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不良中二病ゆー1の個人サイトのブログです。小説やネタ話など自分の書きたい事を書きます。 たまに画像も置くかも知れませぬ。 あと、動画も公開する予定です。
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桐原「そうだ。君は過去の切なさを悪のエネルギーに変え、

そのエネルギーによってモンスロイドのマスターとなり、現在に至る・・・・・。」

ダークネス・セイバー「お前を見下した多くの人間を許せぬその憎しみ・・・・・。

その憎しみこそが、我がデスナイトの大いなる戦力となろう。(そう・・・・。彼のように・・・・・。)」

ダークネスはそう思いながら、桐原の方に向いた。その顔は何か切なそうな雰囲気を表していた。

桐原「・・・・と、言うわけでレキファルなき今、この国での破壊活動を、

お前に託すとしよう。君を生んでは使い捨てのように見捨てたこの日本をな!

今こそ、自分だけの望み通りの世界を作り上げるのだ!!中嶋斎よ!!」

中嶋「はっ!!!」  桐原は中嶋に斎と呼んだ・・・・。

斎・・・・・。中嶋斎・・・・・。待てよ?中嶋斎と言うのは、

あの、第6話で梶たちから虐待を受け、大切なものを失ってしまった、

独りぼっちで何もできない切なき存在の少年・・・・・中嶋斎ではないか。

あの貧しき中嶋少年が今、デスナイトの一員にして、モンスロイド、

バイオレンス・テンタクルのマスターとなり、悪の世界に堕ちていったのだ。

桐原「今夜もまたあの任務を行うが良い。報酬はいつもの倍にしてやろう・・・・・。」

桐原はポケットから無数の10万円札を出した。これが報酬らしい。

中嶋「おお・・・・・!素晴らしい・・・・・!!いつもなら50万円のハズだが・・・・。」

中嶋は無数の10万円札を見て、笑顔になる。よほろ悪の誘惑に堕ちていただろう。

ダークネス・セイバー「今回は特別に100万円をやろう。少しばかりの破損もあっていいので、

とことん愚民どもを苦しめてほしい。お前は多くの金を手に入れ、

気の済むまで快く自分の思い通りに遊んでいって欲しい。この戦いが終わればな・・・・・。」

中嶋「はっ!クククククク・・・・・!!ナイスなテロリストだよ・・・・・。この組織は・・・・・・!」

中嶋は完全なる悪の子供になってしまった。しかし、彼の母は生きているだろうか。

もしや、病気で既に死んでしまったのか?だとすれば、彼を止められるものは・・・・・。


第6分隊基地の司令室では、光次郎たち隊員たちが少数いた。

恐らく、夜の現れる触手の怪物の出現に備えているだろう。

光次郎「そう・・・・・。理子ちゃん・・・・悲しそうだったのか・・・・・。」

桜「ええ・・・・・。」   青井「先輩を悲しませたのも、デスナイトのせいですよ・・・・!きっと・・・。」

野沢「でも、理子ちゃんは元気な子だから、また立ち直れると思うわよ。」

清水「・・・・・だと良いのだが・・・・・。もし、あのランドバーナーを破壊された時が、

トラウマであったら・・・・。それこそ立ち直るのに時間がかかるだろう・・・・・。」

光次郎「だとしたら・・・・。きっと理子ちゃんはランドは無敵だって事を信じているでしょうね。」

桜「確かに、あの時理子ちゃんはランドバーナーは誰にも負けないって言ってたし・・・・・。」

光次郎「そうか・・・・・。そういえば、桜ちゃんと理子ちゃんとの出会いの話・・・・・。

まだ、決めていなかったっけ・・・・・。」

桜「・・・・っ!そ、そうだったわね。でも・・・・。」

青井「お言葉ですが、先輩。私も・・・・ちょっと月野先輩と花園先輩の出会いを知りたいです・・・・。」

青井も恥ずかしそうな微笑でそう言う。桜はちょっと戸惑いそうであるが、

野沢がそんな桜の肩に手を置いて、こう言った。

野沢「いいんじゃない?言っちゃっても・・・・・。」  桜「野沢さん・・・?」

清水「この事は花園隊員に黙れば良いと思うわ。」  清水も微笑んでそう言った。

桜「・・・・・・っ。」 野沢と清水にそう言われた桜は光次郎と青井の方を見てみる。

二人の顔はまるで、期待をしているような表情であった。これを見た桜は息をしてみる。

桜「ふぅ・・・・。全く、しょうがないわね。じゃあ、話してあげるわ。」

光次郎「本当!!?」  青井「話してくださるのですね!!?」

桜「ただし、この事は理子ちゃんには内緒にしてね?」

光次郎「うん・・・・・。」  青井「はい。」

桜「あれは・・・・・まだ小学生の頃・・・・・・。」


それは、桜がまだ小学3年生の頃であった。その頃の桜は今、

光次郎や今や懐かしい真奈美と一緒に、学校から帰っている途中であった。

桜「・・・・・じゃ、ここで。さようなら!!」  光次郎と真奈美「さようなら。」

3人はそれぞれの道を歩いて、分かれて帰り道を歩いていた。

