バルワンダー1号はさらに赤い光へと近づく。
日下部「それにしても、この光・・・。一体、何かしら?」
その時、灰間のペンダントが光る。その光が灰間に何かを語る。
灰間「この光は・・・!魔獣だ!!」
日下部「何ですって!?・・・・あっ!!」
赤い光から怪獣らしき姿があった。それは、
腕が4つあり、その4つに翼が繋がっているように生えている。
両足や尻尾があり、怪獣らしい顔であった。この魔獣こそ、
赤い光の正体であり、名前はゲルカドンである。
ゲルカドン「グルルルルルルルヂイイイィィィィィン」
日下部「ば、バルワンダー1号より本部へ!!
ま、魔獣が現れました!!」
大神の声『こちらも確認した!!赤い光から魔族反応があった!!
その光の正体は魔獣だったようじゃの!!?』
日下部「はい!!これから、攻撃にかかります!!」
バルワンダー1号はレーザーバルカンでゲルカドンを攻撃する。
ゲルカドン「グルルルルヂイイイイイイィィィィィン」
攻撃を受けるゲルカドンだが、通用していない様子だ。
灰間「通じない・・・!ならば!!」
バルワンダー1号は2発のミサイルを発射する。攻撃は命中する。
しかし、ゲルカドンはその攻撃にも通じないらしい。
ゲルカドン「グルルルルルルルルヂイイイィィィィィン」
ゲルカドンは口から火炎光線を発射して、バルワンダー1号を襲う。
1号はそれを素早く避ける。そして、再びレーザーバルカンを連射する。
灰間「野郎・・・・!!」
ゲルカドン「グルルルルヂイイイイイィィィィィン」
攻撃を受けるゲルカドンは翼と共に4つの腕を前後に振るう。
そこから、物凄い強烈な突風がバルワンダー1号を襲う。
灰間と日下部「うわああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」
魔獣の突風を受けた、
バルワンダー1号の機体に少しずつヒビが入っていく。
日下部「く・・・っ!!ええええぇぇぇぇぇい!!!」
日下部は操縦桿を思い切り動かす。そ
して、1号は魔獣の放つ突風から脱出した。
ゲルカドン「グルルルルルルルヂイイイイィィィィィン」
そして、魔獣は光となり、どこかへ消えてしまった。
日下部「・・・っ!ま、魔獣が逃げてしまいました・・・・!!」
大神の声『レーダーの反応も消えた。一旦、基地に戻れ。』
こうして、バルワンダー1号はBAR基地に戻り、修理を受ける。
そして、灰間は自分の家へ帰るため、夜の秋田町を歩いた。
その灰間の背中を、遠くの電柱に隠れながら見ている者がいた。
その者は、学園でいじめを受けた、あの少年であった。
少年「灰間・・・・・!!」
少年は醜そうな声で灰間を睨んでいた。
彼は灰間に恨みでもあるのだろうか。
自宅の2階の自分の部屋に戻った灰間は、
机の前の椅子に座りながら、ペンダントに聞く。
灰間「ペンダント・・・。あの魔獣がどこか知っているか?」
ペンダントは光る。そして、灰間にゲルカドンの居場所を教える。
灰間「何っ!?この町の近くに!!?」
灰間は驚きながら、立つ。あ
の魔獣がこの町の近くに潜んでいるからだ。
灰間「しかも、探す事は不可能だ・・・・!?それに、
今は眠っているから、今夜は動く事はないってか・・・!
そうだな。今、必死に探そうとしても、どうなるかわからないしな・・・。
ここはゆっくりと眠る事にすっか・・・・。」
灰間は部屋の電気を切り、ベッドの上で眠りについた。
深い夜の街。そこに一つの建物があった。
その建物から赤い光が発した。
この時、とても恐ろしい出来事は起きると言う事を、
灰間はまだ知らなかった。
翌日。太陽が昇り、灰間たちクラスの生徒たちは、
柏先生に続いて、ある建物の前に来た。そう。今日は、
校外学習に来たのだ。だが、この建物は、
赤い光を発した建物そのものであった。
それを全ての者は全く気づかない。
柏「ここが、秋田博物館である。これから、皆さんは、
各班ごとに行動するように。それでは、仲良く博物館に入ろう。」
生徒たち「はい!!」 こうして、灰間たちは秋田博物館に入った。
ここが、秋田博物館の内部である。
つづく
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