだ残っている人がたくさんいるのに・・・・っ!!」
バルワンダーDXはレーザーバルカンでドールックを攻撃する。
ドールック「ギュイイィィィンギュイイイィィィンギュイイイイィィィィン」
攻撃を受けるドールックだが、全く通用してないらしい。そして、
頭部の刃物の先端から青いビームを発射する。
バルワンダーDXは急いで避ける。
ドールック『地球人に告ぐ!!地球人に告ぐ!!!私は魔獣ドールック!!
ウルトラマンティアーズは死んだので、
もはや貴様らを助けるのは不可能だろう!
これから、私は日本の東京を破壊し、そこから地球全土を破壊し、
貴様ら地球人を全員、皆殺しにしてやろう!!!
はっはっはっはっはっはっはっ!!!!!』
叶野「そうはさせるか!!!」
バルワンダーDXは電気ビームを発射。だが、ドールックには効かないらしい。
ドールック「ギュイイイィィィンギュイイイイィィィィンギュイイイィィィィン」
ドールックはバルワンダーDXに反撃せず。
4つの腕で近くのビルを破壊し始めた。
バルワンダーDXはレーザーバルカンで攻撃するが、
ドールックはそれを通用せず、暴れてビルを複数壊し続ける。
ドールック「ギュイイイィィィィンギュイイイィィィンギュイイイイィィィィィン」
上川「叶野隊員!!バルワンダーDXの攻撃が全く通用しません!!」
叶野「それでも攻撃を続けろ!!さすれば、必ず倒せるハズ!!」
バルワンダーDXは火薬状バルカンでドールックを攻撃した。
ドールックにはそれをも通用せず、暴れ続ける。
ドールック「ギュイイイイィィィィンギュイイイイィィィィンギュイイイィィィン」
ドールックは口から青いガスを放射した。
そのガスを浴びた複数のビルが、
大爆発をしてしまう。街の被害は拡大してしまう。
その時、多くの戦闘機部隊や戦車部隊も駆けつけてきた。
歩兵部隊や自走砲部隊、
戦闘ヘリ部隊に装甲車部隊、ステルス部隊までも。
戦車部隊が一斉砲撃を初め、
戦闘機部隊もミサイル一斉連射で、ドールックを攻撃。
ドールック「ギュイイイィィィィンギュイイイイィィィィンギュイイイイイィィィィン」
だが、その攻撃もドールックは効かず、そのまま暴れ続ける。
秋田町で灰間を探し続ける日下部。
その時、通信機から大神の声が聞こえる。
大神の声『東京都内に魔獣が現れてしまった!』
日下部「な、何ですって・・・・!!?」
大神の声『灰間隊員は見つかったか!?」
日下部「すみません・・・。まだ見つかりません。けど・・・!」
大神の声『魔獣なら叶野と上川、それから自衛隊に任せておけ!!
お前は灰間を探し続けるんじゃ・・・・!!』
日下部「了解・・・・!」
大神が通信を切る。その時、日下部は泣きそうにこう言う。
日下部「灰間・・・。本当にどこにいるのよ・・・!?
魔獣が現れたのよ!?あんたのせいで、私は魔獣と戦えない・・・!
あんたがいなければ、BARは魔獣と互角に戦えないじゃないのよ!!
そして、あなたがいないと、私は・・・・っ!」
灰間は、野口の家の野口の部屋で、眠り続けていた。
野口「雨・・・。止まないわね・・・・。できれば、
そろそろ晴れて欲しいんだけど・・・。」
野口は灰間の方を見る。灰間はまだ目覚めない。
野口「灰間君・・・・。」 そこに、野口の母が入ってくる。
野口の母「大変よ!!芽衣!!
魔獣が東京で暴れているんですって!!」
野口「え・・・・っ!?」 野口は母の発言に驚く。
野口の母「ここにも避難命令が出るそうよ!?魔獣が、
この町に来る前に、一刻も早く逃げましょ!」
野口「お母さん・・・。ごめん、今はいけない。」
野口の母「何ですって・・・・!?」
野口「だって、灰間君。凄い怪我をしてるもん。無理して、
立たせて歩かせたら、余計具合が悪くなっちゃうわ。だから、
灰間君の怪我がほとんど治るまで、ここにいたいの。
ここで・・・・翔君の看病をしたい・・・。良いでしょ?お母さん。」
野口の母「・・・・わかったわ。その代わり、
できるだけ早く済ませるのよ?」
野口の母はゆっくりと部屋を出た。
野口「ありがとう。お母さん・・・。灰間君。早く目覚めて・・・。」
野口は灰間の方を見続ける。
灰間が復活するまで、野口は彼を見守り続けるのだ。
秋田町で、徳丸と森下が慌てて話し合う。
徳丸「ねェ!!聞いた!?魔獣が東京で大暴れしてるんだって!!」
森下「うん!!聞いたよ!!でも・・・!
ティアーズが死んじゃったなんて・・・。
ティアーズがいなくなって、もしBARでも駄目だった、
地球はどうなっちゃうの・・・!?」
徳丸「前の戦いでティアーズは消えた・・・!魔獣がそう言ってたんだ。
もし、それが本当だったら、地球が魔獣たちに支配されてしまう!
僕たちは一体、どうなっちゃうんだよォ!!?」
森下「翔ちゃんもいないし・・・!まさか、魔族に殺されたんじゃ!!?」
徳丸「そ、そんな・・・!?で、でも、灰間君はミラクルマンだよ!?
ミラクルマンがそんな簡単に死ぬハズじゃ・・・。」
森下「でも、BARの中にもいないんだよ?翔ちゃんは・・・・!」
徳丸「まさか、灰間君は本当に・・・・!?」
雨の中。徳丸と森下は絶望をしつつあった。
秋田町の出入り口とも言える場所で、大岩が立っていた。
その大岩の姿を、シスター天宮と子供たちが切なく見ている。
大岩「・・・・天宮。子供たちと一緒に、はよぅ避難せんかぃ。
わしはここで、魔獣を迎え撃つけェ。魔獣め・・・!見とれ。
ウルトラマンティアーズがいなくても、
人類が必ず勝つ事を思い知らせたるがな!!
灰間・・・・。おどれもそう思うじゃろうよ・・・。」
ドールック「ギュイイイイイィィィィィンギュイイイイィィィィンギュイイイィィィン」
ドールックは今でも暴れて、街を破壊し続けている。
バルワンダーDXや自衛隊の攻撃を浴び続けながらも。その時、
とあるビルの屋上から、謎の女性がいた。その女性は、
緑色の髪が短く、白を中心とした衣装を着ていた。
女性「地球防衛軍め。
そのような戦力で魔獣を倒せるなど、笑わせるわ。
魔獣を倒せるのは、あのペンダントを持つ者だけ・・・!
あの負の力さえあれば、魔獣など・・・!!」
バルワンダーDXはレーザーバルカンでドールックを攻撃。
続いて、自走砲部隊、装甲車部隊、歩兵部隊が一斉に攻撃している。
戦闘ヘリ部隊やステルス部隊も攻撃し、
戦闘機部隊や戦車部隊もドールックを撃ち続けている。
そんな自衛隊の総力をあげた攻撃も、ドールックには通じない。
ドールック『そろそろウザったくなったなァ・・・!!』
その時、ドールックが口から青いガスを放射。
青いガスが、多くの戦車や多くの自走砲を爆発させてしまう。
つづく
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