桜「さて・・・・と。早く春日さんの所に帰らなきゃ・・・・・・。ん?」

歩く桜の前に何者かが泣きじゃくっていた。それは、桜より一つ年下の女の子であった。

女の子「くすん・・・・・くすん・・・・・くすん・・・・・。」

桜「・・・・・どうしたの?」  桜は泣いている少女に駆け寄り、優しく声をかける。

女の子「くすん・・・・・。あ、あなたは・・・・・?」  少女は桜と初めて出会ったから、

まだ彼女の全てを知ってはいないようだ。桜はそんな女の子に笑顔で自己紹介をしてみる。

桜「私は桜。月野桜。あなたはだーれ?」

女の子「・・・・・っ。理子・・・・。花園理子。」  女の子の名は、花園理子。

そう。この女の子こそが、幼い頃の花園理子であった。一体、この頃の彼女に何があったか?

桜「どうして、泣いているの?よかったら、私が手伝ってあげるわよ。」

花園「うう・・・・・っ。友達が死んじゃったの・・・・・。」

桜「え・・・・・?」   桜はそれを聞いて、悲しそうになる。

花園「私の友達ね・・・・・。家が違うけど、ずーっと一緒にいてくれて、

とっても優しかったの。でも・・・・。その人が交通事故で死んでしまったの。

もうあの人は帰ってこないの。もう一緒にいられないの・・・・・っ!!

たった一人の友達だったのに。あの人が死んで、

私は独りぼっちになってしまったの・・・・・っ!!うう・・・・・。」

花園はさらに泣き崩れる。花園にはかつて、ずっと一緒にいてくれた人がいたそうだった。

しかし、その人がすぐに死んでしまって悲しみにくれているのだ。

しかも、その人はたった一人の友達であったのだ。

桜「・・・・・・じゃあ、今度は私がずっと一緒にいてあげるよ。」

花園「え・・・・・?」  花園はそれを聞いて、きょとんとし泣き止みそうになる。

桜「私があなたの死んだ友達の代わりになってあげる。これから、

私がずーっとあなたと一緒にいてあげる。寂しくなんかさせない。

これからは友達になりましょ。そうすれば、あなたも寂しくないでしょ?」

花園「あなた・・・・・・。さくら・・・・・ちゃん・・・・・・。」

桜「理子ちゃん。」

花園「・・・・・・桜ちゃん。」

桜が花園の名を言うと、花園も次第に笑顔になりつつ桜の名を言う。

桜「理子ちゃん!」  花園「桜ちゃん!」

そして、桜と花園は互いの両手を繋いだ。これが、桜と花園の最初の出会いである。

それから桜と花園は光次郎と真奈美に内緒で、ずっと一緒に仲良く遊んでいたのであった。


そして、それから数年が立ち桜は小6となり、花園は小5となった。

二人は空き地である会話をしていた。

花園「ええっ!!?SSPに入るの!?あの対テロ組織・SSPに・・・・。」

桜「うん。実は、私を育ててくれた春日さん・・・・。SSPの隊長になったの。

だから、私。今まで育ててくれた春日さんに恩返ししようとSSPに入るの・・・・・っ!

SSPに入って、人間たちを影で苦しめているデスナイトと戦うの・・・・・!!」

花園「・・・・だったら、私も戦う!!一緒にSSPに入る!!」

桜「えっ!?理子ちゃんも・・・・・!??」

花園「うん!だって、桜ちゃんはずっと私の側にいてくれたよね?

だから、これからも桜ちゃんと一緒にいたい!!だから・・・・・。

私も桜ちゃんと一緒にSSPの隊員になる!!」

桜「・・・・でも、SSPの戦いはかなり危険よ。本来なら子供が関わって良いところではない・・・・。」

花園「でも、桜ちゃんはその危険なところで戦うんでしょ!?だから、

私も桜ちゃんと一緒に危険なところで戦う!!それに、私・・・・・。

桜ちゃんの力にもなりたいの。あの時、独りだった私を助けてくれたあなたに、恩返しがしたいの。」

桜「理子ちゃん・・・・・。わかったわ!一緒にSSPに入ろっ!!」

花園「うん!!一緒に頑張ろうね!!桜ちゃん!!!」

桜「うん!!」  こうして、二人は握手し、SSPに入隊するようになったのである。


そして、現在・・・・・。

桜「・・・・・それから、私は理子ちゃんと一緒にSSPに入ったけど、

分隊が違っちゃったみたいで・・・。」

光次郎「それが・・・・・桜ちゃんと理子ちゃんの始めての出会いにして・・・・・。」

青井「月野先輩と花園先輩のSSPに入隊するきっかけでしたのね・・・・・。」

野沢「私たちもそれを聞いたわ。」  清水「二人はずっと想い合っていたんだ。昔からね・・・・。」

光次郎「しかし、理子ちゃんも昔は独りぼっちだったなんて・・・・・。寂しかっただろうね。

その昔、ずっと一緒にいてくれた友達が死んでしまって・・・・・・。」

桜「あの人がもし、死んでいなかったら。理子ちゃんはこの隊に入ってなかったかもね・・・・。」

その時、緊急事態発生のサイレンが鳴り出した。あの事件が起きた。

つづく

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