美由紀「・・・・そうね。生きていればね・・・・。」
灰間「お母さん。親父は・・・・生きていると思うか?
親父が発掘しようとした遺跡はどうなったんだ・・・?」
美由紀「・・・残念だけど、私にはあの遺跡が、
どうなっているかわからない。多分、ニュースでは、
禁止地域となっているかと思われるわ・・・・。でも、
私は信じたい。きっと、お父さんはどこかで生きていると。」
灰間「・・・・そうだな・・・・・・。」
食事を終えて、灰間はパジャマを着て、
ベッドの上で横になる。
灰間「・・・・なァ。親父。」
灰間はペンダントに話しかける。恐らく、
ペンダントは灰間にとって、父の代わりと思っているだろう。
灰間「もし、聞こえたら聞いてくれ。あんたは今、
どこにいるんだ?どこかで生きているんなら、
早く帰って来いよ。お母さんが今でも泣いてんぞ・・・。」
灰間は切なく、そう言う。灰間と美由紀は、
今すぐにでも父にもう一度、会いたいのだ。
暗くなった1階の和室で美由紀がすすり泣いていた。
彼女は夫である鉄郎と会えない事で寂しがっているのだ。
夜のBAR基地。司令室では、
大神、上川、叶野の3人だけである。
灰間と日下部は夜になると、自宅に帰っているらしい。
上川「鉱石のある場所全てをパトロールしました。
大神「ご苦労じゃったのォ。後は魔獣を迎撃するのみだな。」
叶野「そして、
魔獣が鉱石を食べる理由がわかりました・・・!」
大神「何じゃと!!?」 大神が叶野の発言に驚く。
叶野「魔獣にとっは鉱石はエネルギー減らしいです。
魔獣の背中に生えている無数のトゲが硬いのが、
そのヒントだった・・・と、研究班が言ってました。」
上川「・・・そう言えば、魔獣の背中のトゲは硬かったよね。
・・・・まさか!?あのトゲは鉱石を食べた効果で!?」
叶野「っ!?そうかも知れない!魔獣は鉱石を食べる事で、
強くなっていき、成長していくんだ・・・!」
大神「つまり、
鉱石を食べる事があの魔獣の習性らしいワケか。
だとしたら、これ以上、魔獣に鉱石はやれんな・・・・!」
次の日。今日も学園の時間があったが、既に授業が終わり、
ほとんどの生徒たちは下校しようとする。
灰間「さて。帰るか。」 野口「帰りましょ。」
灰間は今日も野口、森下、徳丸と一緒に帰ろうとする。
灰間「・・・・なァ。野口。」
野口「何かな?灰間君。」
灰間「俺の親父は・・・生きていると思うか?」
野口「うーん・・・。わからないけど、
生きていると思うわ。きっと、また会えるよ!」
野口は少し切なそうに見えるが、微笑んでそう言う。
森下「何たって、あの有名な探検家、
灰間鉄郎さんだもんねェ。」
徳丸「そうだよ!あの偉大な人が死ぬワケないよ。」
灰間「・・・・だと良いけど。」
野口「寂しいなら、
そのペンダントをお父さんだと思えば良いじゃない?」
灰間「・・・・そうしているよ。けど・・・。む!?」
その時、灰間は横を歩いている日下部を見た。
灰間(あいつは・・・日下部。服装が違うが、
やはり日下部本人らしいな・・・!)
灰間は今、自分が見た少女を日下部と確信した。
野口「あれは、クラス委員会の日下部さん・・・?」
灰間「悪い。3人で帰ってくれ。」 野口「え・・・?」
灰間は走って、日下部に近づく。
そして、彼女に声をかける。
灰間「おい!日下部!!」 日下部は灰間の声に驚く。
日下部「っ!?は、灰間・・・・!?
いきなり大声を出さないでよ!?」
灰間「俺、そんなに大声出したか・・・?それにしても、
あんた。本当にこの学園の生徒だったんだな・・・・。」
日下部「悪かったわね。
朝、隊長から連絡があったんだけど。」
野口たちは遠くにいる灰間と日下部のやりとりを見ていた。
徳丸「灰間君と日下部さんって知り合いだったの?」
森下「さァ?
