サキ「コリス君、一人で・・・?」
コリス「彼に会ったのは、僕だけです。必ず、また探してみせます!!」
モモ「・・・・わかったわ。言ったら、止まらないタイプだからね・・・。
けど、あなた一人だけじゃないわ。
今回はイチゴやサキに行かせてもらうわ。」
イチゴ「はい!!」 サキ「・・・一緒に頑張りましょ。コリス君。」
コリス「はい。」
モモ「シュドーとテブリッシュは念のため待機。
怪獣が暴れたらヤバイからね。」
隊員たち「了解!!!!」
こうして、コリスたちはロードラッシュで再びアキダロードへ向かった。
アキダロードは今日も人が多く歩いていた。もちろん、
あのファイダルもだ。だが、ファイダルの周りの人々の中に、
何かヒソヒソ話している数人の人たちがいた。
男A「なぁなぁ。最近、あいついるよなァ・・・。」
男B「ああ。けど、あいつ。ちょっと暗ぇ感じだもんな。」
男C「そうだ。あいつはこの街によくいる奴で有名らしいぜ?」
男A「マジかよぉ。俺的には、いて欲しくねーしw」
男C「なんか、キモイって感じだよな?w」
男B「言えてる言えてるw友達とかいね・・・・。ん?」
その時、男Bの肩に触れる者がいた。
それは、全て聞こえたファイダルであった。
ファイダル「お前らも・・・・僕の事を馬鹿にするんだね・・・・。」
ファイダルはさらに暗い表情をした。これは、
静かなる激怒と言って欲しいだろう。
その一方、別の場所では、コリスたち3人がロードから降りた。
イチゴ「それでは、再びファイダルの捜索に入る。
僕とサキさんはAルート。コリスはBルートで怪獣を探すんだ。」
コリス&サキ「はいっ!!!」
イチゴ「・・・・ところで、コリス君。怪獣はこの街によくいると思う?」
コリス「う~ん・・・。オタクだから、多分よくいるかと・・・。」
イチゴ「念のため、情報収集も行うと言い。それでは、行くぞ!!」
こうして、コリスは一人で、イチゴとサキは二人で分かれて行動開始した。
まずは、イチゴとサキ。二人はそれぞれ、
街の人々から情報を聞き出している。
イチゴ「青い髪で眼鏡をした少年の事ですが・・・。」
女「知らないわ。」 サキ「16、7歳くらいの少年ですが・・・。」
男「そんな奴、どこにだっているんじゃねーのか?」
ファイダルの情報は全然、聞けなかった。二人は歩きながら、会話している。
イチゴ「結局、情報は手に入れなかった・・・。」
サキ「やはり、自分たちで探すしか・・・。っ!?」
その時、二人は多くの人々が騒がしく集まっているところを見る。
サキ「どうしたんですか!?」 二人はさっそくその人々のところへ行く。
男「ああ。なんかこいつら、すげぇ怪我してんだよ。」
イチゴ「凄い怪我・・・?っ!!?」
二人は人ごみを通って、倒れた人たちを見る。その人たちは、
全員、口から大量の血を吐いて、身体の一部が抉られて倒れていた。
サキ「こ・・・・これは・・・・・!?」
イチゴ「誰にやられたのですか!??」
男「え?う~ん。たぶん、青い髪の眼鏡の少年かも知れないぜ?」
サキ「青い髪の・・・・!?」 イチゴ「やはり、ファイダルか・・・・!!」
男「ファイダル?そんな名前、知らねーけど。こいつら、
あの少年に対して何か話していて、
それで彼に襲われたんだろ。でも、何故・・・。」
そこに、別の女性が少年と聞いて、話しかける。
女性「あ!!その少年なら知ってるわよ。」
サキ「え!?本当ですか!?それ・・・。」 サキは女性にそう聞く。
女性「知ってる人は少ないけど、あの少年はこの街に住んでいて、
いろんなアニメグッズを買っているわ。金持ちなのか知らないけど・・・。
見た目も性格も暗いためか、周りの人によく近寄りがたいと、
嫌われている。おまけにいろいろ危険な発言しますわ。それが原因ね・・・・。」
サキ「・・・・そうですか・・・。あの人が・・・。」
イチゴ「あいつ・・・。ただの侵略者じゃないのか・・・?
