光次郎「すげェ・・・・!こんなに買ってあるのか・・・・。」
土田「そうだろ?僕は特撮ファン。特にウルトラマン系は多く買ってあるよ。」
光次郎「僕なんか中学生の頃から玩具で遊ぶのはやめたからなァ。
多くは買ってないや。まあ。アニメの同人誌なら多く買ったけどw」
土田「もちろん、アニメのグッズも買ってあるさ。アニメも大好きさ。僕は。
まあ、僕のこのコレクション、良かったら見てってよ。」
光次郎「うん。そうするよ・・・・。」
光次郎はさっそく土田の買ったコレクションを見る事にした。
光次郎「まずはフィギュアっと・・・・。おお!ヒーローと怪獣がいっぱいいるなァ。」
まずはフィギュア。光次郎が見たのは、多くのウルトラ戦士と、
多くのウルトラ怪獣のフィギュアであった。他にはライダーや戦隊もある。
光次郎「ベムラーにバルタン星人、チブル星人にアーストロンやタッコングまで!
ドラゴリーやベロクロンも。ピッコロやブラックテリナもあるみたいだな!!」
土田「レアな怪獣はレアだから探すの大変だったんだよ。」
光次郎「うへぇ。ライダーもいっぱいあるけど、怪人もあったのか。
ショッカーからグロンギまでの怪人たちがいっぱいあるぞ!!」
土田「ライダーではヒーローも必要だけど、たまには怪人も忘れちゃ困るね。
他にもメタルダーとかシャンゼリオン、グランセイザーなどもあるよ。」
光次郎「どれどれ・・・・?おお!ネロス帝国の軍団員たちがいっぱいだ!!!
さらにシャンゼリオンとダークザイドの中は、あのザ・ブラスターやガウザーまである!!
グランセイザーが12人!!あのインパクターロギアもいるぞ!!他にも、
バロム1やマグマ大使・・・。さらにアクマイザー3までもいっぱいあるなぁ!」
土田「どうだい?凄いだろ?」
光次郎「しかし・・・・。いくらなんでもこれは買いすぎだよ。
お金は大丈夫なの?」
土田「大丈夫。うちの両親は高級会社で働いているから。給料は凄く高いんだ。
その代わり、仕事が忙しくてあまりこの家に戻らないんだけどね・・・・。」
光次郎「そうか・・・。でも、僕には両親がいない・・・・。」
光次郎は両親の事で落ち込みそうになる。土田はそれを見て、慌てる。
土田「あ・・・・;き、気に障ったかしら・・・・?」
光次郎「・・・・いや。君は悪くないさ。ただ、ちょっと寂しくて・・・・。
でも、僕にはあかりさんと言うメイドのお姉さんがいる。彼女がいるから、
僕は寂しくない。友達もたくさんできた・・・・。」
光次郎が微笑んでそう言うと、土田も安心して、微笑む。
土田「そうか・・・・。メイドって役に立つんだよな。でも、
僕にはウルトラマンのキャラがいればいいと思うな。」
光次郎「ははは・・・・^^;ん?」
その時、光次郎は一つのウルトラマンのフィギュアを見つめる。
それは青いヘルメットのような物を被っている青いウルトラマンであった。
胸の緑のアーマーにカラータイマーがついている。このウルトラマンは一体何なのだ・・・?
光次郎「こいつは・・・・・何だ?」 光次郎はそのウルトラマンのフィギュアに手に持つ。
土田「お。このウルトラマンか。こいつはね・・・・・。
ウルトラマンクリスタルと言うんだ。」
光次郎「ウルトラマンクリスタル・・・・?あ!もしかして、あのウルトラマンかぃ!?」
土田「そう!ウルトラマンクリスタル!!クリスタルは、
かつて僕らが幼い頃、アメリカで怪獣や宇宙人と戦い、人々の夢と希望を守ってくれたんだ。
これは決してテレビの話ではない。現実で起きたんだ。」
光次郎「知ってるよ!!クリスタルは日本でも活躍した事あるよね?
