コリス「はい・・・!(この人・・・只者じゃない・・・・!)」
マジシャンガール「ふふふふ・・・・。まだまだ私のマジックは続きます!!
ついて来れるものなら、ついて来てくださいっ!!!」
マジシャンガールはそう言うと、指をパチンを鳴らす。すると、
二人の黒ずくめの人が大きな青い箱を持って来て、彼女の側に置いた。
マジシャンガール「この怪獣のぬいぐるみを箱の中に入れます。」
マジシャンガールは青い箱の中に、
どこからともなく恐竜タイプ怪獣のぬいぐるみを投げて入れた。
マジシャンガール「では、行きます。1.2.3・・・ポン!」
マジシャンガールはもう一度、指を鳴らすと、
怪獣のぬいぐるみが入った青い箱から、思いもよらぬ物体が出てきた。
それを見た人々はまるで恐怖を感じるように叫ぶ。
女性「きゃ、きゃああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
男性「か、怪獣だああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
箱から本物の怪獣が出てきた。ぬいぐるみの怪獣とほぼ同じである。
怪獣「ギヒャアアアァァァァァァオゥ」
コリス「か、怪獣!!!」
コリスとサキは怪獣と遭遇して、DGCとしての勇姿を見せる。
サキ「ディ・・・・・!」 モモの声「DGCに連絡しなきゃ!!!」
サキがDGCの言葉を発しようとした時、突然モモの声が響いた。
コリス&サキ「え・・・・・??」
二人はいないハズのモモの声を聞いて動揺する。いや、まさか彼女も・・・。
コリス「今の声・・・・。隊長・・・・!?」
コリスがそう言うと、
ピンク髪の長い女性が急にギクッと驚き、彼から離れていく。
マジシャンガール「皆さん。怖がらないでください。
私がすぐに消します。・・・えぃ!」
マジシャンガールは杖で床をコンと叩くと、急に怪獣が消えた。
客たちはそれを見て、安心する。
コリス「なんだ・・・。幻覚だったのか・・・。」
マジシャンガール(くす・・・。馬鹿ね。今の怪獣は本物よ♪)
そして、一人の黒ずくめの女性が鉄の柱を運んで来た。
マジシャンガール「さぁ。今のはやりすぎでしたので、
今度はもっとチャレンジ的な事をやってみましょう。」
マジシャンガールは何故か多くのトランプカードを持つ。
カードの手品をする気か。
マジシャンガール「このカードで鉄の柱を切ってみようと思います。」
客たち「ええええええぇぇぇぇぇぇ!???」
あまりにも無茶すぎる発言に客たちは驚く。
コリス「カ・・・カードで鉄を斬るなんて・・・!」
サキ「無理よ・・・!普通にできるワケが・・・・・!!」
マジシャンガール「それでは・・・行きます!!」
マジシャンガールはカードの束をシャッフルする。そして、
シャッフルし終えたカードの束を鉄の方に向ける。
人々「本当にできるのかァ?」 「無理無理。」 「大体どうやって・・・?」
マジシャンガール「・・・・・はっ!!」 マジシャンガールは一瞬笑みを浮かべ、
根気良く叫ぶ。すると、カードの束がまるで意思があるように一枚飛んで来た。
そのカードはまるで音速に近いくらいな速さで、鉄の柱にあたる。
普通のカードなら鉄の硬さに負けて、落ちただろう。ところが今回は違う。
一枚のカードが鉄の柱をすき通った。カードが鉄を貫いたのだ。
人々「おおっ!!見たか!?」 「ああ!カードが鉄を斬ったように見えたぞ!!」
マジシャンガール「はあああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
そして、束のカードが次々と速く飛んでいき、鉄の柱をすき通っていった。
サキ「コリス君・・・・!これは・・・・!!」
コリス「まるで鉄が・・・・カードに斬られているみたいです・・・・っ!」
その時、マジシャンガールは一瞬だけコリスを見て、笑みを浮かべる。
その瞬間、一枚のカードがコリスの方へ飛んで来た。
コリス&サキ「っ!!!!」
二人はそれを見て驚く。コリスは危うく、そのカードを取る。
サキ「だ・・・・大丈夫・・・!?」
コリス「は・・・はい・・・。(い・・・今のは、ワザと・・・・?)」
そして、最後のカードも鉄の柱をすき通った。すると、その柱に、
まるで斬られた後が多く出てきた。すると突然、
その柱がバラバラになって吹き飛んだ。カードが鉄を斬ってしまったのだ。
マジシャンガール「・・・・フィニッシュ。」
サキ「せ・・・・切断した!!」 コリス「カードが鉄を・・・・!!!」
モモ「これは普通の人間じゃできない行い。彼女は宇宙人かしら・・・?」
コリス&サキ「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
モモがいた。コリスとサキの間にあの、モモ隊長がいた。
二人は突然、モモがこの船に乗っていたとはと驚いていた。
コリス&サキ「た、隊長!!!!!!」
モモ「ん?・・・・あ、見つかっちゃった・・・・^^;」
モモは二人に見つかった事に気づき、汗を流しながら苦笑した。
サキ「な、なんでここへ・・・・?」 コリス「勤務中のハズでは・・・・?」
モモ「ふむ・・・。実はね、知り合いとの約束で来たの。」
コリス「知り合い・・・・?」
マジシャンガール「以上で、私のマジックショーはここで終ります。
最後まで見てくださって、ありがとうございました。」
マジシャンガールの宣言と共に、客たちは歓声と共に拍手した。
こうして、3人は船内のレストランへと来ていて、
そこで食事をしていた。食品は皆、高級な物である。
モモ「いやぁ~っ!このレストランの食べ物、どれも高級で良いわねェw」
モモはステーキやらサラダやらを美味しく食べていた。
サキ「しかも、今回だけ無料なんですって・・・。」
コリス「まあ。この船が完成した記念だからでしょう。今はうんと食べましょう!」
モモ「おおぉぉぉ~うwwwこのケーキ、うまいwwww」
モモはケーキを食べていた。既に2個も食べていたらしい。
コリス&サキ「・・・・・・・;」 二人はモモの食いっぷりに呆れる。
だが、二人も食品を美味しく食べていた事は言うまでもない。
飲み物ではワインがあり、モモとサキがそれを飲んでいる。
コリスは子供なので、コーラを飲んでいた。
ちなみに、ジュースはおかわり自由らしい。
そこに、とある夫婦と子供たちが3人のところへ来た。
男の子「ねえねえ。このお姉さんがパパとママの友達。」
男性「そうだよ。あの人、モモさんが僕らの友人さ・・・。」
女性「こんなところにいたのね、モモちゃん。探していたわよ。」
モモ「・・・・・ん?あっ!!チェリー!!クリフ!!」
コリス「えっ!?では、この人たちが隊長の友人・・・・!?」
モモ「ええ。」 そう。モモを知ってるこの夫婦こそが、
かつてはモモが子供時代で出会った赤子を欲しがっていた少女チェリーと、
彼女に恋をした内気な少年クリフだった。二人とも今や立派な大人になっている。
クリフ「とりあえず、実際に会うのは久しぶりですね。」
チェリー「さっきは電話だけで、ここで待ち合わせするような形だったからね。」
つづく
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