BAR基地では、緒川が慌てて隊長に報告していた。
緒川「大変です!!ポイントF287で、
白いカプセルが落下して来たそうです!!」
大神「白いカプセルじゃと!?その中身は!?」
緒川「分析したデータによりますと、魔獣反応はなし!!
入っているのは、人間だそうです!!」
大神「もしや・・・!1週間前に蒸発した人間だと言うんか!?」
緒川「はい。実は、その1週間前、その蒸発した人間が、
白いカプセルに入り、
そのカプセルと共に消えたとの情報がありまして・・・。」
大神「何と・・・!白いカプセルは何故、
人間を浚い、人間を元のところへ帰したのだ!?」
白いカプセルが落下した場所では、多くの人が集まり、
日下部も一人調査で来た。シーバーで本部に連絡する。
日下部「こちら!日下部!!白いカプセルを発見しました!!
異常反応探知機により、カプセルの中から、
人間の生体反応があります!!」
大神の声『そうか・・・!では、このまま調査し続けろ!良えな!?』
日下部「はい!」 その時、一人の男の子が声を出す。
男の子「お兄ちゃんだ!!きっと、お兄ちゃんが帰って来たんだよ!!」
母親らしい女性「これ。まだ、そう決まったワケじゃないのよ。」
老人の男「いやいや。あれは、わしの孫娘やも知れんぞ!?」
その時、カプセルが開こうとし始める。これに驚く人々。
警察「ひ、開くぞ!?皆!!さがってください!!」
日下部「本当に人間だと嬉しいけど・・・・!」
BARや人々はカプセルから出るのは、人間だと思うだろう。
だが、それは違う。全く予想できない事態が今、発生する。
カプセルから現れたのは、まるで、顔と肩と首が合体し、
肌の色が鼠色に近い。これは、人間ではない。怪物だ。
怪物「ウウウウウウウゥゥゥゥゥゥッ」
しかも、声が不気味な呻き声。
人々「きゃあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
男性A「ま、魔獣だあああぁぁぁぁ!!」
男性B「逃げろおおおおぉぉぉぉぉ!!!!」
日下部「そ、そんな・・・・!?人間じゃなかったの!!?」
日下部は棒型異常反応探知機を怪人の方に向ける。
日下部「せ、生体反応が人間だなんて・・・・!?
日下部より本部へ!!日下部より本部へ!!」
大神の声『どうした!?日下部!!』
日下部「カプセルから出たのは、人間ではなく怪物です!!
しかも、その怪物から人間の生体反応があるそうなんです!!!」
大神の声『な、何っ!!?』
上川「まさか・・・!人間じゃなくて怪物だなんて・・・。
もしかして、これも魔族の仕業なのか!?」
叶野「かも知れん・・・!しかし、灰間の奴!
こんな時に何をやっているんだ!?
既に学校の時間は終わってるのに・・・!!」
大神「恐らく、灰間には何かの都合があるじゃろう。
彼が必ず来てくれると思いながら、この状況を何とかするんじゃ!!」
上川、叶野、緒川「了解!!!」
ウルトラマンティアーズ 第37話・それぞれの奴隷
奴隷魔獣・ジャミラ
変貌魔獣・ジキル
登場
BAR基地では灰間が何故かいなかった。何故なら灰間は、
今、一人の少年である福崎と共にどこかへ歩くからだ。
灰間「家に帰るくらい、どうって事ないだろ?」
福崎「だって、そうするたびにいじめっこ共が、
いつも僕を迫害しに来るんだもん。これ以上、
こんな事が続くなんて、やだ・・・!」
灰間「それで、俺をボディガードに付けたと言うワケか。」
福崎「そうだよ。だから、しっかりと僕を守ってね?でないと、
どうなるかわかってるよね?ウルトラマンティアーズ。」
灰間「く・・・・・っ!」
福崎は灰間がティアーズである事を知っているのだ。
つづく
[0回]
PR