福崎はパソコンでネットを楽しんでいるらしいが、
どうやら不機嫌らしい。実は、福崎の脳内では、
様々ないじめっこの言葉が浮かんでいるのだ。
それで、イライラしているのだ。
福崎「くっそぉ・・・!!うるっせェなあぁぁ・・・!!」
その時であった。福崎のパソコンが突然、エラーで切れてしまった。
これを福崎は、いじめっこの呪いだと思って怒って暴れる。
福崎「わああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
せっかく、良いサイトを見つかったのにいいいぃぃぃぃぃ!!!」
その時、福崎の父と母が出てきた。それも、物凄い怒りで。
これを見た福崎は急に怯え、両親は容赦なく殴ったり蹴ったりする。
福崎の父「てめェがいつもこうだから、
俺らは金に困ってんだよ!!
せっかく、お前のために生活費が凄く減ってるんのに、
調子にのりやがって!!!」
福崎の母「あんたは疫病神よ!!あんたのせいで、
私たちはいつも苦労しているのよ!!出て行け!!!」
福崎「ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
福崎はギャン泣きしながら、家から出て行ってしまった。
そして、現在。福崎は灰間にこう言う。
福崎「・・・・パソコン。やらせてよ。」
灰間「ん?良いけど。じゃ、俺はここで寝るよ。母親に、
気づかれたくなけりゃ、急いで寝る事だな。」
灰間はベッドで寝て、福崎はパソコンのネットを遊んだ。
ネットでは、人間の醜い部分に関するサイトが載っていた。
次の日。秋田学園のクラスで、灰間は授業をしていた。
その時。ペンダントが光る。
灰間「(何っ!?福崎の奴が複数の上級生に襲われている?
ヤバイな。早く助けねェと、
俺の正体がバレちまう。)先生、ちょっとトイレ・・・。」
灰間はすぐに立ち、すぐに走った。
野口「・・・・灰間君?」
人気のない廊下で、複数の上級生が福崎に近づいていた。
福崎「ひ、ひいいいいいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
男の上級生「お前。良い気なりすぎ。存在しなくても良くね?」
女の上級生「そうよね。あんたなんか死ねば良いのに。」
灰間の声「死ぬのはお前らの方だな。」 上級生たち「っ!?」
上級生たちは後ろに灰間がいる事に気づき、驚く。
灰間「福崎に手を出したら、俺がぶっ飛ばす。」
男の上級生「み、ミラクルマンだ!これはヤバイ。行くぞ。皆。」
上級生たちは灰間を恐れ、一斉に逃げ出した。
福崎「は、ははははは・・・・!!あ、ありがとう。灰間君。
何とか痛めつけられずに済んだよ。
やはり、持つべきは友だな!あははは!!」
灰間(友じゃなくて、奴隷だがな・・・。こんな奴の奴隷に俺はなっちまったか。
奴隷って、すっげー忙しくて辛い事だな。うん。)
そして、学園の時間が終わり、灰間は自分の家に帰った。福崎と共に。
福崎はパソコンのネットを遊び続けた。
灰間「で?いつまで俺の家に居続ける気だ?」
福崎「知らないよ。」
灰間「俺も一応、パソコンのネットで遊びたいんだが。」
福崎「ネット喫茶にでも行けば良いだろ?お前、金あるだろ?
あと、ジュースかお菓子買って来い。コーラとポテチ。」
灰間「わかったよ。確かに俺の金は一応、多くあるしな。」
灰間は家から出て、コンビニに近づく。
その時、バルシーバーが鳴り出す。
灰間「っ!?こちら、灰間・・・!」
日下部の声『大変よ!!
人間を連れ浚うローブの男を見たと言う情報が入ったわ!!』
灰間「何だと・・・・・!?ちょっと待ってくれ!!」
灰間はシーバーを切る。だが、すぐにBAR基地へ行く事はできない。
灰間「すまん・・・・!今は福崎の命令が先だ!!」
そして、灰間はコーラとポテチを買い、無事に福崎に届けた。
福崎「ううぅぅぅん!!美味い!!やはり、これに限るよなァ!!
この前はいじめっこ共が、家に帰って食べたり飲んだりしようとした物を、
奪ったもんなァ。自力で持っていくのはよくないな!特に、
いじめられ体質を持ってる奴は。」
福崎は元気そうに語っているように言う。
灰間(人の事は言えんな・・・。けど、そろそろBARに行かなきゃ。)
福崎「・・・っ!?ちょっと待て!」
灰間「ん?何だよ・・・?」
福崎「これ、意味わかんねーけど、教えてくれね?」
福崎はネットの画面の方に指をさす。どうやら、福崎にとって、
理解できない文が多くあるらしい。
灰間「ん?ああ。これね・・・。(ぐ・・・っ!!)」
灰間はBARへ行きたいが、
福崎の命令に優先しなければならないため、早くは行けない。
灰間はBAR隊員より福崎の奴隷の方になる運命なのだ。
BAR基地では、隊員たちがスクリーンを見ていた。スクリーンには、
町で人間を浚う黒いローブの男がいた。
大神「これが、昨夜、目撃者が密かにとった写真じゃき。
きっと、こいつが、
人間を水のない惑星に連れて行って、ジャミラに変えたんだと思う。」
上川「こいつがいる限り、新たなジャミラが次々と現れる事ですね。」
叶野「奴を仕留めれば、事件は終わるか・・・。」
日下部「それにしても、灰間は何をやっているのかしら!?
