だが、あのクラッシャーの戦士たち、エゥーラ部隊も、
ここにいるのだ。もし、下手して、
バンジョーとカズーイがこの村から出ようとしたら、
必ずクラッシャーの戦士たちに見つかるだろう。
バンジョーはこれを恐れて、動く事さえできないのだ。
クラッシャーの戦士A「いやぁ。この村は良いなァ。
皆、俺らの事を悪人だと思わず、歓迎しちゃうし。」
クラッシャーの戦士B「それに、武器屋もあるし、食料もわんさか。
戦力も強化!感謝の印として、この村を守ってやらなきゃ。」
クラッシャーの戦士C「けど、聞いたかや?例のデスブラザーが、
この聖なる雪山に現れたってよ!」
クラッシャーの戦士A「マジかしら!?だとしたら、不味いな。」
クラッシャーの戦士B「心配する事ァない。
俺たちにはエゥーラさんがついている。」
クラッシャーの戦士C「そうだよな。デスブラザーなんぞ、
エゥーラさんとセイリーの活躍でくたばれってもんだぃ!!」
クラッシャーの戦士たち「はははははははははははは!!!」
戦士たちは愉快に笑った。これをカズサは静かに見ていた。
カズサ(これが噂の武装組織・クラッシャー。以外に、
良い人が多いわね。そうだ!早く倉庫に入ったアレを・・・!)
カズサは何かを持っていながら、走っていった。
カズサの家の中では、バンジョーとカズーイは今でもベッドの上にいた。
バンジョー「ところで、あの緑色のジンジョーはどうしているんだろ?」
カズーイ「そうねェ。カズサもどうしているのかしら?」
バンジョー「じゃ、確かめてみようか。」
カズーイ「あんた。もう立てる?」
カズーイがそう聞くと、バンジョーはベッドから離れ、立ち上がる。
バンジョー「うん!問題ないと思う。怪我は治った。」
カズーイ「あたいも十分、元気になったわ!」
バンジョー「でも、クラッシャーの皆さんに気づかれず、
どうやってこの村から出るか・・・・だね。」
カズーイ「ええ。あのクラッシャーは・・・・。」
カズサ「クラッシャーが何ですって?」
その時、カズサが既に来たため、バンジョーとカズーイは驚く。
バンジョー「わわっ!!もう来てたんですか!?」
カズサ「ええ。これを見てくれるかしら?」
カズサは両手に持ってる何かをバンジョーとカズーイに見せる。
カズーイ「こ、これは・・・・!?」
カズサが持っているのは、クリスマスでサンタから子供がよくもらう、
クリスマスプレゼントの箱であった。箱の色は緑色でリボンが黄色である。
しかも、そのプレゼントには、両目が付いてあった。
バンジョー「クリスマスプレゼント・・・・!?」
カズサ「ええ。あなたたちを助ける前に散歩していて、
偶然、見つかったの。念のため、倉庫の中に入れたけど・・・。
それに、このプレゼント。何かとぶつぶつ言ってるのよ?」
そして、カズサの持っているプレゼントが急に喋り出す。
プレゼント「僕は素敵なプレゼント!泣き虫な小熊に渡してよ!!」
カズーイ「プレゼントが喋った!
まあ、目があるから不思議じゃないわね。」
バンジョー「・・・っ!?待てよ!もしかして、これが、
白熊の子供たちが欲しがったプレゼントでは・・・!?」
プレゼント「そうなんだ。僕は白熊ボギーの息子たちのために、
作られたんだ。だから、僕はその息子たちの元へ行きたいんだ。」
カズーイ「そっか!ついに見つけたわ!一つ目のプレゼントが!!」
バンジョー「うん!残りは二つだね。」
カズサ「あなたたち。ボギーと言う白熊とは知り合いなの?」
バンジョー「いや・・・。ボギーと言う白熊には会ってないんだけど・・・。」
カズーイ「その子供たちがプレゼントを欲しがっていてね。でも、
そのボギーって親父が行方不明になって、あたいたちが代わりに、
プレゼントを探そうってワケよ。それが一つだけ見つかるなんてね。」
カズサ「そう・・・・。でも、不思議ね。グランティの連中に、
奪われてないプレゼントがまだあったなんて・・・。」
バンジョー「グランティ!?一体、何かあったのですか!?」
バンジョーとカズーイはグランティと聞いて、少し怒りそうになる。
カズサ「・・・真実かどうかわからないけど、グランティの奴ら、
どうやらプレゼント工場を制圧し、
その工場を自分たちの基地にしたそうよ。」
カズーイ「何ですって!!?
