光次郎「暑いなァ・・・・。流石は夏って感じだ・・・・・。」
光次郎はそう言いながら、クーラーのリモコンをつける。それによって、
クーラーが起動し、部屋が涼しくなる。光次郎はさらに、ペットボトルのコーラを飲む。
そこに、ドアが開き、あかりが来た。どうやらカキ氷を持ってきたそうだ。
あかり「カキ氷、持ってきました。レモン味ですよ^^」
光次郎「あ。置いといて。・・・・・・・っ。」 あかりはそう言われて、
パソコンの机に置いた。しかし、光次郎は何故か落ち込みだした。
あかり「・・・・・どうなされたのですか?いらなかったの・・・・・でしょうか・・・・・・・?」
光次郎「いや。いるよ。ただ・・・・・デスナイトとの戦いでちょっと・・・・・・。」
あかり「デスナイトとの戦い・・・・・・・・。まさか、奴らがまた何か・・・・・・っ!!」
あかりがデスナイトが光次郎に何かしでかしたと思って、怒りの表情になる。
光次郎「・・・・・・あの触手のモンスロイドのマスター・・・・・・。実は、
僕が中学の頃で、弓道部にいた少年・・・・・。中嶋斎なんだ・・・・・。」
あかり「え・・・・・?あなたと同じ学生だった人が・・・・・今度の敵・・・・!?」
あかりはそう聞いて、落ち込んだ。まさか、今回の敵が学生=人間である子供だとは、
とてもありえなかったからだ。あかりは人間の子供を傷つけたくなかったのだ。
光次郎「まさか・・・・・あの不幸な少年が敵になったとは・・・・・。あいつは、
もともと優しくなりたかったんだ。なんとなく、その気持ち、わかる気する・・・・・。」
あかり「その気持ち・・・・・?」
光次郎「僕も君に出会う前は優しくなりたかったつもりだったけど、
孤独の世界と大人たちがそれを邪魔する・・・・・。それで、僕はいつまでたっても、
優しくなれなかった・・・・・。もし、このまま今になっていれば、僕は学校をやめて、
何処か暴走族とかヤクザとかに入って、悪の道を歩んでいたのかも知れない・・・・・・。
でも、君がいてくれたおかげで僕は優しくなれて、SSPで悪と戦い、
その悪にとらわれていたアルキスを助ける事ができた・・・・・。でも、
また悪にとらわれた子供が・・・・・。しかも、僕より年下の・・・・・・。
こんな時、どうすればいいと思う・・・・・?」
あかり「・・・・・・また、助ければいいじゃないですか。」
光次郎「え・・・・・・?」 光次郎は笑顔のあかりにそう言われて、彼女にそう向く。
あかり「優しくなれて、一人の少年を助けてくれたのなら、
また同じように、その斎さんも助ければいいじゃないですか?」
光次郎「・・・・・・・助ければ・・・・・?」
あかり「そうですよ・・・・・。戦いは殺しあう事だけではありません。
大切な人を助けるのも、時には悪にとらわれた人を助けるのも戦いなのです。
本当の優しい人なら、敵を殺すだけではなく、情けをかけるのも筋と言うものですね。」
光次郎「・・・・・そうだね。じゃあ、中嶋君を助けるよ!!」
あかり「はい^^頑張ってください。」
一方、中嶋はデスナイト対日本支部での自分の部屋にいた。
どうやら中嶋は机の上にある様々なお菓子をバリムシャと食い荒らしたり、
多くのジュースをガブガブ飲んでいた。恐らく、昨日のSSPとの戦いで怒っているだろう。
ちなみに、菓子もジュースもデスナイトでの給料で買っていただろう。
中嶋「くそおぉぉ・・・・・!!あの野郎・・・・・・・!!!」
そして、しばらくして食べ続けた後、何故かそっと立ち上がり、とある箱のところへ歩く。
その箱の中を開けて、そこから何かを取り出した。それはなんと骸骨であった。
何故、骸骨を持っているのだろうか?一体、誰の髑髏なのか?
中嶋「・・・・・・・母さん・・・・・・・。」 なんと。これは、これは斎の母のものではないか。
中嶋の母は、中嶋がデスナイトに入る前に、既に病気で死んでしまったのだ。
母の死を氏って泣きじゃくる中嶋の前に、二人のブラックアタッカーと、
ダークネス・セイバーが来た。ダークネスは悲しむ中嶋に悪魔のささやきをあたえた。
これからお前には素晴らしいお遊びをさせてやる。成功したら大金をやろう・・・・・。
我々はデスナイト。お前を助けに来た。と・・・・・・。母の遺体は、
デスナイトによって火葬され、今は中嶋の手にもつ髑髏となったのだろう。
母の髑髏を見つめる中嶋は、顔をあげた。何か決意したそうだ。わかるかも知れないが・・・・・。
中嶋「・・・・・・見ててね。母さん。妹よ。あなたたちを殺した世の中を、
絶対なくしてみせるから・・・・・・・!!バイオレンス・テンタクルと一緒に・・・・・。」
しかし、今の彼の行為に、果たして天国の母と妹が許してくれるだろうか・・・・・?
