ウルトラマンティアーズ「・・・・・!・・・・・・・!!」
ティアーズは迫るジキルとジャミラに対し、ゆっくりと構える。
ジャミラ「ウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥッ」
ジャミラが口から火炎を吐く。ティアーズはジャンプで避ける。その時、
ジキルが光線を発射。その光線がティアーズに命中する。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・・!!?・・・・!」
ジキル「キビビビビビビビッ」
ジキルは次に、腹部から獣のような口が生えている触手を出す。
その触手がティアーズの身体を縛ってしまう。
動きを封じられたティアーズは地面に落ちる。
ジキル「キビビビビビビビビビビビビッ」
ジキルは光線でティアーズの近くの地面を爆発させる。
ジャミラ「ウウウウウウウウゥゥゥゥゥッ」
ジャミラが触手のせいで立てないティアーズを連続で蹴り付ける。
6回くらい蹴り、ジャミラはティアーズから離れ、口から火炎を吐く。
ティアーズはその火炎を浴びて苦しむ。だが。
ウルトラマンティアーズ『ジャミラ・・・・!お前はもう、
人間の心を忘れたのか!?心まで魔獣になっちまったか!?
奴隷になるどころか、自ら魔獣として生きていくつもりか!!?』
だが、今のジャミラにはティアーズの言葉にも届かない。
魔族の奴隷としてジャミラとされた者は、魂をも魔族の物にされ、
地球人を滅ぼす事で、魔族に喜びを与える事を感じるように、
それを自ら実行するようになってしまったのだ。
もう、ジャミラを止める事はできない。
叶野「確か、ジャミラは水に弱いんだったな・・・!?」
上川「はい!水のない惑星による高熱が体に宿り、
あんな乾いた異形になったのですから、
水を浴びると死んでしまうそうです!」
叶野「よし!!バルワンダーDXに搭載されている、
熱エネルギーの温度を下げ、それを調整して水エネルギーに変えよう!!」
バルワンダーDXがティアーズを火炎で攻撃しているジャミラに近づく。
叶野「特殊ウォーター放水!!!」
バルワンダーDXは物凄い水流を発射して、それをジャミラに浴びせる。
ジャミラ「ウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ」
水を浴びたジャミラは突然、苦しむ。そして、火炎を止める。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!!ウルトラホットパワー!!!!」
ティアーズはウルトラホットパワーを発動。ティアーズの身体から、
物凄い高熱を発し、体を縛った触手が爆発し、燃えてしまう。
ジキル「キビビビビビビビビビッ」 ジキルは触手を焼かれて痛がる。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!・・・・・・・!!!」
ティアーズはジキルを連続パンチで攻撃し続ける。
ウルトラマンティアーズ「シュワアアアアァァァァァ!!!!」
そして、ティアーズは強烈なキックでジキルを蹴る。
ジキル「キビビビビビビビッ」 ジャミラ「ウウウウウウゥゥゥゥゥッ」
ジャミラは両手を振り回し、ティアーズに突進する。
ウルトラマンティアーズ「・・・・・!?・・・・・・!!」
ティアーズは迫るジャミラをキックでさがらせる。
叶野「チャージ完了!!」 上川「アンチMミサイル発射!!!」
バルワンダーDXはアンチMミサイルでジキルを攻撃。
ジキルは大爆発して、身体中が燃えて死んでしまった。
ジャミラ「ウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥッ」
ウルトラマンティアーズ『お前と俺は違う意味でだが、奴隷同士だ。
だが、お前は奴隷として動きすぎて、本物の魔獣になってしまった。
だが、お前は元々人間。
醜い魔獣になる事など望んでいなかったハズだ。だから、せめて。
お前をその醜い魔獣から解放し、あの世へと送ってやるぜ・・・!