プレゼント工場って、プレゼントを造るところなんでしょ?」
カズサ「ええ。連中はそのプレゼントのほとんどを、
自分たちの物にしてしまっているわ。そのせいで、
私たちこの山の住人たちは、プレゼントをもらう事ができないわ。
自警団の皆さんが倒そうとしたけど、
奴らの戦力に敵わず全滅してしまった・・・。
でも、クラッシャーの皆さんなら、きっと何とかしてくれるかも・・・。」
カズーイ「そうね・・・。そのプレゼント工場へ向かい、
グランティの連中を倒せば良いのね!?」
バンジョー「けど、その前にクラッシャーの皆に気づかれないように、
うまく隠れながら移動しないと・・・。カズサさん。
僕たち、クラッシャーに命を狙われていると思うんです。」
カズーイ「どうやら、クラッシャーの奴ら。
あたいたちをデスブラザーだと思って、
狙っているのよね。あたいたちはそうじゃないって言うのに。
特にエゥーラって奴。圧倒的にあたいたちを攻撃しまくって・・・!」
カズーイはエゥーラとの戦いの事を思い出して、苛立つ。
カズサ「そうね・・・。何とか考えておくわ。クラッシャーに気づかれずに、
あなたたちがこの村から出られる方法を。
その前に、ベッドの中に隠れた方が良い。
クラッシャーの皆さんがこの家に入ってくると思うから。」
バンジョー「・・・・そうだね。お願いします。グランティを倒す事はもちろん、
このプレゼントを白熊の子供に渡すために・・・!」
カズーイ「せっかく回復して元気いっぱいになったのに、
残念だわ。暴れられなくて。」
バンジョー(けど、必ずこのプレゼントを届けなきゃ。そして、
あのボギーと言う白熊も探さないと。
今回の冒険はかなり長そうだ・・・!)
そして、ついにエゥーラとセイリーは、カズサたちの村に来た。
エゥーラ「しかし、この村。本当に平和そうだな。
俺たちクラッシャーと仲良くなっちまいそうな感じで。」
セイリー「ですが、本当に平和ではないと思います。」
セイリーの言う事は本当であった。よく見れば、
泣いている子供がそれぞれの場所で数人いるそうだ。
セイリー「どうやら、泣いている子供たちは、
プレゼントがもらえないと言う事で悲しんでおられますわ。」
セイリーがそう言うと、少し悲しそうになる。
エゥーラ「そうだな。噂では、グランティの第12番特殊部隊が、
プレゼント工場を制圧しているそうだからな。部隊のボスが、
そのプレゼント全てを独り占めしているだろう。まあ、
奴らは特命隊のような強豪共とは違い、大した事はないがな。」
セイリー「そうですね。あの悪党共は倒さなければ・・・!」
エゥーラ「だが、今日は休もう。作戦は次の日にやれば良い。」
デスブラザーとヘルシスターは、まだテルとミルのコンビと戦っていた。
テル「てりゃあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
テルは右手の拳を光らせ、
強烈なパンチをデスブラザーにぶつける。だが。
デスブラザーとヘルシスター「とんぼがえりジャンプ!!!!!」
デスブラザーとヘルシスターはとんぼがえりジャンプで避けた。
物凄いスピードで一気に離れたところへと着地する。
ヘルシスター「ゆくぞ!!」 デスブラザーが素早く跳ぶ。そして。
デスブラザーとヘルシスター「くちばしアタック!!!!!」
デスブラザーとヘルシスターのくちばしアタックを、
テルとミルは直接受けてしまい、吹き飛んだ。
テルとミル「うあああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!??」
ボトルズ「二人とも!!」 マンボ「ぐ・・・・っ!!」
テルとミルは倒れ、ゆっくりと立とうとしながら呟く。
ミル「い、今の・・・!速過ぎて、避け切れなかったわ・・・!」
テル「今までのはやはり、本気ではないそうだな・・・・!!」
デスブラザー「ククククク・・・・!!今のが俺たちの本気だ。」
ヘルシスター「お前たちはもう終わりだ。」
ミル「いいえ!!終わるのはお前たちよ!!
本気の勝負なら負けないわ!!」
ミルはジャンプし、デスブラザーに近づいた。
ミル「くらいなさい!!ええええぇぇぇぇい!!!」
ミルは今までより強い光のエネルギーを包んで手刀で斬りかかる。
その時。
ヘルシスター「・・・・・・っ!!」
ヘルシスターが嘴でミルの手刀を受け流した。
ミル「な・・・・っ!?」 ミルはこれに驚く。さらに。
ヘルシスター「キキツキアタック!!!!!」
ヘルシスターがキキツキアタックでミルの身体を連続で突いた。
ミル「きゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ミルはヘルシスターの攻撃で倒れる。
プルレス「ミルさん!!!!」 テル「おのれえええぇぇぇぇ!!!!」
テルがデスブラザーに向かって走る。その時。
デスブラザー「ローリングタアック!!!!!」
デスブラザーはローリングアタックでテルを攻撃する。
テル「ぐあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
テルは強烈な打撃で倒れてしまう。
デスブラザー「ふははははははは・・・・!!所詮は人間。
俺たちの必殺技に耐えられる人間などいやしないのだ・・・!」
デスブラザーはそう言って、ミルの頭を掴み、彼女を持ち上げる。
ミル「は、放して・・・・っ!ぅあ!!?」
デスブラザーはミルをテルのところへ思い切り投げる。
テル「み、ミル・・・・!」
ミル「す、凄い痛みで・・・。う、うまく動けない・・・!」
テル「くそ・・・!もう戦う力が全てなくなったと言うのか・・・!?」
デスブラザー「さァ!!こいつでトドメといこうか!!!」
ヘルシスター「ショックジャンプ!!!!!」
ヘルシスターはショックジャンプで空高くジャンプした。
そして、デスブラザーとヘルシスターは、
倒れているテルとミルの真上に移動する。
つづく
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