あの時は怪獣たちが出てきて、クリスタルがそいつらをやっつけてくれたもんね!」
土田「うん!僕はその活躍を見て感動したよ!!君も知ってるから、見たよね?」
光次郎「うん!!凄くかっこよかったよね!!」
ウルトラマンクリスタル。それは2人が語った通り、アメリカと日本を、
怪獣の脅威から守った光の巨人である。だが、彼には他のウルトラ戦士とは少し違う。
クリスタルは夢の国から人々に夢と希望を取り戻させるために来た王子なんだ。
その正体は夢の国のプリンスである美少年。必殺技はエクセリック光線。
しかし、クリスタルの戦いは数年前の事。現在はもう伝説の存在に過ぎなかったのだ。
土田「でも、今になってクリスタルはもういないもんね。今でも、
デスナイトの怪獣ロボットたちが暴れていると言うのに・・・・。」
光次郎「だが、そんな時に宇宙人までもが乱入してきた。
まるで、もう一度怪獣頻出を起こそうとするように・・・・。
・・・・でも、僕らにはライターがいる!彼女が今、僕らを守ってくれる、
ウルトラマンのような存在さ!!」
土田「そうだよね。今はライターが・・・・。でも、ウルトラマンも来て欲しいなァ・・・。」
光次郎「・・・・そうだ!フィギュアだけじゃなくて、他の物も見ていいかぃ?」
土田「うん!良いよ!いっぱい見てってよ!!!」
光次郎「うん!」 こうして、光次郎は土田のコレクションを見続けていた。
特撮だけでなく、アニメのグッズも多くあり、DVDやゲームまでもがあった。
他のアイテムも多くあった。
光次郎「あ!改造人間カービィのグッズまであるな!あれは最高だなァ。」
土田「うん。改カビは特撮みたいなアニメで面白いもんね!」
土田と光次郎は楽しい時間を過ごしていた。そして、夕日となり、
光次郎は土田邸を後にしようと、外に出た。土田が見送る。
光次郎「じゃ、そろそろ帰るね。」
土田「うん。また来てね。」 こうして、光次郎は土田低から離れて、町中を歩いた。
光次郎「ウルトラマンクリスタルか・・・・。そう言えば、この言葉を聞くと、
何か妙な事が思い浮かべるんだよなァ。あれは・・・なんなんだろう・・・・?」
光次郎の記憶の中に、何かが思い浮かべた。
それは見知らぬ怪物を倒した少年の姿であった。
その時はまだ光次郎が幼かった頃である。自分を怪物から守ってくれた少し大きな少年。
その少年は中学生くらいであった。少年は一体何者なのだろうか・・・・。
光次郎「あの時、僕をワケのわからない怪物から救ってくれたお兄さん・・・・。
一体誰だったのだろう・・・・?確か・・・コ・・・・・・。」
光次郎は自分を救ってくれた少年の名を思い出そうと考えるが・・・・・。
光次郎「・・・・忘れた。まあいいや。とにかく、帰ろう。・・・むっ!?」
光次郎はうまく思い出せずに忘れてしまっていた。その時・・・・。
光次郎は青いローブを身を纏う男が目の前にいた。光次郎は彼を見て、足を止める。
光次郎「あ・・・・あなたは・・・・・?」 そう聞いたローブの男は微笑む。
ローブの男「・・・・久しぶりだね。確か・・・高町光次郎・・・だっけ?」
光次郎「っ!!な、なんで僕の名前を・・・・!?」
ローブの男「・・・・あの時、君がそう名乗ったよね・・・?」
光次郎「あの時・・・!?え、えっと・・・・。」
光次郎は男の言葉をヒントに何かを思い出そうとするが、うまく思い浮かべず。
光次郎「ん~っ!!駄目だっ!!思い出せない・・・・。」
ローブの男「そうか・・・。なら、いいや。ごめん。あんな事を言って・・・。」
光次郎「あ!いえいえ・・・。でも、できれば思い出そうと思います。
ところで、僕に・・・・何か用ですか?」