もっと・・・詳しく話せませんか・・・?」
女性「・・・・あの人は、自分を馬鹿にした人には容赦なく襲うの。
あと、見てないけど、小さい小屋っぽいところにいるって聞いてるわ。
大金持ちだか貧乏だか、わからないわァ・・・。」
イチゴ「そうですか・・・。情報をありがとうございました。」
サキ「行きましょう。イチゴさん。あの人は必ずこの街にいます・・・。」
イチゴ「うん。」 二人はファイダルの情報を知り、怪獣を探そうと走った。
一方、コリスは何故か、メイドカフェにもう一度、来ていた。
メイド「・・・ところで、ご主人様はお子様ですけど、一人だけでしょうか?」
コリス「は・・・・はい・・・・;(モモ姉さんがRPGでは、
情報集めは酒場がピッタリだけど、ここで合ってるのかなァ・・・??;)」
コリスはどうやら酒場なら何かわかると思って、メイドカフェに来ていたのだ。
・・・・だが、違っていたそうだ。・・・と、言いたいところだが・・・。
コリス「(・・・・仕方がない。聞いてみるか?)あの・・・。」
ちなみに、コリスはコーラだけを注文した。
メイド「・・・・あ。ところで、
あなたはDGCでしたね?何でしょうか・・・・?」
コリス「この街に、青い髪と眼鏡の少年を知ってませんか・・・?」
メイド「青い髪と眼鏡の・・・・。もしかして、ファイダルさんの事ですか?」
コリス「・・・・っ!!?」 コリスはこのメイドの女性が、
ファイダルの名を知っている事に驚く。何故、このメイドが怪獣の名を・・・。
メイド「彼のニックネームですよ。あの人・・・・毎日ここに通って来るんです。
ほとんど、あの人曰く寂しい時や辛い事があった時かしらね・・・。」
コリス「ファイダル。それが彼のニックネーム・・・・・。」
メイド「この店ではほとんどニックネームで名乗る客が多いんです。
ファイダルさんは普段はアレですけど、私は彼の事、結構好きです^^
彼とは毎日遊んでいるように、会話をしていたわァ。
ファイダルさんって、存在するだけで虐められる事が多いって。
そのため、
自分は慰めて欲しいと私に甘えて来るんです。でも、私は受け入れたわ。
彼とはいろいろ話したわ。・・・ところで、
ご主人様はファイダルさんに何か用ですか?」
コリス「・・・・彼と友達になろうかと・・・・。」
いや。コリスは彼の友達になるつもりではない。だが、
このメイドにファイダルを倒すと言ったら、彼女は悲しむからだ。
メイド「それは良かった。ファイダルさんは、
この街のどこかにある小さな小屋に住んでると言ってるわ。
電気屋とデパートの隙間にあるんですって。」
コリス「そうですか・・・。ありがとうございます。それでは、
その・・・彼の家を探しに行きます!」
コリスはコーラを一気に飲み干して、店から出た。
メイド「行ってらっしゃいませ。ご主人様ぁ~っ。」
コリスはさっそく電気屋とデパートがあるところへ来ていた。
コリス「ファイダルの居場所がわかった・・・。ここだ・・・!」
コリスはそう言いながら、電気屋とデパートの隙間に入った。
だが、そんな彼を数人の何者かが見ていた。
コリスは隙間のところを進む。すると、彼の前に驚くべき事実が・・・。
コリス「っ!!こ・・・これが・・・・!」
コリスが見たのは、
とても小さくまるで新聞でできたボロいテントの小屋であった。
いかにも、どの貧乏人が住みそうな場所であった。
コリス「・・・・ここが、ファイダルの家・・・・!」
コリスは緊張しながら、そのテントの中へと少しずつ入ってゆく。
コリス「・・・・・・っ!うわっ!!!」
すると、コリスは突然、まるで吸い込まれるように一気に中へ入っていく。
そして、コリスはテントの中へ来た。そして、コリスは周りを見て、さらに驚く。
コリス「・・・・ひ、広い・・・!まるで、外見とは偉い違いだ・・・!!」
そう。この小さいテントの中は、何故か普通の部屋と言って良いくらいに広かった。
この部屋には、漫画やゲームはもちろん、フュギュアも無数にあった。
暮らしのためか、冷蔵庫やベッドまでもあった。
そして、パソコンもあるが、そのパソコンをファイダルがやっていた。
ちなみに、パソコンは机の上にあり、ファイダルは椅子に座ってやっている。
ファイダル(人間体)「よーくここがわかったね。ウルトラマン。」
コリス「っ!!ファイダル!!」 コリスはついにファイダルを見つけ、
彼に銃を向ける。ファイダルはそんなコリスを見て驚く。
ファイダル(人間体)「ちょw何するんだよ!?僕が何か悪い事をした?」
コリス「何故、人間を襲った!?やはり、この星を狙うつもりだったのか!?」
ファイダル(人間体)「違うって!仮にも、狙うのはこの星の電波だけだよ。
それに・・・・僕が襲ったのは、みーんな僕を馬鹿にした人たちさ。
誰も僕に優しくしてくれない。ただ、一人を除いてね・・・。」
コリス「馬鹿にされたからって・・・あんな惨い事を・・・!」
ファイダル(人間体)「仕方がないだろ!?ああでもしなきゃ、
二度と僕に逆らえなくならないじゃないか!!それに、
愚かな人間共がいつ、僕の野望の邪魔をするかわからないしね・・・。」
コリス「野望・・・・?」
ファイダル(人間体)「そうだ・・・。くくくく・・・・!!
僕にはねェ・・・・大きな目標があるんだよ。
それには、とても多い数の電波が必要なんだよ・・・。」
そして、ファイダルは急に怪獣の姿に戻った。身体が青く、
頭が6本もの白い角があり、獣に近そうな顔では眼鏡がかけている。
胸に大きな赤い発光体があり、尻尾まである。
この奇怪な怪人のような姿こそが、ファイダルの本当の姿である。
つづく
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