秋田町で、光次郎が歩いてた。恐らく、SSPに入るためだろう。隊員服も着ているらしい。
花園「・・・・・・・はぁ・・・・・・・・・。」
そこに、落ち込んでいる花園と出会った。
光次郎「・・・・・・あっ。理子ちゃん。」
花園「・・・・・ん?あ、光次郎さん・・・・・・。」
光次郎「どうだぃ?気分は・・・・・。」
花園「・・・・・・いいえ。あんまり良くありません・・・・・。」
花園はそう言いながら、光次郎のところを越えて歩いた。その時、光次郎はこう言った。
光次郎「そうだよね・・・・・。良ないよね。あんな屈辱を受けて・・・・・。」
花園「え・・・・・?」 花園はそう言われて、光次郎の方に向く。光次郎も彼女に方に向く。
光次郎「僕も・・・・・大切な人を失ってしまって落ち込んだ事があるんだ・・・・・。
でも・・・・・君のランドバーナーは存在しているじゃないか。」
花園「でも・・・・・。また敵に壊されてしまったら・・・・・・。」
光次郎「壊されたらどうする?それだけであきらめてはいけない。
そのときゃ徒歩で戦えばいい。それに、戦いとは殺し合いだけじゃない。
大切な人を守る・・・・・・。ただ、それだけでいいじゃないか。たとえ、ランドバーナーが、
戦えなくても桜ちゃんを守りたいと言う想いがあればいいじゃないか!!」
花園「守りたい・・・・・・と言う想い・・・・・??」
光次郎「・・・・・そうだよ。その想いだけさえあれば、桜ちゃんは君を愛してくれるよ。」
花園「・・・・・じゃあ、桜ちゃんはこんな私を許してくれるの?」
光次郎「許しているさ!!だって君は昔から桜ちゃんの友達だろう?」
花園「・・・・・・・っ!!光次郎さん!!!」 花園は涙して光次郎に抱きついた。
光次郎(・・・・そうだ。君はやはり、桜ちゃんの一番の友達なんだ・・・・・。
たとえ・・・・・桜ちゃんがいなくても僕が友達になってあげるよ・・・・・・。)
花園「・・・・・・・っ!!」 花園は光次郎の胸に抱かれて泣き崩れていた。
その時、二人のシーバーが鳴り出した。どうやら、緊急事態のようだ。
桜の声『東京A02S地区にて、モンスロイドが出現!!触手の怪物です!!』
第4分隊員の声『東京A02S地区にて、モンスロイドが出現!!!』
光次郎と花園「なんだって!!!??」 二人はそれを聞いて驚く。
そして、光次郎はいち早く基地へと走っていった。
第4分隊員の声『花園隊員はランドバーナーで戦ってもらう!!準備してくれ!!』
花園「・・・・・・はいっ!!!」 花園は決意をしたかのように強く返事した。
もう迷い消えたのだからだ。心置きなくランドバーナーに乗れるのだから。
街では、バイオレンス・テンタクルが大暴れしていた。
モンスロイドの触手によってビルが次々と破壊され、次第に燃え上がっている。
中嶋「いけっ!!バイオレンス!!!!こんなクソみてェな世の中をぶっ壊ちまえ!!!!」
バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ」
バイオレンスは多くの触手を振り回し、周辺のビルを叩き壊していった。
さらに、一本の触手が伸び、遠くの高いビルを一振りで叩き壊した。
バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアァァァァァァァァァァァ」
バイオレンステンタクルは2本の先端が手の太い触手を出して、
その2本の触手でビルを掴み、やがて物凄い怪力で持ち上げていった。
バイオレンス・テンタクル「ウ”ォアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァ」
バイオレンスはそのビルを投げて、遠くの建物にぶつけた。これにより、
その建物はもちろん、他の街並みも爆発し燃え上がってしまった。
そして、人々はバイオレンスに恐怖して逃げ惑っている。
バイオレンスはその人々に電気触手を無数に伸ばして、襲い掛かってきた。
「ぎゃああぁぁぁぁっ!!!!」 「ひっ!!!!!」 「うわああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「いやあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 「きゃああぁぁぁぁっ!!!!」 「アッ―!」
電気触手の電流を受けた人々はそれぞれ黒焦げになり、
灰になり、骨にもなってしまっていた。それは特に女性が多かった。
中嶋「ひゃはははははははははっ!!!!はははははははははははははは!!!!!!!
死ね!!!死ねええぇぇぇぇっ!!!!飲み込むのは僕だっ!!!
僕がこの世の中を征服してやるんだ!!!!!!ひゃあはははははははははは!!!!!
・・・・・・・・あぁ??」
つづく
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