昨日もあんなに遅かった。何かがあるんだわ。きっと・・・!
もし、くだらない事だったら、容赦しないんだから!」
叶野「そうだな。最近の灰間はまるでサボっているような気がする。
もしや、他の人間のパシリになったとかではあるまいだろうか?」
上川「もし、そんなパシリをする奴がいたら、
やっつけて灰間君を助けなきゃ!」
大神「灰間隊員の事は心配ない。それより、このローブの男を、
捜索し、駆除する事が先決だ。
何故なら、このローブの男は魔族じゃけェの。」
日下部「確かに、このローブの男。ジキルと全く同じ衣装ですよね。
もしかして、新しいジキルですか!?こいつは・・・!」
大神「詳しくは知らないが、とりあえず犯人は魔族だ。」
その時、緒川が走って来て、隊員たちに報告する。
緒川「大変です!!先日にジャミラを送り込んだカプセルが、
3つも落下して来ました!!
ポイント52、ポイントE108、ポイントGF49です!!」
上川「魔族め・・・!あんなに人間を浚っていたなんて・・・!!」
大神「出撃じゃ!!上川と叶野はポイントE108、日下部はポイント52、
ポイントGF49は、特殊部隊に任せる!!!」
街に落ちたカプセルからジャミラが現れた。ジャミラは口から火炎を吐いて、
近くにいる複数の人たちを焼き殺していた。
ジャミラ「ウウウウウウゥゥゥゥゥゥッ」
このジャミラも元々人間であったが、
魔族に変貌されたのは身体だけではなく、
心までも魔獣に変貌させられてしまったのだ。
もはや、ジャミラにされた者は、
魔族の命令だけで動く殺しの奴隷となってしまうのだ。
ジャミラ「ウウウウウウゥゥゥッ」
ジャミラは近くの人たちを殴ったり蹴ったりで襲い続ける。
それを、とあるビルの屋上から見る者がいた。その者は、
スクリーンの映像で姿を見せた黒いローブの男であった。
黒いボールの男「はっはっはっはっはっは!!暴れろ!!暴れろ!!
我が奴隷、ジャミラよ!お前の同類である人間たちを殺せ!!
人間が人間を殺す・・・!この展開が好きな俺にとっては、
この上なき快楽だァ!!ははははははははは!!!」
黒いローブの男はジャンプして、どこかへ去った。
暴れるジャミラの近くに、上川と叶野が走って来た。
叶野「上川・・・。わかっているな!?」
上川「はい。覚悟はできています・・・!」
叶野と上川はバルガンを連射して、ジャミラを攻撃した。
一方、灰間は今でも福崎の側にいた。
灰間(今すぐBARとして働きてーが、いつ福崎の命令が出るか、
わかんねェ。他の都合より主の命令。こいつが奴隷か・・・。
奴隷に他の都合に走る権利なんてねーらしいな。
でも、俺がBARとして、
戦わねーと・・・・!日下部たちは一体、どうしているんだ?)
福崎「・・・・・このフリーゲーム。遊びたいけど、
ダウンロードして良い?」
灰間「ああ。良いけど。」
福崎「この後の事は大体知ってると思うけど、
適当にやるかも知れないから、ごめんね。
・・・それより、お前もパソコンをやりたい?」
灰間「・・・パソコンなら喫茶に行って遊ぶ事にするよ。」
福崎「じゃ、勝手に行けば、しばらくお前に命令せずに、
ゲームで遊ぶから。」
灰間「・・・・わかった。そうするよ。」
家から出た灰間はさっそくBAR基地へ向かおうと走る。
灰間「こいつはチャンスだぜ・・・!今なら、BARの隊員になれる!!
まるで、奴隷から解放された気分だ。一時的だがよ。」
その時、女性の悲鳴が聞こえ始める。
女性の声「きゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
灰間「・・・・っ!?悲鳴・・・!こっちか!!」
灰間は悲鳴が出た場所へ向かう。そこでは、
あの黒いローブの男が一人の女性を無理やり浚おうとしていた。
女性「は、放してえええぇぇっ!!!」
黒いローブの男「がははははははは!!
お前も我が奴隷になるのだ!!むっ!?」
灰間「そこまでだ!!魔族!!おらああぁぁぁっ!!!」
灰間はジャンプして、空中キックで黒いローブの男を攻撃する。
黒いローブの男は倒れ、女性は解放される。
黒いローブの男「ぐあああぁぁぁっ!?」
灰間「早く逃げて・・・!」 女性「あ、ありがとう・・・。」
黒いローブの男「ああっ!!せっかくの奴隷としての素材が・・・!!」
つづく
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