秋田学園の廊下で、灰間と野口が一緒に歩いていた。
野口「明日はいよいよ秋田博物館ね。」
灰間「ああ。確かあそこには、古代の産物が、
展示されているんだよな?それも最も貴重な・・・。」
野口「ええ。それも、歴史にはない物ばかりだわ。特に、
地球が生まれたばかりの時代にあった物もあるらしいの。」
灰間「へェ・・・。そいつは凄そうだね。・・・ん?」
その時、灰間の前に、ある少年が現れた。その少年は、
髪が短く、どこかひ弱そうな体つきと顔つきだは、
その表情はどこか切なそうだったり荒んでいそうであった。
ちなみに、髪の色は鼠色に近い。その少年は、灰間を見ていた。
その目はまるで物凄い怒りを見せているようだった。
少年「ふううぅぅぅぅぅ・・・・。」
そして、灰間と少年は互いを無視し、通し合った。
灰間(今の奴・・・。何だ?)
灰間は少年の後姿を見る。その背中から何か恐ろしい物を感じる。
野口「どうしたの?灰間君。」
灰間「・・・・いや。何でもねェ。」
灰間を睨んだ謎の少年は廊下を歩き続ける。そこに、
複数の上級生たちがいた。その一人が少年にこう言う。
上級生「ククク・・・!また会ったな。ちょっと一緒に来いや。」
少年「・・・・ちっ。またかよ。」
ウルトラマンティアーズ 第36話・付け狙う者
醜悪魔竜・ゲルカドン
登場
夕日の秋田学園から、あの少年が出た。少年は、
傷だらけとなって歩いていた。そう。
あの上級生たちから迫害を受けていたのだ。
少年はこの前の屋上で上級生たちにそこに無理やり連れて来られ、
様々な打撃による袋叩きにあったそうだ。何故、
上級生が少年をリンチしたのか。その理由は、
ただ少年をいじめたかっただけである、他に理由は全くない。
少年「あのクソ共・・・。いつか殺してやる・・・。」
その時、少年の前に一人だけ泣いている男の子がいた。
男の子「ええええぇぇぇぇん!!えええええぇぇぇぇぇん!!!」
その男の子を、少年は切なく見つめ、こう思った。
少年(・・・わかるよ。こいつも、俺と同じなんだな・・・・。)
男の子を泣かせたのは、複数の男の子であった。その複数の者が、
一人の男の子からアイスを奪ったのだ。
少年(こいつらを殺してェけど、そうなったら、
クソムカツク警察共が俺をさらに迫害するしよ。まるで、
弱者を助けるなと・・・・ね。世の中は腐っている・・・!
弱肉強食。俺らのような奴らに起こるのは、
いつも悪い事だけ。勝ち組は良い事ばかり。・・・・でも。
そんなムカツク社会も今すぐ終わらせてやるよ。俺には、
その可能性を見つけつつある。今度こそ・・・俺様が勝つ!)
少年は笑みを浮かべた。何かを企んでいるそうだ。
夜のBAR基地では、大神隊長の元に4人の隊員がいる。
上川「隊長!!ポイントJ-48より、
赤い怪光が発生しています!!現在、分析しています!!!」
上川がコンピューターで調べながら、隊長に報告している。
日下部「また、魔族の仕業かしら?」
叶野「確かに、夜空に赤い閃光が起きるなんて、
普通ではありえないからな。アンバランス現象の一つだろうか。」
大神「偵察に向かう必要があるな。灰間!日下部!
ポイントJ-48の上空を偵察するんじゃ!!」
灰間と日下部「了解!!!
こうして、灰間と日下部はバルワンダー1号で、夜空を偵察した。
その1号の前に、暗い空で発し続けている赤い光があった。
日下部「1号より本部へ!!1号より本部へ!!
謎の赤い光を発見しました!!まるで上へあがっているそうです!!」
大神の声『そうかぃ!叶野と上川の分析で、赤い光は、
地底から発生しながら浮上しているらしい!念のため、警戒しておけ!!』
日下部「了解!!」
つづく
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