ウルトラレインパージ!!!』
ティアーズは右手をあげ、水色のビームを発射。そのビームは、
ジャミラの真上で止まり、巨大な閃光となる。その閃光から、
物凄い大量の雨が降り注ぎ、ジャミラはそれを浴びる。
ジャミラ「ウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥッ」
ジャミラは物凄い雨による水を受けて驚き、
苦しんでいるかの動作をする。
だが、何故か徐々におとなしくなっていく。苦しみを受けていない。
日下部「おかしいわ。ジャミラは水を浴びると苦しむハズなのに。」
ジャミラ「ウウウウウゥゥゥゥゥッ」
ジャミラはまるで癒されているかのように雨を浴び続ける。そう。
ウルトラレインパージは、癒しの雨である。その一粒の雨水には、
チドゲラーの回で使った、
ウルトラパージのエネルギーが含まれているのだ。
だから、ジャミラは水を浴びても、苦しんでいない。ティアーズは、
ジャミラを苦しまずに、葬ってしまおうとしたのだ。
ジャミラ「ウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥッ」
ジャミラはまるでティアーズに感謝するかのように微笑み、
雨と共に消滅した。これで、全てのジャミラが消えた。
日下部「ジキルも死んだから、もう二度とジャミラは現れないわね。」
ウルトラマンティアーズ「・・・・・シュワッ!!」
ティアーズは空を飛び、どこかへ去って行った。その時、
そのティアーズの姿を見る者がいた。
その者は、紫色のペンダントを持っていた。
ペンダントを持つ者「ウルトラマンティアーズ・・・・。お前の戦いも、
間もなく終わる。そうするためには、このペンダントが求める男を、
探さなければ・・・・!」
その者はペンダントを見ていた。ペンダントが求める男とは何者だろうか。
BAR基地では、大神が隊員たちの報告を受ける。
大神「ジャミラを操っているのは、ジキルだったのか・・・。」
叶野「そのジキルが倒されたので、
もはや人間はジャミラにならずに済むと思います。」
大神「じゃが、まだ諦めない魔族じゃけ。奴らは常に人間を、
奴隷にしようとしておる。その魔族を毎日、倒さねばならんけ。
・・・まるで、魔族との戦いの奴隷のようじゃのォ。わしらBARは。」
上川「・・・言われてみれば、そうかも知れませんね。
ところで、灰間君は?」
日下部「灰間は、先に家に帰るって言ったわ・・・。」
この司令室には、灰間がいなかった。
灰間は自分の家に帰っていたのだ。灰間の部屋では、
今でも福崎がパソコンをしていたのだ。
灰間「ただいま・・・。」
福崎「おかえり。どうだった?」
灰間「ああ。ネットカフェも悪くないと思ってな。」
福崎「ククク・・・!嘘だろ?それ。」
灰間「っ!?ど、どう言う事だよ・・・?」
福崎「だって、ネットのニュースで見たんだもん。ほれ、見てみ?」
灰間はパソコンの画面を見てみる。その画面には、
ウルトラマンティアーズとジャミラの戦いの写真があった。
灰間「そうか・・・!ニュースにされたんだな・・・。」
福崎「お前、俺に嘘をつきやがったな?
お前がウルトラマンティアーズである事を、
知っているには俺だけだからね?・・・ま、
今日は許してあげるよ。
何故なら、今日も魔獣から地球を守ってくれたんだからね。けど、
くだらない事で嘘をついたら、バラすからな。それに、
ジャミラが魔族の奴隷だって?哀れだよね。
魔族に捕まった人間が、
魔獣にされて部下になっちゃなんて。全く哀れな奴隷だよ。
死んだら地獄行きだね。奴隷って無様だからねェ・・・!
あはははははははははははははは!!!!!」
福崎はジャミラと言う奴隷を見て、嘲笑った。灰間は、
怒りに震えそうになるが、我慢していた。
灰間(こいつに手を出してはいけない・・・・!ジャミラは、
奴隷から解放されたが、俺は未だに奴隷から解放されてはいない。
恐らく、その解放は長い間にはないだろうな。けど、俺は戦う。
こいつの奴隷でありながら、ティアーズとして、最後まで戦い抜くぜ!)
福崎の奴隷から解放できていない灰間翔。ですが、
いつかはきっと必ず解放される時が来るでしょう。ジャミラも、
ティアーズの癒しの技で解放されたのです。福崎は卑怯な事で、
灰間をこれからも奴隷としてこき使うかも知れません。
灰間の戦いはさらに険しくなる事になるでしょう。
次回につづく
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