ローブの男「・・・・この国の現在(いま)を確かめようと思うんだ・・・。」
光次郎「この国・・・。って事はあなたは外人ですか?」
ローブの男「そう。僕はアメリカの人だったんだ。
昔は対怪獣特殊部隊・DGCの一員だった・・・。」
光次郎「そうですか・・・。またこの国に怪獣が出てくると予感したのですか?」
ローブの男「・・・いや。ただ、似たような感じがするんだ。
それに、この国にも夢を信じる人がわずかだけどいるみたいだね。
ところで、君には夢はあるかな?」
光次郎「夢・・・・?」
ローブの男「生涯、一生に自分が一番やるべき事さ。」
光次郎「夢か・・・・。じゃあ、デスナイトを倒して、
この世界に全ての平和を取り戻す事!・・・どうかな?」
ローブの男「うん。それはいいね。じゃあ、また会おうね。」
ローブの男は笑顔で光次郎から離れて、去っていった。
光次郎(・・・・誰だったんだろう?あの男・・・。僕の事を知っているみたいだけど・・・。
すくなくとも、デスナイトではない事は安心した。でも・・・・。
僕はあの男を見て、どこか懐かしい感じがした・・・・。名も顔も思い出せないけど・・・。)
そして、高町邸。
光次郎はテーブルに置いてあるグラタンを食べながら、あかりに話しかける。
光次郎「ねえ。あかりさん・・・。」 彼の隣に立っているあかりが返事する。
あかり「なんですか?光次郎さん。」
光次郎「・・・・あかりさんの夢って・・・・ある?」
あかり「夢・・・・?それは願いでもあるのですか?」
そして、光次郎がグラタンを食べるのを止め、あかりにこう言った。
光次郎「うん・・・。僕の夢はデスナイトを倒して世界の平和を取り戻す。
それからはわからないけど、とりあえずデスナイトから皆の幸せを守りたいんだ。
あかりさんにも・・・・何かやりたい事とかあるんでしょ?」
光次郎はそう言った後、すぐにガラスのコップの入った水を飲む。
あかり「・・・・ありますよ。」
光次郎はそれを聞いて、水をゴクっと飲み干し、コップを置いて引き続き彼女の話を聞く。
あかり「・・・・・それは、あなたが・・・・。」
あかりはそう言いながら、光次郎の両肩に両手を置く。
あかり「光次郎さんがいつでも幸せになれるようにずっと側にいる事です・・・・。」
光次郎「それが・・・あかりさんの夢・・・。」 光次郎は微笑んで惚れる。
あかり「はい・・・。最後まで光次郎さんの側にいて、光次郎さんを守り続ける・・・。
それが私の願いなんです・・・・。光次郎さん。いつでも、私が一緒にいてあげます。」
あかりも微笑んで惚れていた。2人は既にラブラブムードである。
・・・・と言うムードは止めて、あかりは光次郎から離れ、光次郎は食事を再開する。
光次郎「・・・・ところで、あかりさんはウルトラマンって知ってる?」
あかり「はあ・・・。確か、テレビでやってる巨大ヒーロー特撮ですよね?」
光次郎「うん。それを知っている人の家へちょっと遊びに行ったんだ。
そいつは僕が高校入学してからの友達なんだ。あまり会わないけど・・・・。」
あかり「そうですか。それは良かったですね^^」
光次郎「もし・・・・ウルトラマンが現在に来たら、どう思う。」
あかり「ウルトラマンですか・・・。一緒に戦ってくださると嬉しいですわ。」
光次郎「うん。あかりさんとウルトラマンが一緒なら、
どんなジャンボロイドや怪獣でも敵わないもんね!!」
あかり「ええっ!」 光次郎が笑顔で言うと、あかりも笑顔で答える。
その頃、デスナイト対日本攻撃支部のメインルームでは、
桐原とダークネスが誰かを待つように立っていた。
つづく
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