学園で一度も会ってない感じだったらしいけど・・・。」
だが、
野口たちは灰間と日下部の声を遠くて聞けないそうだ。
灰間「何!?魔獣は鉱石で強くなる!?」
日下部「そうらしいわ。
また魔獣が現れる可能性が高いわ。」
そして、灰間と日下部はどこかへ歩き出した。
灰間と日下部は学園から出た。
そんな二人の前にバルターボが、
走って来て停まる。窓が開けて、
そこから上川の顔が見える。
上川「魔獣が現れた!!すぐに乗るんだ!!」
灰間「野郎・・・!もう来たのか!?」
日下部「BAR基地へ行きましょ!!
バルワンダーに搭乗しなきゃ!!」
灰間と日下部はバルターボに乗り、
即座にBAR基地へ急行した。
とある鉱山の地面を突き破り、魔獣ヂグロンが現れた。
ヂグロン「グオアァッグオアアアアアアァァァァァァァ」
さっそく現れた魔獣はすぐに近くの岩山を崩し、
そこにある鉱石を食べているそこに、
配置していた戦車部隊が現れる。
そして、多くの戦車がヂグロンに一斉砲撃を仕掛ける。
無数の砲撃はヂグロンの背中に命中するが、
無数のトゲが硬いため、ダメージがない。その時、ヂ
グロンが戦車部隊の方に向ける。
ヂグロン「グォアッグォアアアアアアアアアアァァァァァァァァ」
ヂグロンは口から光線を吐いて複数の戦車を破壊する。
戦車部隊が再び砲撃し、
ヂグロンの正面を攻撃する。攻撃は効いたが、
威力は今一つ。ヂ
グロンはまたも光線で複数の戦車を破壊する。
そして、空から3機のバルワンダーが飛んで来た。
1号機が灰間、2号が日下部、3号がと上川と叶野が操縦。
叶野「隊長が命令した通り、魔
獣に鉱石を食べさせてはならん!!
魔獣は鉱石を食べる程に強くなる!!
鉱石を食べさせずに、
徹底的に攻撃する!!奴の攻撃には気をつけろ!!」
上川&日下部「了解!!!」 灰間「今度こそぶっ倒す!!」
そして、3
機のバルワンダーがレーザーバルカンで魔獣を攻撃する。
ヂグロン「グオアァッグオァアアアアアァァァァァァァァ」
攻撃は効いたが、ヂグロンは耐え抜いて光線で反撃する。
だが、3機のバルワンダーはそれを避ける。
バルワンダー2号は、
2問の大砲から複数の火薬弾を発射する。
攻撃を受けたヂグロンは少し効いたかさがる。
ヂグロン「グオァッグアアアアアアアアァァァァァァァァァ」
さらにバルワンダー3号が、
先端から赤い光線で魔獣の顔を攻撃する。
顔が爆発し、その顔を痛がる魔獣は発狂しそうになる。
ヂグロン「グォアッグアアアアアアアアアァァァァァァァ」
灰間「まだ強くなってねーらしいな!今なら勝てる!!」
バルワンダー1号がレーザーバルカンで、
ヂグロンを攻撃しまくる。
ヂグロン「グオアッグアアアアアアアアアァァァァァァァァァ」
攻撃を受けすぎて怒ったヂグロンはまたも丸くなるくなる。
灰間「トゲトゲボールになりやがったか・・・・!!」
日下部「けど、バルカンより強い火薬弾で・・・・!!」
2号は2問は大砲から火薬弾を無数に連射する。
命中したが、
少しも効いていない。魔獣のトゲはとても頑丈しました。
日下部「き、効いてない・・・・・!?」
上川「ま、不味い!!
またあの攻撃をまた始めるぞ!!!」
そして、丸くなったヂグロンの身体の無数のトゲから、
またも無数の白いレーザーを一斉に連射した。
必死に避ける3機のバルワンダーだが、
ついに1号が1発のレーザーに命中してしまった。
灰間「うわああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
日下部「しまった!!灰間隊員が・・・!」
炎上して墜落するバルワンダー1号の操縦席で、
灰間はペンダントを握りしめ、それを見る。
灰間「ち・・・・っ!下手扱いたぜ・・・・!!
・・・・悪いけど、このペンダントの力、
また使わせてもらうぜ・・・・!!また、
手を貸してくれ・・・・親父・・・・!!」
灰間がそう言うと、ペンダントが光り始めた。
その時、バルワンダー1号が岩山にあたり、爆発した。
灰間「ティアーズ!!!!!」
だが、助かったのだ。その瞬間に灰間は、
ウルトラマンティアーズに変身して、
見事に危機を回避した。
つづく
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